close

ログイン

パスワードの再発行?

OpenIDでログイン

意見・見解書の概要 - 秦野市伊勢原市環境衛生組合

エンベッドダウンロード
クリーンセンター建設事業
環境影響予測評価評価書案の
意見書に対する見解書の概要
平成21年4月
秦 野 市
クリーンセンター建設事業
環境影響予測評価書案に係る意見・見解書について
1 手続き及び経緯
(1)予測評価書案の意見書提出期間
(2)予測評価書案の意見書提出数
(3)意見見解書の提出
(4)意見・見解書の縦覧期間
平成21年1月9日 ~ 2月23日
49通
平成21年4月17日
平成21年4月24日 ~ 5月25日
2 地域別意見書提出状況
区分
意見書総数
地域
意見書数
提出者数
秦 野 市
45通
20人
伊勢原市
-
-
平 塚 市
2通
2人
中 井 町
-
-
そ の 他
1通
1人
県
内
48通
23人
県
外
1通
1人
合
計
49通
24人
注)意見書提出者の住所により区分しています。
うち関係地域
意見書数
提出者数
39通
14人
-
-
0通
0人
-
-
0通
0人
39通
14人
0通
0人
39通
14人
- 本書の閲覧にあたって -
(1) 意見・見解の分類について
49通(24名から提出)の意見書(1通に複数の意見が記載されている場合もあります)について、
事業者で意見を分類するとともに、主な意見・見解を概要として記載しています。
(2) 用語について
本書においては、使用頻度の高い用語をそれぞれ次のとおり簡略化しています。
正式用語
簡略用語
神奈川県環境影響評価条例(昭和55年10月20日 神奈川県条例第36号)
条 例
神奈川県環境影響評価技術指針(平成10年2月6日 環審第73号)
技術指針
神奈川県環境影響評価審査会
審査会
クリーンセンター建設事業
対象事業
クリーンセンター建設事業環境影響予測評価実施計画書
実施計画書
クリーンセンター建設事業環境影響予測評価書案
予測評価書案
クリーンセンター建設事業環境影響予測評価書
予測評価書
秦野市伊勢原市環境衛生組合
二市組合
環境影響予測評価書案の意見書に対する見解書の概要
0
事業内容
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
■クリーンセンターの建設目的について
伊勢原清掃工場の 180t/日及び 90t/日の 2 つの焼却施
設は、今年でそれぞれ 33 年と 24 年を経過する古い施
設です。日常の管理には細心の注意を払っています
が、特に 180t/日焼却施設は、将来に向けて安全で安
定的なごみ処理を継続するという観点から、クリーン
現在使用の炉は耐用年数を経過しているとのことで センターへの更新が急がれます。
すが、その部分は交換や修理がなされ、ダイオキシン対
策も施行済みとの話を聞いている。老朽化したとは考え
られない。
生ごみを分別して処理すれば、堆肥などの資源にな
り、水分の多い生ごみを取り除けば、ごみ焼却施設の効
率化につながり、現行の伊勢原ごみ焼却施設で十分であ
り、
「老朽化」はデタラメ。
ごみを燃やせば収集不能のチリにして大気に拡散さ
せるだけです。空をごみ箱にしていいわけがありませ
ん。市長は次世代にごみ焼却工場を残すのではなく、よ
い環境をこそ残すべきです。
本計画は最初の用地選定をさももっともらしく平成
9年7月16日秦野市議会全員協議会の了承を得て専任組
織を立ち上げて検討したことになっていますが全くの
でたらめである。このことは周辺住民の疑問に正確に説
明していないし、用地は「組合施行の曽屋加茂川土地区
画整理事業の保留地を活用」と平成10年9月11日秦野市
議会全員協議会了承したはずである。しかるに地元地権
者の了承が得られそうもないという理由でいとも簡単
に「現し尿処理跡地」平成15年3月25日用地変更秦野市
議会全員協議会に諮り変更し、同日に市組合へ回答、翌
日二市組合議会議員連絡会了承した。当初から4候補地
等はすべて当て馬にすぎなく、秦野市がこの建設計画を
引き受けた時から「現し尿処理跡地」移転、ごみ焼却場
建設のシナリオができていた。そしてこの事実をひた隠
しにして丁寧にしかも市民(住民)が納得できる説明を
未だにしていない。
秦野市と二市組合はあらかじめ「ごみ焼却場建設予定
地」
(必要面積 5~6 ヘクタール)の用地確保の見込みが
全くないのに曽屋加茂川地区(民有地)を 1 番候補地と
机上だけで評価している。
用地選定の疑問について
(1)なぜ弘法山山麓が候補地になったのか納得がいか
ない。大気汚染、その他市民や周辺住民が不安に思
ういろいろなリスク障害が一番少ないので、この土
地の適性が他より優れているという説明なら解る。
1
■用地選定経過について
クリーンセンターの立地の検討につきましては、平
成10年5月にクリーンセンター用地選定のための専任
組織を設置し、周辺環境への影響を十分に考慮した上
で、広域処理体制の維持、自区内処理の原則及び伊勢
原清掃工場との連携など、拠点施設としての位置づけ
から1次選定を行い、工業系用途地域内及び市街化調
整区域内でクリーンセンター及び余熱利用施設等の
関連施設の建設に必要とされる約4~5ヘクタールの
用地について、抽出作業を実施し、自然環境保全地域、
取水場、水源の森林エリア、保安林、農業基盤整備地
区は除外し、更に抽出した用地を地形(断層の有無)、
地質(軟弱地盤、地盤沈下の有無)、地下水(水脈・
水位への影響の有無)の項目で調査した中で、曽屋加
茂川地区、名古木地区、羽根地区、栃窪地区の4候補
地を選定したものです。
次に2次選定として、都市計画上の評価として、旧
建設省が定めた「計画標準」及び(社)日本都市計画学
会が定めた「都市計画マニュアル」を参考に都市計画
上の制限等について4候補地の評価を行いました。
また、平成 9 年 3 月に二市組合が作成しました「廃
棄物循環型社会基盤施設整備事業計画(CRT 計画)
」
上の評価を行い、最終的には、秦野衛生センター東側
の未利用地を有効活用できること、広域機能が保たれ
る地理的位置にあること、収集運搬の効率性を実現で
きることやアクセス道路についても都市計画道路が
計画されていること等の理由により曽屋加茂川地区
を最終候補地として選定したものです。
(2)大根公民館での用地選定の質問に担当者は、道路
事情の良いことだけを述べて終ったので、再度安全
性の問題も期待しての問に、「300 メートル以内に
学校、病院などがないこと、データ上問題がない」
と簡単な説明に終止。
(3)思うに、担当者の方の市民の安全性に対する説明
が、あまりにも後ろ向きな姿勢にかえって多くの不
信を抱いたのが正直な感想。
ごみ焼却場建設予定地の曽屋加茂川地区(民有地)の
地権者の承諾が得られないと言って用地選定委員会へ
諮ることもなく(従って他の単なるあて馬の 3 候補地や
他の土地についての用地確保の作業も一切なく、秦野市
議会全員協議会へ報告し、当時の秦野市長がいきなり平
成 15 年 2 月に「現し尿処理跡地」有効活用できる面積
が 1.8ha しかない)へ変更したものです。曽屋加茂川土
地区画整理事業を従来の方針通り支援してあくまでも
この地区(民有地)に当初目標の面積(5~6 ヘクター
ル)の用地を当然に確保すべき努力を怠っているしか
も、未だに周辺住環境の整備に何も触れていない。
■用地選定(変更)経過について
平成15年3月に、クリーンセンター建設用地につい
ては、次の理由により「組合施行の加茂川(仮称)土
地区画整理事業の保留地」から「現し尿処理施設廃止
後の跡地」
(昭和45年3月に「秦野都市計画汚物処理、
ごみ焼却場」として都市計画決定済み。面積約3.5ヘク
タールの二市組合所有地)に変更し、余熱利用施設に
ついては、土地区画整理事業の事業化により保留地の
活用を図ることとしました。
①現時点(平成15年3月)では、土地区画整理事業の
円滑な推進に必要な地権者の同意が困難であるこ
と。
曽屋加茂川地区(民有地)の地権者の承諾が得られな ②老朽化が進む伊勢原清掃工場180t施設の現状とク
リーンセンター建設に必要な事業期間とのかね合
いといって他の 3 候補地である栃窪、羽根、名古木など
いから、これ以上の計画の遅延は許されない事情に
他の用地確保について改めて検討しないで「現し尿処理
あること。
跡地」を無理やり移転させ簡単に変更している。他の 3
候補地は机上だけの名前ばかりの計画であり、本当は候 ③し尿処理施設はいずれ移設しなければならないこ
と。
補地でもなんでもない市民を愚弄するための手段だっ
たのである。用地選定委員会は 10 数か所の候補からも
最終的な手続きとして、平成 15 年 3 月 25 日開催の
っともらしく 4 候補地にしぼり比較検討したことにな
っていますが、当初の曽屋加茂川用地確保が困難と分か 本市議会全員協議会の了承を得て、同日付けで二市組
った時点で改めて次点に位置付けられたほかの候補地 合に回答し、翌 26 日に開催の二市組合議会議員連絡
を検討すべきであり、単なる手続きを踏んだだけの市議 会で協議され、了承を得たものです。なお、この件に
会全員協議会へ建設予定地の変更を提案し、地元への提 つきましては、地元自治会に対して、変更せざるを得
案、説明、了解もなしに軽々に変更している。これは秦 なかった理由や経緯などの説明をさせていただきま
野市議会全員協議会を万能な神様みたいに利用してい した。
るだけだ。
新規処理施設の処理能力算出の説明不足
今回、180t 焼却施設の更新新設を理由に、200t に能
力を高める計画は。次に更新が控えている 90t 施設の能
力の先取りをしていることでもあろうことは、解らない
わけではないが、日本の総人口が減少に転じているこ
と、ごみの減少とりわけごみは再生資源であるという国
家的な運動の中にあって、施設能力 200t にした説明を
要求します。
2
■クリーンセンターの処理能力について
伊勢原清掃工場には 180t/日及び 90t/日の 2 つの焼
却施設がありますが、クリーンセンターは、180t/日焼
却施設の更新施設と位置付けています。一方の 90t/日
焼却施設はクリーンセンターが稼動する予定の平成
24 年度以降も焼却処理を続けますので、当面は 2 施設
体制でごみ処理を進めることになりますが、現在の計
画では、90t/日焼却施設は、稼動から 32 年を経過する
平成 30 年度には有機性廃棄物資源化施設への更新を
想定しています。
クリーンセンターは、焼却施設が 1 施設となる平成
30年度の1日あたりの焼却対象ごみ量の推計値約147t
を基に、ごみ処理施設整備の計画・設計要領に基づき
日量200tと算定しました。
なお、平成30年度の焼却対象ごみ量は、今後、本市
及び伊勢原市のごみ処理基本計画を基に推計してい
ますので、人口の推移や今後両市が進めるごみの減
量・資源化施策などを加味しています。
また、90t/日焼却施設の更新施設となる有機性廃棄
物資源化施設については、今後の廃棄物資源化技術の
動向等を見極めながら、適切な時期に改めて更新計画
を定めたいと考えます。
■施設規模の算定について
クリーンセンターの施設規模は、本市及び伊勢原市
焼却炉の処理能力が日量約200トンとしている。内訳
は100トン×2炉である。秦野市、伊勢原市の人口は2008 のごみ処理基本計画で示す、平成30年度の1日あたり
年10月1日現在269,800人、隣接する平塚市の人口は同 の焼却対象ごみ量の推計値約147tを基に、ごみ処理施
日現在で260,768人である。それなのに平塚市の焼却炉 設整備の計画・設計要領に基づき日量200tと算定しま
〔147t/日÷280日/365日(実稼働率)÷0.96(調
は98トン×3炉で294トンの処理能力がある。秦野市・伊 した。
勢原市の方が人口の多いのに処理能力が少ないのであ 整稼働率)≒200t/日〕
なお、施設規模の算定にあたり、他の自治体へ焼却
る。
焼却炉は一年中フル運転で稼動しているわけではな 依頼をすることがないように、補修整備期間、補修点
いので一概に比較できないが常識的に理解できない。 検期間などを考慮しています。
また、対象事業の実施にあたり、事故等の発生がな
又、焼却炉は定期的なメンテナンスや想定外の事故等で
稼動を停止しなければならない場合がある。片肺運転が いよう万全の体制で臨みます。
長期間にわたれば他自治体に焼却業務の依頼を仰がね
ばならないがそうした対策は考慮してあるのでしょう
か?
■ごみの焼却処理について
クリーンセンターにつきましては、循環型社会の構
まずこのクリーンセンター建設事業のそもそもに於
て反対です。まず燃焼だけの発想については人類将来へ 築という基本的な考え方に基づき、まずは、市民・事
向っての悠大な生存について根本的に考え、発想し、計 業者・行政がそれぞれの役割の中で、可能な限りごみ
画するべき国家的視野での抜本的に企画するものであ を減量・資源化し、その結果、どうしても発生する可
るにもかかわらずこの点についての市民的討議と国民 燃ごみを焼却処理し、同時に熱エネルギーを回収する
的論議のないことに日本の政策について悲しいかぎり 施設として位置付けています。
また、資源の循環を視野に入れたごみ処理行政を推
であります。子々孫々への遺産として、立派なものを手
渡しすることが出来るのでしょうか。この点をあくまで 進するため、将来的には、現在の伊勢原清掃工場90t/
日焼却施設の更新施設として、生ごみなどの有機性廃
も問いたいと思います。
棄物の資源化施設をごみの中間処理体系に加えるこ
CO2 削減が地球規模で喫緊の課題として要請されて とを想定しています。
いる現状においてシステム全体として大量の CO2 を排
出し、ストックホルム条約で確認されている相当種、相
当量の毒物を排出する廃棄物焼却施設は、環境汚染、健
康被害をもたらす最大の元きょうの 1 つであり、その建
設を一切行ってはならない。
地球温暖化もんだいの解決のためにも「もやす」から
資源化への努力が一層必要なときに、れんぞくうんてん
が必要な大型炉で「なんでももやす」方向へ後退するこ
とが心配です。
3
循環型社会形成の推進をすると述べられているが、こ
こで示されていることはエネルギーの有効利用と焼却
灰の資源化のみであり、現在、国や県、市が進めている
大量消費、大量廃棄からの脱却のための再利用、廃棄物
の抑制によって燃やすゴミの減量化という最も基本的
な施策によってゴミが少量化した場合、計画のような大
型焼却炉を燃やし続けるゴミの量が存在しつづけるで
しょうか。このことは、現在進められているゴミ減量化
の方向と矛盾するのではないでしょうか。
秦野市はごみ処理を焼却に頼る政策から資源化の政
策に変更すべきと考えます。
具体的には分別の強化による資源化や、生ごみの堆肥
化等を環境負荷の視点から比較検討すべきと考えます。
■ごみ処理計画について
クリーンセンターでは本市と伊勢原市以外のごみ
ごみ焼却場を新設することによって、周辺自治体のご
みも盆地の中の焼却場で焼却される危険性があるとい を焼却する計画はありません。
なお、ごみ焼却施設の故障時等の稼動停止など緊急
うことである。
秦野市、伊勢原市全体でゴミ減量を進めれば、また生 時には自治体間で協力し合うことは必要と考えます。
ゴミ、せんてい枝などを焼却ゴミから除けば、それこそ
100t/日程度で済むはずである。
秦野市は二宮町、中井町との広域行政推進協議会をつ
くり、三自治体の結びつきを日増しに強めている。二町
などは秦野市との合併を望んでおり、200t/日の規模は、
また御門の立地条件は、それらの事を十分視野に入れ、
いや「計算に入れての事」だという事なのでしょう。
これまでに建設計画のパンフレットなどで示された
ごみ焼却場建設に伴う約束事である次の諸項目につい
て、すなわち、
「人々の集う広場」、
「緑豊かな広場」
、
「自
然共生型施設計画」、
「モニュメントとなる煙突」
、
「高木
化、グリーンベルト(緩衝帯)」
、
「環境教室、市民工房」、
「周辺環境整備」、
「余熱利用施設」
、
「弘法山への歩行者
道路整備」
「収集車両による交通問題」、
「道路整備計画」
、
「施設立地による環境イメージの低下への対策」
、
「公共
施設の整備」、
「環境影響物質の拡散問題」
、
「施設の安全
性」、
「周辺住民への健康被害の予測」等何一つ具体的に
示されていない。
4
■ごみ焼却施設建設に伴う付帯施設等について
ご指摘の事項につきましては、クリーンセンターの
基本コンセプト(①人と環境に優しい安心・安全な施
設づくり ②弘法山公園と調和したまちづくり ③
ごみの持つエネルギーを有効利用できる施設づくり
④資源循環型社会のシンボルとなる施設づくり)に照
らした整備イメージを全国の事例から抜粋して整理
したもので、これまでに作成したパンフレット等で紹
介させていただきました。
クリーンセンターについては、住民の皆様が安心し
て生活が送れますよう、安全を最優先に整備を進めま
す。現在行っている条例に基づく環境アセスメント
は、クリーンセンターの建設、稼動により生じる環境
の状況変化を予測・評価するものですので、その結果
に応じ、適切な公害防止及び自然環境の保全のための
措置や施策を実施し、安心・安全の確保に努めてまい
ります。
また、余熱利用施設をはじめとする還元施策につい
ては、住民の皆様の利便性や快適性を高めるために必
要とされるものについて、先進事例の視察等を行うと
ともに、住民の皆さまと十分に話し合い検討していき
たいと考えています。
溶融炉方式を導入した自治体の例を見るならば、溶融
炉は稼動時に事故が多発しています。予定地には活断層
がはしっているとの調査結果もあり地震により事故が
発生するおそれもあります。様々な原因による事故のた
めに予期しない有害の排ガスが出てはならないので、事
故発生時の安全対策の詳細について示してください。
他市での事故、ランニングコストを含めて少くない問
題をかかえている「やっかいな炉」について心配してい
ます。
建設予定地内の造成緑地に使用する樹種については、
表4-3-13の植栽計画に記載されているが、できる限り丹
沢由来の樹種を採用することを提案します。
秦野市の木であるサザンカが抜けているが、抜いた
理由の説明を要求します。
同様に、伊勢原市の木は抜けていないのかの調査を合
わせて要求します。
■溶融炉の安全性について
溶融方式については、既に多くの自治体での稼動実
績があります。
クリーンセンターの設計にあたっては、信頼性の高
い機器で構成するとともに、高度な制御システムの採
用等で充実を図り、機器の故障や操作ミスにおいても
安全側に機能するフェールセーフ設計、設備の二重化
による安定処理を行うとともに、地震時における緊急
停止システム等の採用により安全の確保に努めます。
また、施設の維持管理においては、日常点検や定期
点検を実施し、必要に応じて適宜補修や修理を行い、
機能の確保に努めます。さらに、作業員の安全教育、
操作員の運転教育を実施するとともに、通常時及び緊
急時における作業のマニュアル化により、事故防止に
努めてまいります。
なお、平成 9~10 年度にかけて神奈川県が実施した
秦野断層・渋沢断層に関する調査結果では、建設用地
に活断層が存在するという報告はありませんでした。
■建設予定地内の緑化計画について
植栽緑化計画に記載した樹種は、「秦野市まちづく
り条例施行規則」において、新たに植栽する場合の標
準の樹種として示されているものです。施工にあたり
、ご意見の丹沢由来の樹種並びに本市の木「サザン
カ」、伊勢原市の木「シイ」を含め、地域特性に合っ
た樹種を検討したいと思います。
■施設での消費電力、ガス、燃料、活性炭、消石灰等
当該施設で消費されると思われる電力、ガス、燃料、 の消費量について
活性炭、消石灰等の消費量が明記されていない。もしか
場内消費電力については、約2,000kW/時を想定と記
して私の見落としかも知れないが一覧表にしても掲示 載(予測評価書案P.640)し、
「高圧ガス」は評価項目
すべきではないか?
に選定し、使用する高圧ガスの種類、貯蔵量等につい
ては、予測評価書案P.598に記載してあります。また、
燃料については、
「安全(危険物等)
」を評価項目とし
て選定し、燃料(灯油)の貯蔵量等について、予測評
価書案P.603に記載してあります。
また、活性炭、消石灰の薬剤については、
「安全(危
険物等)」の予測評価対象ではありませんので、予測
評価書案への記載はしていませんが、消石灰は概ね年
間500t、活性炭は概ね年間30t使用する予定です。
なお、供用開始後の関係車両の走行台数、貯蔵する高
圧ガス量等は各ごみ処理方式の中で環境への影響が
最大となる方式で評価をしています。
■維持管理費用等について
供用開始後も引続き高い行政サービスを供与でき
ごみ処理施設建設事業は、計画する自治体の財政規模
を上回るのが一般的です。自治体の建設費負担割合は、 るように努力します。
供用開始後の施設補修経費を含めた維持管理費を
国庫補助金によって全体の20%未満ですが、25年前後
5
の施設寿命の期間中に建設費相当の補修経費が必要と
言われ、その補修経費を含めた維持管理費用は、全て自
治体の負担となります。
従って、ごみ処理施設が自治体の財政基盤を将来にわ
たり損なうことなく、地域の発展と安定の基盤施設とす
るためには、「ごみ処理基本計画」に基づいたかつ供用
開始後の維持管理にも配慮した施設内容を具体的な設
計仕様にして、自治体の狙いを明確に提示することが重
要だと思います。これにより、メーカーから精緻な企画
提案が得られ、行政側の的確な判断・選択の機会がうま
れるのではないかと思います。
計画ごみ質(123頁)、表4-3-9の内容であるが項目別
に水分等の%が掲載されている。低質ごみで57.3%、基
準ごみで50.4%、高質ごみで38.4%とあるが理解に苦し
む。他自治体に聞いたデータと比較して桁違いの数値で
ある。特に低質ごみの57.3%というのは話の種に現物を
拝見したいものである。含水率の高いごみは燃焼率を
下げ、助燃のため多量のため多量の燃料(重油等)が
必要となる。各家庭にて水分を極力絞って出すように啓
蒙するのが先だ。
考慮した、施設内容を設計仕様等に明確に提示するこ
とは重要であり、プラントメーカーからの技術提案等
を参考に維持管理費が低減できるよう今後も的確な
判断・選択に努めます。
■計画ごみ質の水分量について
計画ごみ質設定の基となった、ごみ質測定における
ごみサンプリングは、伊勢原清掃工場のごみピットか
ら採取しています。参考までに、環境省廃棄物処理技
術情報の平成 18 年度一般廃棄物処理実態調査におけ
る県内 37 施設のごみ質の平均値は、水分 49%、灰分
6%、可燃分45%です。また、他自治体の計画ごみ質
と比較しても大きな違いはありません。
なお、本市と伊勢原市の「ごみ処理基本計画」にお
いても、家庭ごみの排出抑制策の 1 つに、生ごみの水
切の徹底等の PR 活動を掲げ、ごみの減量に取り組ん
でいきます。
■生ごみの分別について
生ごみの分別・資源化につきましては、現在、家庭
生ごみを分別して処理すれば、堆肥などの資源にな
り、水分の多い生ごみを取り除けば、ごみ焼却施設の効 用生ごみ処理機の購入に対する補助や本市ではモデ
率化につながり、現行の伊勢原ごみ焼却施設で十分であ ル地区による分別収集の実施などに取り組んでいる
ところです。
り、
「老朽化」はデタラメ。
盆地は大気汚染に弱いという科学的常識にのっとっ
て、クリーンセンター(ごみ焼却場)建設を中止し、生
ごみの分別を市民に呼びかける道を、秦野市は選択して
もらいたい。
■伊勢原清掃工場 90t 施設について
現在の伊勢原清掃工場90t/日焼却施設の更新施設と
今回のクリーンセンター建設事業とは直接的には関
係しないが、90t処理施設の更新が時間を置かずに具体 して、平成30年度を目標に、生ごみなどの有機性廃棄
的な検討に入るものと予想します。右に習えでは無いこ 物の資源化施設をごみの中間処理体系に加えること
とは先般の説明会での質疑でその姿勢は理解できまし を想定していますが、このことは両市の市民に多大な
負担と協力をお願いすることになります。今後の廃棄
た。
そこで改めて提案として、90t処理施設については焼 物資源化技術の動向等を見極めながら、適切な時期に
却施設ではなく、生ごみ、植物等のバイオ処理による、 改めて更新計画を定めたいと考えます。
なお、生ごみの減量・資源化の方策として、生ごみ
エネルギー化と、堆肥化を目的とする施設にすることを
処理機購入補助、本市では生ごみのモデル地区での分
提案します。
生ごみを単独で家庭から排出方法については、検討課 別収集を行っていますが、これらについては、広報等
題が多くあることは理解している。しかし、地球規模で で市民の方々に周知し協力を呼びかけているところ
食料の不足、食に対する安全、またフードマイレイジ等 です。
から、地産地消が見直されこれを続けなければ、日本の
食糧問題は解決することはできないといわれている現
6
状を市民に説明し、生ごみの有効利用を理解させること
が必要であります。その見返り(?)として、堆肥化の
オーナー(義務の履行者)には、野菜の引き換えチケッ
トを発行する等の方策を採ることで、市民総員の努力で
焼却する生ごみの総量を減らす運動を、今のうちから広
報活動、試験的実践活動等により市民に見せておくこと
が必要と考えます。
■都市計画について
クリーンセンターは、「秦野都市計画汚物処理、ご
秦野市の都市計画は何も機能していない。将来の展望
もない。20年、30年以降の計画が全く示されていない。 み焼却場」として都市計画決定済みの現し尿処理施設
人口密集地を避けて誰もが納得できる計画が何もなく、 廃止後の跡地で建設を進めてまいります(条例に基づ
く環境アセスメントの手続きに合わせて「汚物処理」
しかも検討すらしようとしない。
を廃止する手続きを行っています)。新設したクリー
ンセンターも、一定の期間が経過すれば施設の更新時
期が必ず訪れますが、その更新施設については、建設
場所の問題を含めて、本市、伊勢原市及び二市組合で
別途協議しなければならない重要な課題と考えてい
ます。
7
1
大気汚染
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
■大気汚染の既存資料調査地点について
大気汚染の既存資料調査地点として、一般環境大気
既存資料の利用が偏っていること
既存資料の調査において、建設予定地より遠い所に 測定局である秦野市役所局の測定結果を用いました。
ある秦野市役所の一般環境大気汚染測定局のデータ これは、実施区域周辺地域の一般的な大気汚染の状況
は採用しているが、建設予定地により近い本町にある の把握を行うためです。
本町測定局については、自動車排出ガス測定局であ
自動車排ガス測定局のデータは採用していないのは
問題である。大気汚染測定局の名目は一般環境と自動 り、道路沿道の局地的な大気汚染状況を測定しており、
車排ガス測定局と異なっているが、実際の大気には区 実施区域周辺地域の一般的な大気汚染の状況を示して
別がない。より近い距離のところにある大気がより大 はいないため、既存資料調査地点としては用いません
きな影響を与える。秦野市市役所にある一般環境測定 でした。また、本町測定局は工事用車両及び関係車両
局と本町にある自動車排ガス測定局の汚染濃度を比 の主要走行ルート上にはないため、工事用車両及び関
べてみると、後者は、市役所にある一般環境大気汚染 係車両の走行による大気汚染の状況においても対象と
はしませんでした。
測定局に比べて約20%高い値である。
なお、一般環境大気測定局は、住宅地等の一般的な
平成10年から14年度までの測定値についてみると
生活空間における大気汚染物質の測定を目的とし、自
次の表の如くである。
動車排出ガス測定局は、道路を走行する自動車から排
NO2 98%値(ppm) 出される大気汚染物質(自動車排出ガス)の測定を目
NO2 年平均値(ppm)
年度
市役所 秦野市本町
市役所 秦野市本町 的としています。
10
0.033
0.037
0.050
0.057
11
0.030
0.036
0.045
0.056
12
0.030
0.037
0.046
0.058
13
0.031
0.038
0.046
0.061
14
0.030
0.036
0.046
0.056
高い汚染を示している本町にある自動車排ガス測定局
の測定値を既存資料から除外していることは県の環境
影響評価の中立性と科学性を疑わせるものである。
大気汚染に関し、現状の調査を行っているが、その
調査地点には疑問を持たざるを得ない。御門地内とあ
り、聞けば天王下橋の東袂だと言う。地形や風の傾向
などからして、煙害が極めて低い地点を選んでいる。
また、煙害の影響を多く受け易いであろう加茂神社周
辺や曽屋弘法住宅街とそれに続く名古木は才玉の乗馬
クラブ周辺地域、さらにはダウンドラフトの影響が必
至の瓜生野をはじめとする南矢名地域などを調査地点
とせず無視している。これらの行為は極めて恣意的で
あり、まさに「アワセメント」そのものだ。この様な
キタナイまねをせず、正々堂々とこれらの地点を含ん
だ調査ならびに予測・評価をすべきで、アセスのやり
直しを強く求める。
大気汚染に関し、現状の調査を行っているが、その
調査地点には疑問を持たざるを得ない。御門地内とあ
8
■大気汚染の現地調査地点について
大気汚染の現地調査として、大気汚染物質の状況に
ついては、実施区域で1年間の通年測定を実施しまし
た。また、実施区域の周辺地点として、周囲の状況が
一般環境を代表するような場所を北東、南東、南西、
北西の4方向において選定し、さらに、評価の精度を上
げるため、御門地内地点を追加した計5地点で4季各季
1週間の現地測定を実施しました。
大気汚染物質の拡散に影響を与える風向・風速の状
況については、実施区域及び権現山山頂において1年間
の通年観測を実施し、周辺地点(5地点)でも4季各季
1週間の現地観測を実施しました。
その他、既存資料調査として、一般環境大気測定局
の秦野市役所局における大気汚染物質測定結果につい
て過去5年間を対象に収集しました。
これらの現地調査結果及び既存資料調査結果によ
り、実施区域周辺の現況における大気汚染状況の把握
り、聞けば天王下橋の東袂だと言う。地形や風の傾向
などからして、煙害が極めて低い地点を選んでいる。
また、煙害の影響を多く受け易いであろう加茂神社周
辺や曽屋弘法住宅街とそれに続く名古木は才玉の乗馬
クラブ周辺地域、さらにはダウンドラフトの影響が必
至の瓜生野をはじめとする南矢名地域などを調査地点
とせず無視している。これらの行為は極めて恣意的で
あり、まさに「アワセメント」そのものだ。この様な
キタナイまねをせず、正々堂々とこれらの地点を含ん
だ調査ならびに予測・評価をすべきで、アセスのやり
直しを強く求める。
は十分に行えているものと考えます。
偏西風の影響を受ける山谷や南矢名、北矢名等も調
査対象にして下さい。
基礎データが不足しているのではないでしょうか?
南矢名に居住する人達は、実施したのかどうか不安
です。
ダイオキシンは特に注意してほしいです。
少子化の時代、子供達を守って行くのが必要では?
■大気汚染の現地調査期間について
上層気象調査等の現地調査は、予測評価書案P.145
等に示したように各季節を代表する気象状況等が把握
できる時期に各季1週間の観測を設定しました。夏季は
太平洋高気圧に覆われて南よりの風が卓越する盛夏の
時期、冬季は西高東低の気圧配置となり北よりの風が
卓越する寒さの厳しい時期としました。また、春季と
秋季は移動性高気圧と低気圧が交互に通過し、天気が
周期的に変化する時期とし、その周期変化が安定する
大気汚染に関し、調査月に疑問を感じる。気象や特 時期として各季節の中央の月(4月及び10月)を選定
定環境項目が通年調査であるのに対し、逆転層調査は しました。
また、接地逆転層は、一般的に、夜間に風が弱く、
11~12月を外してある。その2ヶ月は一年を通じても逆
転層が最も出現しやすい時期であり、なおかつ大気汚 晴天で地表面からの長波放射により放射冷却が起こ
染もひどくなる時期である。おそらく、清掃工場の排 り、地表面温度が低下することによって形成されます。
ここで、この風速と、放射冷却の強さにより、分類
ガスと逆転層の関係を明確にしたくない、影響を極力
小さく見せたいが為に、その2カ月を外したのだろう。 される大気安定度という指標があります。この大気安
定度は、夜間について風速と放射収支量(放射冷却の
極めて恣意的と言わざるを得ない。
、E(弱安定)
、
実施区域を含む弘法山地西麓は、秦野盆地にあって 強さ)の現地観測結果により、D(中立)
もとりわけ逆転層現象が激しく起り易い地域である。 F(並安定)、G(強安定)に分類されます。風速が弱
盆地の東端低地で周りを山や高台で囲まれており、朝 く、放射収支量が小さい(放射冷却が強い)ときに空
気が「安定」の状態となり、特にG(強安定)の時に
陽の当たるのも盆地一遅い。
接地逆転層が最も強く形成される可能性が高くなりま
す。以下に、現地観測を行った1年間における月毎の大
気安定度G(強安定)の出現率のグラフを示します
秦野は盆地であるため、大気汚染が一番人体に影響
を与える。特に、冬場の接地逆転層が怖い。私は蓑毛
の高台にいるため、盆地の底である街中の空気の流れ
が良く分かる。特に冬場の早朝の接地逆転層が、焚き
火の煙で良く見える。夏場はこの現象は起き難い。な
のに、調査が夏場に多いのはどう理解したら良いか分
からない(表5-2-1-51)。11、12月の調査が無い。
9
強安定出現率 (%)
30
20
10
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
2007年 2008年
この現地調査結果によると、1~2 月にかけて、大気
安定度 G(強安定)の出現率が高く、この時期に上層
気象観測を実施したことは適切であると考えていま
す。
また、この上層気象観測においては、予測評価書案
P.171「表5-2-1-16 逆転層の出現頻度」に示したよう
に、接地逆転層を多く捉えることができ、実施区域周
辺の接地逆転層の状況を把握することができました。
なお、予測評価書案P.225「表5-2-1-51 上層逆転出
現時の気象条件」については、上層気象観測結果のう
ち、上層逆転が出現した時刻の観測結果を抜き出して
一覧として表示したものであり、調査は、上記のとお
り4季において各季1週間実施しています。
ここで、
「上層逆転」とは、予測評価書案 P.171「表
5-2-1-16 逆転層の出現頻度」注 5 の説明図に示したよ
うに、煙突実体高の上層に形成された逆転層を示しま
す。また、
「接地逆転」とは、同図で下層逆転、全層逆
転に分類された逆転層のうち、地上から形成されてい
る逆転層(両分類のうち図中左側に示した逆転層)の
ことを示します。
実験模型も流し込んだ成分も住民に公開することを
していない、気球ゾンデの打ち上げだけは何回か公開
した。単にコンピューターで得られたデータを羅列し
ただけで、信頼できない。
環境影響予測評価書案に予測された有害物質の濃度
は、風洞実験で得られた着地濃度希釈比などから計算
によって求められ、環境基準を満しており大きな影響
はない。と結論づけられているようであるが、そもそ
もこの図5-2-1-31に見られる地形模型を用いた風洞実
験を以て現実の環境予測をすることに疑問を感じた。
まず、建設予定地周辺を歩いてみれば分かることだ
が樹木がある。それもかなり成長し十数メートル、所
により二十メートル近い高さの樹木に覆われた森林か
ら、全くの裸地まで周辺山地の表面は変化に富んでい
る。風環境についても複雑で、風の強い日に樹冠が大
10
■風洞実験について
風洞実験における地形模型については、全体写真を
予測評価書案P.233「図5-2-1-22 風洞実験実施状況」
に掲載しました。また、予測評価書案P.261「図5-2-1-31
煙流し実験状況(東風、風速2.9m/s)」には、煙流し実
験の状況として、実施区域近隣の地形模型の様子を掲
載しています。
また、風洞実験においては、実際の煙突排ガスの代
わりにトレーサーガスとしてアンモニアを用いて実験
を行っています。
風洞実験は、煙突排ガスによる大気汚染の影響につ
いて、権現山、弘法山、浅間山などの山等による地形
影響を把握するために実施しました。風洞実験では、
実施区域周辺 3km の地形模型を 1/1,000 のスケールで
作成し、風洞施設の中で風を流し、実際に模型煙突か
らトレーサーガスを排出して着地濃度を測定しまし
た。
きく揺れていても根元付近では全く無風のことがあ
る。
さて、風洞での地形実験ではこの状況の再現が忠実
になされているのだろうか。恐らく写真で緑色をした
部分には多少の粗粒面をはりつけてあると思うが、実
際の樹高と密度をモデル上で有効に働くように考慮し
て作られているのだろうか。少なくとも図5-2-1-31で
は、そうは見えないし、その点については何も解説さ
れていない。
風洞実験で樹木のモデルを扱うことは簡単ではない
だろう。しかし、煙突高や地形との比較でも無視でき
ない大きさの樹木が茂っている以上、そこを簡略化し
たら結果の信頼性は無くなる。
もし、樹木の影響が過小に評価されるような、つま
り表面が滑らかな地形モデルであるならば、山体に向
かう大気の流れが、山体により押し上げられるとき、
その流速の最も速いところは山体表面に極めて近い層
になるだろう。たとえ煙突からの有害物質を濃厚に含
む気流が山体にちかづいても、流速の速い強制上昇流
に遮られ、或いは大きく希釈され、実験での観測濃度
としては稀薄になる可能性が大きいと思われる。
煙突出口から弘法山公園の浅間山方向に向かう風が
吹いたとき。公園までの水平距離はおよそ200m。そし
て公園の高さは、ほぼ有効煙突高にほぼ等しい。風速
6mならば、30秒で到達するその場所で10のマイナス4
乗程度の希釈がされているとはとても思えない。しか
も、毎秒33立方メートルの大量の高温廃ガスである。
濃い部分では10のマイナス2乗程度の希釈であると考
えるべきではなかろうか。とすれば、煙流が向かうよ
うな気象条件のときには環境基準の短時間高濃度すら
怪しくなる。
もっともこの様な、風向と地点が限定された瞬間的
超高濃度地点は、1時間濃度の測定においては平均化さ
れ、結果として環境基準クリアしているから影響はな
いとされるのだろうが、だから果たしてここは全く健
康上安全と言い切れるのだろうか。
もし、二酸化窒素や二酸化硫黄の 1 時間値が 0.3ppm と
いう様な高濃度が観測されたときは弘法山公園は立ち
入り禁止になるのか。或いは清掃工場が稼働停止する
のか。
まとめ
環境影響予測書案の地形実験による最大着地濃度希
釈比の値は、地形モデル表面を流れる強制上昇流によ
り、過度に希釈されているのではないだろうか、地形
図に投影された地表面モデルの濃度情報だけではな
く、煙軸を通る垂直断面の濃度分布を示してもらいた
い。地形実験の前に煙軸の条件設定をする際に垂直の
11
風洞実験の実験方法は予測評価書案P.232~236に、
風洞実験結果は予測評価書案P.261~273に掲載して
います。
風洞実験の短時間高濃度の影響について1時間値実
験では、地形の影響が最も考えられる東風時と西風時
を対象に、長期平均濃度の影響について年平均相当値
実験では、全方位360度を対象に煙突排ガスの着地濃
度を把握しました。
この風洞実験の結果によれば、煙突排ガスによる大
気汚染の地形影響は認められるものの、その着地濃度
は低い濃度にとどまり、現在の環境濃度に将来の煙突
排ガスによる影響を加えても評価目標とした環境基準
等を下回る結果となることから、環境への影響は小さ
いものと考えています。
■高濃度が観測された場合について
風洞実験の結果を含め予測評価した結果、ご意見の
ような高濃度にはならないと考えます。
供用開始後のクリーンセンターは、2基の焼却炉があり
運転中は炉別に予測評価書案P.124「表4-3-10(1) 公害
防止に係る計画目標値(大気質、騒音、振動、悪臭)」
における大気質の項目について、排ガス中の濃度を常
に測定して監視しています。
排ガス中の濃度が、計画目標値を超える場合は、設
備の異常が疑われることから、運転を停止し対応する
ことを考えています。
また、対象事業では、排ガスの煙突での出口温度を
200℃と設定しています。この排ガスの温度は、風下
に流されるに従い急速に常温に近づきますので、これ
まで、煙突排ガスを排出する施設において、熱による
影響が問題となった事例はありません。なお、現伊勢
原清掃工場も山腹に立地していますが、煙突排ガスの
熱による影響が周辺に発生したことはありません。
濃度分布を調べて調整しているわけですから、当然、
地形実験の時にも空間の濃度分布は把握されているで
しょうから。
そもそも人々が集う貴重な自然公園の隣接地に清掃
工場を計画したのだから、廃ガスの直接的な影響が及
ばないような設計をすべきである。瞬間的にも臭気や
暖かさを感じるような廃ガスが漂う、という事態は県
立自然公園特別地域に相応しくない。
■風洞実験の実験風向について
「風洞実験」
四方八方からの影響を調査して下さい。
風洞実験については、短時間高濃度の影響について1
時間値実験では、地形の影響が最も考えられる東風時
と西風時を対象に実施し、また、長期平均濃度の影響
について年平均相当値実験では、全方位360度を対象
に煙突排ガスの着地濃度を把握しました。
この手法を用いることで、地形の影響を考慮した大
気汚染状況は適切に予測評価できているものと考えま
す。
■大気汚染の予測手法について
大気汚染に関し、今般のアセスでは難解な予測式を
実施区域周辺には山地等があり、平坦な地形ではな
ふんだんに使って、さも「しっかりと環境予測を行っ いため、煙突排ガスによる大気汚染の予測に対しては、
ているんだ」と言わんばかりだ。しかし、それらの予 予測評価書案P.216「図5-2-1-20 施設の稼動による煙
測式は所せん「平野のまん中」で使えるシロモノに過 突排出ガスに伴う大気汚染評価物質の予測手順」に示
ぎない。複雑な弘法山北西麓や東地区東部の様な地形、 したように、一般的に大気汚染の予測に使われる大気
地域にあっては、何の意味もなさない。
(地域住民の脅 拡散モデル(プルーム・パフ式)による年平均値予測
しにはなるかも知れないが)その無意味な予測式を補 結果に対し、風洞実験で得られた地形の影響を考慮す
うために採用したであろう風洞実験にしても、西風と ることで予測評価を行いました。
東風の各々強弱の風力、、4パターンを行っただけであ
風洞実験については、短時間高濃度の影響について1
る。形ばかりにしても、あまりにもアセス手続きをバ 時間値実験では、地形の影響が最も考えられる東風時
カにしたやり方ではないか。
「何故、四方八方やらない と西風時を対象に実施し、また、長期平均濃度の影響
のか?」と質しても訳の分からぬ答弁しか返ってこな について年平均相当値実験では、全方位360度を対象
い。
に煙突排ガスの着地濃度を把握しました。
これらの手法を用いることで、地形の影響を考慮し
た大気汚染状況は適切に予測評価できているものと考
えます。
弘法山を背景に、間近に浅間山が迫って、地形上か
らしてゴミ焼却施設の場所として大いに疑問を感ず
る。たとえば、風向によって80メートルの高さの煙突
の煙の先の高濃度ガスが200メートル先の浅間山を初
め権現山、弘法山一帯にブロックされ山すそや、山頂
の尾根伝いに滞留する恐れは素人でも容易に想像がつ
く。また、そのガスが風の方向転換によって、反対方
向の焼却施設の住宅地に流れる可能性もありうること
も容易に想像しうる。焼却所が平地ならば、いかなる
方向からの風が吹いても、高濃度のガスは四方に拡散
し薄まる可能性もあり、よりリスクは小さいと考える
12
■煙突排ガスによる大気汚染の地形影響について
実施区域周辺には権現山、弘法山、浅間山などの山
地があり、平坦な地形ではないため、煙突排ガスによ
る大気汚染の予測に対しては、予測評価書案 P.216「図
5-2-1-20 施設の稼動による煙突排出ガスに伴う大気
汚染評価物質の予測手順」に示したように、一般的に
大気汚染の予測に使われる大気拡散モデル(プルー
ム・パフ式)による年平均値予測結果に対し、風洞実
験で得られた地形の影響を考慮することで予測評価を
行いました。
風洞実験では、実施区域周辺 3km の地形模型を
1/1,000 のスケールで作成し、風洞施設の中で風を流
のは自然であろう。だが山が間近に迫っている地形条
件下では、風の向きによっては汚染された重いガスが
ブロックされ山すその底から這うように滞留すること
は考えないのであろうか。そうでないと言うなら、そ
ういった事からくる不安をうち消すだけの詳細なデー
タに基づく、解りやすい説明が必要になろう。それが
行政の市民に対する説明責任と言うものだし、さらに
現在稼働している伊勢原の焼却施設周辺の汚染状況の
詳細なデータも必要になってくると思う。
煙突配置を山側にした事で、自然公園への排ガスの
影響を増大させている。
煙突高度については、以前の説明の時の59mが航空
障害灯設置をさける為だったとは、情けない限りだ。
そして今般の80m、それが100mになろうと、弘法山自
然公園への排ガスの影響はまぬがれない。権現山を訪
れる観光客に対して、煙突が視野に入らぬ様80mにす
るとの事だが、そこから出る排ガスが観光客をおそう
事を、秦野市、そして市長はどう考えているのか?心
の痛みを感じないのか?
建設予定地が弘法山県立自然公園に隣接し、ここの
地形的な特徴から建設予定地の気象条件は、上層気象
観測により年間を通じて逆転層の発生を確認していま
す。この逆転層が発生した場合、施設の運転条件によ
ってはこの逆転層の影響を強く受けて、煙は拡散せず
“たなびく”現象により煙の塊のまま流れることを危惧
するものです。
弘法山県立自然公園は、県内外で親しまれています。
軽登山を終えた旅人達が、鶴巻の日帰り温泉施設『弘
法の里湯』を利用して帰ります。弘法山は、地域経済
を支える重要な観光スポットで、山頂周辺への影響を
『環境影響予測評価書』にきちんと記述して頂きたい
と思います。
評価に際しては、現状の一排ガス条件(湿排ガス量
71,500Nm3/h、排ガス温度200℃)では不十分だと思い
ます。当該施設ではごみ質やその時の処理量によって
13
し、実際に模型煙突からトレーサーガスを排出して着
地濃度を測定しました。風洞実験の実験方法は予測評
価書案 P.232~236 に、風洞実験結果は予測評価書案
P.261~273 に掲載しています。短時間高濃度の影響に
ついて 1 時間値実験では、地形の影響が最も考えられ
る東風時と西風時を対象に実施し、長期平均濃度の影
響について年平均相当値実験では、全方位 360 度を対
象に煙突排ガスの着地濃度を把握しました。
また、風洞実験においては、生活環境における濃度
分布の状況把握を目的として、権現山などの山体表面
も含めた地上部における着地濃度の測定を行いまし
た。
この風洞実験の結果を考慮し、予測を行った結果、
長期平均濃度及び短時間高濃度は低い濃度にとどま
り、現在の環境濃度に将来の煙突排ガスによる影響を
加えても評価目標とした環境基準等を下回る結果とな
ります。
このように、クリーンセンターの持つ排ガス温度の
熱浮力により排ガスが上昇することで、周辺の山地に
おいても着地するまでに移流拡散した大気汚染物質は
十分に低い濃度になります。
さらに、風洞実験は大気安定度中立時を対象として
実施していますが、大気安定度安定時についても既存
の温度成層風洞で得られている知見を利用した検討を
行いました。一般的には、大気安定度中立時には気流
は地形に沿って流れ、安定時には気流は水平に流れて
煙流が地形に近づくといわれています。予測評価書案
P.267~268に示したように、仮に大気安定度安定時の
濃度と中立時の濃度の比を8倍としても、評価目標とし
た環境基準等を下回る結果となることから、環境への
影響は小さいものと考えています。
■煙突排ガスの”たなびく”現象について
一般的に接地逆転層が出現するような場合には風速
が弱いことが考えられ、対象事業における煙突排ガス
のように、高温(200℃)で排出される場合には有効
煙突高が高くなり、周辺の山体に影響を与えるような
高度(煙突高度よりは高く、周辺山地の標高より低い
高度)で出現した接地逆転層については、煙突排ガス
が接地逆転層を突き抜ける場合がほとんどとなりま
す。また、高高度まで発達した接地逆転層が出現した
場合には、
「逆転層の影響を強く受けて、煙は拡散せず
“たなびく”現象により煙の塊のまま流れる」とのこと
ですが、煙突排ガスが煙としてそのように見えること
はありませんが、現象としては考えられます。この場
合は煙突排ガスが高温(200℃)で排出されているた
め、有効煙突高が高くなり、その高度は周辺の山体の
上空を通過するため、山体への大気汚染の影響は小さ
くなります。
排出ガス量が、最大と最小で約4倍程になると思うの
で、煙突吐出速度が大きく変わり、逆転層による影響
に違いが生ずる恐れがあります。
高位、基準、低位の3計画ごみ質に対して出現可能な
時間当りのごみ処理量を勘案した6~9ケースで検証を
お願いします。特に逆転層に遮られ、排ガスが“たなび
く”現象の下で、権現山や弘法山の山頂付近に吹きかか
る場合の有害ガス濃度を予測し、新施設の与える影響
度合を評価した調査結果を他の調査地点と同様に『環
境影響予測評価書』に明記してください。
また、煙突排ガスが接地逆転層を突き抜けない場合
のような大気安定度安定時については、予測評価書案
P.267~268において、既存の温度成層風洞実験で得ら
れている知見を利用した検討も実施しています。この
既存温度成層風洞実験は、2次元の風洞模型における実
験であり、3次元の風洞模型による実験に比べ、排煙が
山の側面を回りこむ効果がなくなることと、排煙自体
に浮力を持たせておらず、実際の煙突排ガスにおける
排煙の上昇を考慮していないため、気流は水平に流れ
て煙流が地形に近づいており、特に安定時の着地濃度
はかなり高く測定されているものと考えられます。
ここで、風洞実験は大気安定度中立時を対象として
実施していますが、この既存温度成層風洞実験の結果
を用いて、仮に、大気安定度安定時の濃度と中立時の
濃度の比を 8 倍として大気安定度安定時の着地濃度を
検討した結果についても低い濃度にとどまり、現在の
環境濃度に将来の煙突排ガスによる影響を加えても評
価目標とした環境基準等を下回っていることから、環
境への影響は小さいものと考えています。
■3 計画ごみ質による予測について
予測評価書案において大気汚染の予測条件として設
定している湿り排ガス量は 71,500m3N/h ですが、これ
はごみ質として高質ごみを想定しています。環境影響
の予測評価では、環境影響が大きくなる条件を設定し
て実施しています。
なお、ごみ質が基準ごみの場合は湿り排ガス量は
57,700m3N/h、低質ごみの場合は 50,100m3N/h となり
ます。この場合、有効煙突高は湿り排ガス量が少なく
なることでやや低下する(一例として、煙突頂部の年
平均風速である 2.6m/s の場合の有効煙突高度は、高質
ごみ:171m、基準ごみ:162m、低質ごみ:156m)
こととなりますが、それと同時に、大気汚染物質の煙
突からの排出量が小さくなる(一例として、窒素酸化
物の排出量は、高質ごみ:2.87m3N/h、基準ごみ:
2.16m3N/h、低質ごみ:1.77m3N/h)ため、着地濃度は
結果として低くなることとなります。
ここで、ごみ質が高質ごみの場合には、ごみ中の可
燃分が多いため、燃焼した際の排ガス量が最も多くな
ります。また、排ガス温度については、ごみ処理方式
やごみ質が変化した場合にも、排ガス処理装置につい
ては同様の方式であり、脱硝装置の入口で排ガスを昇
温し、規定温度に達してから排ガス処理を実施するた
め、ごみ処理方式やごみ質が変わった場合にも変化は
ありません。
■盆地における大気汚染の影響について
接地逆転層崩壊時における大気汚染の予測方法は、
秦野市の中心部は盆地という避けられない地形に存
14
在している。盆地に澱んだ有害物質は外部に飛散する
のにかなりの時間を要する。否、永久に澱んだままか
も知れない。
そうしたデータが皆無に近い。現在、伊勢原市三ノ
宮にある焼却施設の煙突から出た煙は高く昇らず微風
に乗って平塚市西部から大磯町方面に長く棚引いてい
る姿はそれほど遠くまで飛散してない証拠である。毎
日、この施設を見ている私が観察しているのだから間
違いない。
いくら環境アセスで環境に悪影響はないと結論づけ
ても、
「盆地という地形は、接地逆転層を生み出し、大
気汚染に脆弱である」という科学的な常識を覆すこと
は無理。ごみ焼却場の煙突から出る煙は、
「水蒸気と同
じ」などというデタラメを言っているようだが、複雑
なものの混合物であるごみを燃やせば、ダイオキシン
をはじめとする有害物質が発生するのは当然であり、
それを完全に除去する方法はない。従って、煙突から
出る煙には、有害物質が含まれている。それが盆地の
中に滞留すれば、住民の健康に良いわけがない。こん
なことは、環境アセスをやらなくても理解できる常識
である。
予測評価書案 P.226~229 に、予測結果は予測評価書
案 P.258 に、評価結果は予測評価書案 P.283 に示して
います。接地逆転層の出現状況は、上層気象観測を実
施することで把握し、その中で、接地逆転層の崩壊が
考えられる事例を対象に予測評価を行いました。
結果として、接地逆転層崩壊時における大気汚染物
質の予測環境濃度(1 時間値)は、最大で、二酸化硫
黄濃度 0.015ppm、二酸化窒素濃度 0.042ppm、浮遊粒
子状物質濃度 0.123mg/m3、塩化水素濃度 0.004ppm
にとどまっています。これらは、現在の環境濃度に将
来の煙突排ガスによる影響を加えても評価目標とした
環境基準等を下回っており、環境への影響は小さいも
のと考えます。
実施区域を含む弘法山地西麓は、秦野盆地にあって
もとりわけ逆転層現象が激しく起り易い地域である。
盆地の東端低地で周りを山や高台で囲まれており、
朝陽の当たるのも盆地一遅い。その様な悪条件が重な
っている所に汚染排ガス発生源を造るなど、正気の沙
汰とは思えない。
盆地特有の気流が、空気の汚れで呼吸器系のぜんそ
く、アレルギー性鼻炎の症状を強めると心配していま
す。
大気汚染について、アセス案では、
「逆転層をつき抜
けて排ガスを出すので大丈夫」と言わんばかりだが、
それが崩壊した時には大気の複雑なかくはんが始ま
り、汚染物質が地上に降りてくる可能性がある。アセ
ス案は、これを予測、評価していない。
15
■接地逆転層の大気汚染への影響について
接地逆転層崩壊時における大気汚染の予測方法は、
予測評価書案P.226~229に、予測結果は予測評価書案
P.258に、評価結果は予測評価書案P.283に示していま
す。接地逆転層の出現状況は、上層気象観測を実施す
ることで把握し、その中で、接地逆転層の崩壊が考え
られる事例を対象に予測評価を行いました。
結果として、接地逆転層崩壊時における大気汚染物
質の予測環境濃度(1 時間値)は、最大で、二酸化硫
黄濃度 0.015ppm、二酸化窒素濃度 0.042ppm、浮遊粒
子状物質濃度 0.123mg/m3、塩化水素濃度 0.004ppm
にとどまっています。これらは、現在の環境濃度に将
来の煙突排ガスによる影響を加えても評価目標とした
環境基準等を下回っており、環境への影響は小さいも
のと考えます。
最近高齢化社会を反映して、弘法山ハイキングコー
スを利用する県外のハイカーが増加している。秦野駅
から近い権現山入り口は利用率が高い。権現山の麓に
作られるクリーンセンターから排出される汚染粉塵な
どの影響が大いにありうる。それが知れ渡れば観光者
数が減る可能性も有る。自然のある観光地としての評
判が薄れる恐れ、大である。これらを「著しい影響は
ないものとおもわれる」と予測するのは子供じみては
いないか。
弘法山自然公園とそこを行楽地として楽しむ人々に
高濃度排ガスが降りかかるのはゾットします。鳥類や
植物も減少することを大変心配しています。
実施区域が弘法山公園を含む地域であり、県立丹沢
大山自然公園区域の特別地域に指定されており、良好
な自然環境を有する地域であること。あえて、このよ
うに大切な場所に計画されることに納得しがたい思い
です。遠路訪れるハイカーが汗を流し、山頂で良い空
気を思い切って吸込むのに、眼前に煙が漂よっている
光景。決して景観への影響が小さいなど思えません。
建設予定地の背後の、浅間山・権現山・弘法山は弘法
山公園と呼ばれ県立自然公園にも指定されています。
また1979年にはかながわの景勝50選にも選ばれ、秦野
市民のみならず首都圏の多くの人々の憩いの地となっ
ています。
浅間山では目の前から、権現山・弘法山では足下か
ら排煙が立ち上ることになり、ハイカーへの健康影響
とともに、景観からも焼却炉施設(特に煙突)は憩い
の地に多大な影響を与えると考えます。
「現し尿処理跡地」は住宅密集地でしかも大気の澱
みが認められる接地逆転層が頻繁に発生しやすい地形
を承知しながら都市計画も何もなく、秦野市所有地と
いう理由だけであえて選定している。しかも、ここは
年間何10万人も訪れる県立弘法山公園のハイキングコ
ースの真っただ中にあり、ダイオキシンなどの有害排
気物質の住民、県民への影響は計り知れないほど甚大
である。ここに立地させる理由は全く必然性がない。
ごみの焼却工場からは猛毒の有害物質を含む浮遊粒
子状物質が大気に排ガスとして出ます。それらSPMに
16
■ハイカーへの大気汚染の影響について
実施区域周辺には権現山、弘法山、浅間山などの山
地があり、平坦な地形ではないため、一般的に大気汚
染の予測に使われる大気拡散モデル(プルーム・パフ
式)による年平均値予測結果に対し、風洞実験で得ら
れた地形の影響を考慮することで予測評価を行いまし
た。
風洞実験の結果を考慮し、予測を行った結果、大気
汚染物質の長期平均濃度及び短時間高濃度は低い濃度
にとどまり、現在の環境濃度に将来の煙突排ガスによ
る影響を加えても評価目標とした環境基準等を下回る
結果となります。
さらに、風洞実験は大気安定度中立時を対象として
実施していますが、大気安定度安定時についても既存
の温度成層風洞で得られている知見を利用した検討を
行い、仮に大気安定度安定時の濃度と中立時の濃度の
比を 8 倍としても、評価目標とした環境基準等を下回
る結果となることから、環境への影響は小さいものと
考えます。
これらのことから、入山規制等は必要ないと考えて
います。
■実施区域に立地することによる環境影響について
盆地地形においては接地逆転層の発生頻度が大きく
なることから、上層気象観測を実施することで、実施
区域周辺の接地逆転層の発生状況を把握しました。ま
た、権現山、弘法山、浅間山などの周辺の山等による
地形影響を把握するために風洞実験を実施しました。
さらに、風洞実験は大気安定度中立時を対象として実
施していますが、盆地で発生しやすい大気安定度安定
時についても、既存の温度成層風洞で得られている知
見を利用した検討を行いました。
これらの観測結果、実験結果、検討結果等を基に大
気汚染の予測を実施しました。予測評価結果は、評価
目標とした環境基準等を下回っていることから、環境
への影響は小さいものと考えています。
■粒子状物質の影響について
実施区域周辺には権現山、弘法山、浅間山などの山
地があり、平坦な地形ではないため、一般的に大気汚
加え、さらにその1/4の直径PM2.5の規制も年内には始
まるでしょう。
秦野市はきれいな大気を維持し、良い環境を保つた
め、上記事業に安易に許可を下さないでください。ご
みを燃やせば収集不能のチリにして大気に拡散させる
だけです。空をごみ箱にしていいわけがありません。
市長は次世代にごみ焼却工場を残すのではなく、よい
環境をこそ残すべきです。
現在でも名古木交差点等では、NO2濃度が国の基準を
超えることがあります。その上に焼却炉による汚染が
加われば、非常に悪化すると思われ、健康にとって心
配されます。
候補にあがっている4種のごみ処理方式のすべての
場合について、環境影響予測評価を実施したのであれ
ば、4種それぞれについて固有の評価結果の詳細を示し
てください。たとえばストーカ式焼却方式と溶融炉方
式では処理方法がかなり異なり、煙突から出る排ガス
の成分も異なると予想されます。
17
染の予測に使われる大気拡散モデル(プルーム・パフ
式)による年平均値予測結果に対し、風洞実験で得ら
れた地形の影響を考慮することで予測評価を行いまし
た。
風洞実験の結果を考慮し、予測を行った結果、浮遊
粒子状物質を含めた大気汚染物質の長期平均濃度及び
短時間高濃度は低い濃度にとどまり、現在の環境濃度
に将来の煙突排ガスによる影響を加えても評価目標と
した環境基準等を下回る結果となることから、環境へ
の影響は小さいものと考えています。
PM2.5 については、今後の国の動向等に合わせ適切
に対応します。
■名古木交差点付近における大気汚染の影響について
「1-13 煙突排ガスによる大気汚染の地形影響につ
いて」で示したように、実施区域周辺には権現山、弘
法山、浅間山などの山地があり、平坦な地形ではない
ため、一般的に大気汚染の予測に使われる大気拡散モ
デル(プルーム・パフ式)による年平均値予測結果に
対し、風洞実験で得られた地形の影響を考慮すること
で予測評価を行いました。
風洞実験の結果を考慮し、予測を行った結果、浮遊
粒子状物質を含めた大気汚染物質の長期平均濃度及び
短時間高濃度は低い濃度にとどまり、現在の環境濃度
に将来の煙突排ガスによる影響を加えても評価目標と
した環境基準等を下回る結果となることから、環境へ
の影響は小さく、煙突排ガスによって、名古木交差点
付近の大気汚染の状況に著しい影響は及ぼさないもの
と考えます。
■4 方式に対する大気汚染の予測評価について
処理方式については、4 方式から選定を進めています
が、環境影響予測評価は、評価項目毎に環境への影響
の大きい方式を対象として行う必要があるため、供用
開始後の施設の稼働に伴う煙突排ガスによる大気汚染
の予測評価については、排ガス量(湿り排ガス量及び
乾き排ガス量)の最も多くなる「ストーカ式焼却+灰
溶融方式」の諸元を設定し予測評価を実施しました。
なお、評価項目毎の予測評価の対象とした処理方式
は、予測評価書案 P.142 の表 5-1-4 に示しました。
また、ごみが保有する元素成分や排ガス処理方法が
同じであることから、ごみ処理方式の違いにより煙突
出口での排ガス成分に違いはありません。
なお、煙突排ガスの成分及び濃度につきましては、
クリーンセンターの発注が性能発注方式(大気汚染物
質の排出濃度等の上限値を発注仕様書で規定し、これ
を性能保証値とする。
)であることから、どの処理方式
を採用しても性能保証値以下となり、現在の予測評価
結果を上回ることはありません。
大気汚染物質の濃度に関しては、風洞実験による着
地濃度希釈比が一部示されているが、これは時間的に
平均化されたものであり、煙突出口に近いがゆえに十
分に拡散しきれていない部分の存在するガス流の、部
分的な最高濃度がどのくらいになるかまでは示してい
ない。
時間的に平均化された着地濃度希釈比を用いた計算
では環境基準を満たしていても、希釈にむらのあり得
る近距離の条件では、環境基準を満たさない気塊が存
在するのではないだろうか。しかも人が息を吸い込む
その瞬間に、たまたま高濃度の廃ガスの塊が漂って来
たら、それを吸い込むことになるということである。
■短時間高濃度の 1 時間値による評価について
短時間高濃度については1時間値における評価を行
っています。これは、人の健康を保護するうえで維持
されることが望ましい基準として定められた環境基準
に従っており、以下に二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊
粒子状物質の環境基準が定められた際の告示等の抜粋
を示します。
「二酸化いおうに係る環境基準について」
(昭和48年5
月15日 閣議了解)
-----(一部抜粋)-----公害対策基本法第9条第1項の規定による人の健康の保
護に関する二酸化いおうに係る環境基準ならびにその
達成期間および達成のための対策は、次のとおりとす
る。
環境基準は、次のとおりとする。
1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、
1時間値が0.1ppm以下であること。
「二酸化窒素に係る環境基準の改定について」(昭和
53 年 7 月 17 日 環大企 262 号)
----(一部抜粋)-----二酸化窒素の人の健康影響に係る判定条件等について
の答申(中央公害対策審議会答申)は動物実験、人の
志願者における研究、疫学的研究などの二酸化窒素の
生体影響に関する内外の最新の科学的知見を収集評価
し、地域の人口集団の健康を適切に保護することを考
慮して次の値を指針として提案した。
・短期暴露については1時間暴露として0.1~0.2ppm。
・長期暴露については、種々の汚染物質を含む大気汚
染の条件下において二酸化窒素を大気汚染の指標と
して着目した場合、年平均値として0.02~0.03ppm。
提案された指針は、疾病やその前兆とみなされる影
響が見出されないだけでなく、更にそれ以前の段階で
ある健康な状態からの偏りが見出されない状態に留意
したものであり、換言すれば、正常な健康の範囲に保
つというものであるので健康の保護について十分な安
全性を有するものである。また、短期暴露の指針はこ
れを 1 回超えたからといつて直ちに影響が現れるとい
うものではないとされている。
なお、二酸化窒素に係る環境上の条件について、二
酸化窒素に係る環境基準は、1時間値の1日平均値が
0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下と
改定された。
「浮遊粒子状物質に係る環境基準の設定について」
(昭
和47年2月14日 環大企27号)
-----(一部抜粋)-----この環境基準は、公害対策基本法第 9 条第 1 項の規
18
定に基づき、浮遊粒子状物質に係る環境上の条件につ
いて、人の健康を保護するうえで維持されることが望
ましい基準を定めたものであり、大気汚染防止に関す
る施策の目標となるものである。
環境基準の設定の根拠について
この環境基準は、現在までに得られた知見をもとに、
呼吸器系器官に対する長期的影響および短期的影響を
考慮し、次の2つの値のいずれをも満すものとしたもの
である。
・ 連 続 す る 24 時 間 に お け る 1 時 間 値 の 平 均 値 :
0.10mg/m3
・1 時間値:0.20mg/m3
■実施区域周辺の吹き上げ風について
煙突排ガスが吹き上げ風に乗ることは、一般的には
大気汚染の地上への影響は小さくなるものと考えら
れ、逆の風向の場合には吹き降ろしとなり、地上への
影響は平地に比べるとやや大きくなる傾向が考えられ
ます。しかし、同時にこのような地形の場合には風が
乱れることが考えられるため、これらは一概には言い
切れません。
そこで、実施区域周辺には権現山、弘法山、浅間山
などの山地があり、平坦な地形ではないため、煙突排
ガスによる大気汚染の予測に対しては、予測評価書案
P.216「図 5-2-1-20 施設の稼動による煙突排出ガスに
伴う大気汚染評価物質の予測手順」に示したように、
質問、別添概略断面図を参考にして。
一般的に大気汚染の予測に使われる大気拡散モデル
(プルーム・パフ式)による年平均値予測結果に対し、
1) 伊勢原工場は山上にあり民家との高低差Hが大き
風洞実験で得られた地形の影響を考慮することで予測
く、吹き上げ風が有利に作用して民家への影響は比較
評価を行いました。
的少ないと思われます。
風洞実験では、実施区域周辺 3km の地形模型を
2) 秦野工場計画案では、民家と煙突頂部との高低差H
1/1,000 のスケールで作成し、風洞施設の中で風を流
が小さい事から、吹き上げ風による影響が大きいと思
し、実際に模型煙突からトレーサーガスを排出して着
います。
地濃度を測定しました。風洞実験の実験方法は予測評
価書案 P.232~236 に、風洞実験結果は予測評価書案
以上から
P.261~273 に掲載しています。短時間高濃度の影響に
ついて 1 時間値実験では、地形の影響が最も考えられ
Q1 排煙帯流層の温度は何度位ですか。中心部から低下
る東風時と西風時を対象に実施し、長期平均濃度の影
するラインの想定はどの範囲でしょうか(w)又、帯
響について年平均相当値実験では、全方位 360 度を対
流層厚tはどの位を想定していますか?
象に煙突排ガスの着地濃度を把握しました。
また、風洞実験においては、生活環境における濃度
分布の状況把握を目的として、権現山などの山体表面
も含めた地上部における着地濃度の測定を行いまし
た。
この風洞実験の結果を考慮し、予測を行った結果、
長期平均濃度及び短時間高濃度は低い濃度にとどま
り、現在の環境濃度に将来の煙突排ガスによる影響を
加えても評価目標とした環境基準等を下回る結果とな
ることから、環境への影響は小さいものと考えます。
19
■煙軸幅の下部ラインについて
煙軸は、中心部についても周囲の地形影響によって
上昇したり下降したりします。また、その幅も大気安
定度等の気象条件によって大きく変化し、一概には特
定できません。
■煙の層厚について
「1-26 煙軸幅の下部ラインについて」で示したよう
に、排ガスの流れは気象条件によって大きく変化し、
一概には特定できません。
①クリーンセンターでは年間、ダイオキシンはどのく
らい発生するのですか?それは人間何万人の致死量
ですか?
■ダイオキシン類について
①対象事業における煙突排ガス中のダイオキシン類濃
度は、予測評価書案P.124「表4-3-10(1) 公害防止に
係る計画目標値(大気質、騒音、振動、悪臭)
」に示
したように、ダイオキシン類特別措置法による排出
基 準 値 ( 0.1ng-TEQ/m3N 以 下 ) を 下 回 っ た
0.05ng-TEQ/m3Nとします。この排ガスは煙突から
排出後、大気中を拡散することにより最大着地濃度
は年平均で0.001940pg-TEQ/m3と予測され、評価目
標とした、人の健康の保護及び生活環境の保全のう
えで維持されることが望ましい環境基準
(0.6pg-TEQ/m3以下)を大きく下回ります。
②ダイオキシンをどのような方法で捕集するのです
か?バグフィルタだけですか?バグフィルタを交換
する時期はどんな方法で判断するのですか?交換工
事は誰がするのですか?バグフィルタの本数は何本
ですか?危険性は?交換費用は?交換は部分的に交
換するのですか?それとも一度に全部交換するので
すか?
②排ガス中に含まれるダイオキシン類は、バグフィル
タ入口で活性炭等を噴霧して吸着し、ばいじんとと
もにバグフィルタによって捕集されます。また、バ
グフィルタの後段に窒素酸化物除去のため設置した
触媒によっても分解されます。
本計画ではバグフィルタ1基あたり、直径約20cm、
長さ約7mの円筒形のろ布を300~400本程度設置
し、交換については全部交換を基本に行い状況によ
っては部分交換も考えています。交換時期について
は材質や排ガス温度等の条件により異なりますが、
一般的には3~5年と考えており、定期的にろ布をサ
ンプリングして物理的強度や通気度を測定し劣化度
の調査を行うとともに、運転状況などを考慮して総
合的に判断し決めます。また、交換工事は専門の業
者が行うのが一般的です。
③捕集したダイオキシンはどんな方法で処理するので
すか?最終処分場に埋立てるとしたらどこですか?
業者名を教えてください。最終処分場からダイキシ
ンが漏洩する心配はありませんか?
③ばいじんとともに捕集したダイオキシン類は、薬剤
により溶出防止処理後、適正に維持管理された二市
組合の最終処分場へ埋立てる予定です。
④永久に猛毒は消え去らないダイオキシンは水にも溶
けない性質をもっています。埋め立て処分をした場
合、やがて地上に出てきたり、地下水とともに飲料
水に混ざる心配はありませんか?秦野市民は全部、
④廃棄物処理法に規定のある技術基準に適合した、遮
水構造のある処分場に埋め、適正に維持管理します
ので、地下水汚染に対しても問題ありません。
20
地下水を上水に利用しています。
⑤バグフィルタが損傷した場合、ダイオキシンが煙突
から噴出する心配はありませんか?
⑤バグフィルタが損傷すると、ばいじんとともにダイ
オキシン類が煙突から出てしまいますので、運転時
には、排ガスがろ布を通過する時の圧力の状態、バ
グフィルタ出口側でのばいじん濃度の連続測定を行
い常時監視して、異常時には運転停止などの対応を
考えています。
また、対象事業の実施にあたり、施設の建設及び供
用開始後の施設の管理につきましては、事故等の発
生がないよう万全の体制で臨みます。
ダイオキシン類濃度の単位(TEQ):ダイオキシン
類には多くの異性体があり、その種類毎に毒性が大き
く異なります。このため、ダイオキシン類の中でも最
も毒性が強い物質の毒性を1として、他のダイオキシン
類の毒性の強さを換算し合計した値(TEQ:毒性等量)
として示されています。
pg(ピコグラム):1兆分の1グラム
ng(ナノグラム):10億分の1グラム
大気汚染・土壌汚染に関し、アセス案では「大気や
土壌にばら撒くダイオキシンは微量」
「だから影響は小
さいものと予測」
「評価目標は達成」と言うが、とんで
もない誤りである。ダイオキシンの恐ろしさ、問題を
何ら認識できていない者がノー天気に机上試算してい
るに過ぎない。ダイオキシンはたとえ微量であっても
環境ホルモンとして人体に大きく影響する。特に母胎
と胎児への影響は甚大で、その周辺を清掃工場や最終
処分場で囲まれ、自動車排ガスの影響も加わる藤沢市
北西部の御所見にあっては、出生児の男女比率が95:
100ほどになると、かつて新聞報道されている。すぐに
は影響がでずとも、後々、必ず悪影響が住民におそい
かかる。
たとえ寄与率が低くても、その地域に毎日、四六時
中、みらいえいごう、ダイオキシンを摂取させ続ける。
■ダイオキシン類による影響について
ダイオキシン類については、ダイオキシン類対策特
別措置法(平成11年7月16日 法律第105号)において、
「ダイオキシン類が人の生命及び健康に重大な影響を
与えるおそれがある物質であることにかんがみ、ダイ
オキシン類による環境の汚染の防止及びその除去等を
するため、ダイオキシン類に関する施策の基本とすべ
き基準を定めるとともに、必要な規制、汚染土壌に係
る措置等を定めることにより、国民の健康の保護を図
ることを目的とする。
(第1条:目的)
」とされており、
その中で、環境基準(人の健康を保護する上で維持さ
れることが望ましい基準)が定められています。
大気汚染、土壌汚染のダイオキシン類に対する予測
評価にあたっては、供用開始後の予測結果をこのダイ
オキシン類対策特別措置法における環境基準と照らし
合わせ、十分に下回っていることから、環境への影響
は小さいものと考えます。
ダイオキシンは特に注意してほしいです。
少子化の時代、子供達を守って行くのが必要では?
ダイオキシンについても下落合付近で7%も急増す
るとは受け入れがたい予測です。
21
■ダイオキシン類の寄与率について
ダイオキシン類による大気等の汚染に対しては、ダ
イオキシン類対策特別措置法が施行され、廃棄物焼却
炉や他のダイオキシン類の発生が認められる施設が特
定施設に定められ、平成14年度までに平成9年度比で
90%の削減を目指して、諸施策が実施されました。国
は平成16年に、平成9年度に比べて約96%削減された
ことを発表し、現在の環境濃度は低い状態となってい
ます。
このため、下落合付近における煙突排ガスによるダ
イオキシン類の影響割合(寄与率)でみると約 7%で
すが、ダイオキシン類の将来予測濃度は年平均で約
0.027pg-TEQ/m3であり、評価目標とした、人の健康の
保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望
ましい環境基準(0.6pg-TEQ/m3以下)を大きく下回っ
ています。
環境影響予測評価書案によれば、煙突高度は大気汚
染と景観との兼ね合いにより80mと結論づけされてい
るが、県立丹沢大山自然公園の特別地域に指定されて
いる貴重な緑地に隣接している立地を考えたとき、将
来にわたり魅力ある自然公園を維持するために煙突の
高さを再検討することを求める意見書である。
現在の計画煙突高では、煙突の出口より水平で330m
そして垂直に50m高い位置に権現山を取り巻く散策路
がある。さらに権現山の山頂付近は同じく水平で430m
そして垂直に70m高い位置にある。煙突高80mに加え
る と こ ろ の 50m な い し 70m と い う こ と は 130m か ら
150mということになる。これは幾つか条件設定によっ
ても異なるものの、計算で予測された有効煙突高にほ
ぼ近い、ということはこの方向の風向きであれば、煙
流中心軸がそこに達するということになる。
大気汚染物質の濃度に関しては、風洞実験による着
地濃度希釈比が一部示されているが、これは時間的に
平均化されたものであり、煙突出口に近いがゆえに十
分に拡散しきれていない部分の存在するガス流の、部
分的な最高濃度がどのくらいになるかまでは示してい
ない。
時間的に平均化された着地濃度希釈比を用いた計算
では環境基準を満たしていても、希釈にむらのあり得
る近距離の条件では、環境基準を満たさない気塊が存
在するのではないだろうか。しかも人が息を吸い込む
その瞬間に、たまたま高濃度の廃ガスの塊が漂って来
たら、それを吸い込むことになるということである。
具体的意見としては、現在の計画では煙突の高さが
不足していると考えている。私の試算では西北西の風、
およそ2.9mの風速のとき廃ガスの煙流中心軸が権現山
山頂の高さに一致すると予測できる。
(これは環境影響
予測評価書案に示された予測式などから計算した有効
煙突高を、近距離、つまり短時間に到達するというこ
とを考慮して補正したもの。)実際には廃ガスは蛇行し
ながら拡散するので、権現山山頂を煙流中心軸が越え
ると予測されているような、これより緩やかな風速の
ときでも蛇行した煙流の影響は否定できず、まして風
22
■煙突高度について(山地への大気汚染影響)
実施区域周辺には権現山、弘法山、浅間山などの山
地があり、平坦な地形ではないため、煙突排ガスによ
る大気汚染の予測については、予測評価書案P.216「図
5-2-1-20 施設の稼動による煙突排出ガスに伴う大気
汚染評価物質の予測手順」に示したように、一般的に
大気汚染の予測に使われる大気拡散モデル(プルー
ム・パフ式)による年平均値予測結果に対し、風洞実
験で得られた地形の影響を考慮することで予測評価を
行いました。
風洞実験は、短時間高濃度の影響について 1 時間値
実験では、地形の影響が最も考えられる東風時と西風
時を対象に実施し、長期平均濃度の影響について年平
均相当値実験では、全方位 360 度を対象に煙突排ガス
の着地濃度を把握しました。
また、風洞実験においては、生活環境における濃度
分布の状況把握を目的として、権現山などの山体表面
も含めた地上部における着地濃度の測定を行いまし
た。
なお、風洞実験実施手順としては、まず、平板実験
において排ガス温度の熱浮力等を考慮した有効煙突高
の設定や排ガスの拡散状況の確認を行います。ここで
は排ガス濃度の鉛直方向の分布(空間分布)や着地濃
度を測定し、煙突排ガスの有効煙突高、排ガスの拡散
状況及び着地濃度の状況を既知のプルーム・パフ式等
における計算結果と整合するように気流条件を調整し
ます。その後、平板を地形模型に置き換えて同様の気
流条件で地形実験を実施することで、地形の影響を考
慮した有効煙突高や拡散状況が風洞内で再現され、地
形の影響を考慮した着地濃度の測定を行うことができ
ます。
この風洞実験の結果を考慮し、予測を行った結果、
59m及び80mのどちらの煙突高度においても、長期平
均濃度及び短時間高濃度は低い濃度にとどまり、現在
の環境濃度に将来の煙突排ガスによる影響を加えても
評価目標とした環境基準等を下回る結果となります。
このように、クリーンセンターの持つ排ガス温度の
熱浮力により排ガスが上昇することで、周辺の山地に
おいても着地するまでに移流拡散した大気汚染物質は
速の大きい時、たとえば風速 6mでは 46秒後に標高
200mの地点に煙流中心軸が向い、山体による強制上昇
気流により権現山の中腹以上がすっぽりと煙流に包ま
れることになると予測される。
また注意すべきは、実際の廃ガスは煙ではなく無色
透明のガス体で目に見えない。したがって、煙流に包
まれていても、その場にいる人々がそのことを認識で
きない、という状況を作り出すだろう。若干の希釈は
されているだろうが、煙流中心軸が人々の休息の場に
向かう可能性。果たしてこれが健康的な活動の場であ
る県立自然公園の特別地域にあってよいものだろう
か。
現在、市内の幼稚園や小学校で権現山を含む弘法山
公園で校外活動をしているところは多い、また野鳥の
観察など自然観察の優れたフィールドである、この貴
重な緑地を本当に安心して遊べる場所として維持し続
けるのなら、ぜひ清浄な大気を維持してほしい。
そのためにクリーンセンターの煙突高さは、以上の根
拠から少なくとも120mは必要と考える。
当然に建設費もかかる。しかし環境に配慮すべき現
代にあって弘法山公園での嫌煙権も当然配慮されるべ
きであり、高い煙突こそが環境に配慮している証しで
あり、眺望の中に高い煙突が見えると言う事が廃ガス
が頭上を抜けている安心感に繋がるのではないだろう
か。現在の計画では煙突は眺望のうえからは気になら
ない高さに押さえられている。しかしその眺望を楽し
む人々が、目には見えないがゆえに気が付かぬまま、
すっぽりと廃ガス煙流に包まれている可能性は否定で
きないだろう。
眺望や景観を考慮し煙突の高さを低く押さえ『見え
ない煙突』にするのではなく『環境を考え、お金をか
けて思い切って高い煙突にしました。』と堂々と主張
し、市民の新しいランドマークとして愛されるクリー
ンセンターになってほしいと願うものである。
十分に低い濃度になります。
さらに、風洞実験は大気安定度中立時を対象として
実施していますが、大気安定度安定時についても既存
の温度成層風洞で得られている知見を利用した検討を
行いました。一般的には、大気安定度中立時には気流
は地形に沿って流れ、安定時には気流は水平に流れて
煙流が地形に近づくといわれています。予測評価書案
P.267~268に示したように、仮に大気安定度安定時の
濃度と中立時の濃度の比を8倍としても、評価目標とし
た環境基準等を下回る結果となることから、環境への
影響は小さいものと考えています。
■煙突高度の設定理由について
当初、煙突を59mで十分安全が確保できると言って
煙突高度については、実施計画書において59mと仮
おきながら、あえて80mに変更した理由が希薄である。 定していましたが、実施区域は盆地の端部にあり、弘
このことは危険対策が進歩した現在においてもなお、 法山に隣接するという地形の特徴から、施設の稼働に
どんな焼却方式を選んでも周辺住民の健康被害は避け あたっては環境への影響を十分に配慮する必要がある
られないので、大気等汚染物質をぎりぎり健康被害が との認識のもと、煙突高度の決定にあたっても審査意
起こらない程度に拡散させようという計画変更だ。県 見書の内容を十分に踏まえ、環境保全上の見地から適
立弘法山公園の麓に立地させたからには景観のスカイ 正な配慮を行えるよう検討を行いました。
ラインなどは瑣末な問題であり、重要なのは我々周辺
対象事業における実施区域は、地形が複雑で山地が
住民及び年間、全国から訪れてくれる多数のハイカー 迫っており、煙突排ガスによる大気汚染の観点から見
の健康被害のないこと(100%安全確保)だ。
ると、煙突排ガスに対する地形影響が考えられ、煙突
高度は高い方が好ましいこととなります。
しかし、景観の観点から見た場合、煙突高度が高い
ことにより、人工構造物による威圧感を感じることは、
23
好ましくありません。また、実施区域の東南東約500m
には、権現山(標高243.5m)の山頂があり、この周辺
は弘法山公園として神奈川県立自然公園に指定され、
公園展望台からは、360度のパノラマが広がり、雄大
な眺望を楽しむことができることから、四季を通じて
多くの市民やハイカーが訪れる場所となっています。
したがって、これらの眺望を煙突が遮ることは好ま
しくなく、煙突が視野に入らないよう、煙突高度を抑
えて設定する必要がありました。
そこで、最近の他施設の煙突高さの傾向も参考とし
た上で、大気汚染の影響と景観の影響との比較検討を
行いました。大気汚染については、風洞実験を実施し、
結果として大気汚染物質の最大着地濃度は当初計画し
た59mでも環境基準等を下回っていることから、健康
影響等はないものと考えます。また、景観については、
フォトモンタージュ法を用いて予測を行い、煙突高度
が80mの場合には、公園展望台からの眺望において、
木々の間から落葉期のみ、対象事業の煙突先端部を僅
かに視認することができると思われますが、着葉期に
は、葉により遮蔽され、視認することができなくなる
ことから、景観の変化は小さいものと考えます。
これらの結果及びこれまでの地元自治会のご要望等
も踏まえ、煙突高度が59mでも問題のない予測評価結
果ではありましたが、さらに皆様に安心していただけ
るように大気汚染及び景観への影響によるトレードオ
フ(相反する状態・関係)も考慮の上、事業者として
実行可能な範囲内で最善を尽くしたいという考えのも
とで煙突高度を80mと設定しました。
■煙突排ガス中の重金属等及びPM2.5について
排ガス中の、毒性の強い低沸点金属である鉛、亜鉛、 排ガス中の重金属類については、分別が進んだこと
カドミウムの濃度について評価したのであれば言及し により家庭等から出る可燃ごみの中に混入が少ないこ
てください。
とや、燃焼において炉内で気化した重金属類もバグフ
ィルタ入口で200℃以下となり、固体となってばいじ
排ガス中に毒性の強い低沸点の重金属である鉛、亜
ん等とともにバグフィルタで回収されますので、排ガ
鉛、カドミウムが含まれないこと、またPM2.5と呼ば
ス中にはほとんど含まれません。なお、伊勢原清掃工
れる極小の浮遊微粒子が含まれないことの根拠を、候
場の排ガス測定における水銀、鉛、カドミウムを計量
補にあがっている4種のごみ処理方式それぞれの場合
した結果、全て定量下限値未満となっており、環境へ
について示してください。
の影響はないものと考えます。
また、PM2.5(微小粒子状物質 粒径2.5µm以下)は、
現行では環境基準の設定など規制の対象になっていな
いことから、本アセスにおいては浮遊粒子状物質(粒径
10µm以下)を対象としました。
μm(マイクロメートル):100万分の1メートル
いくら環境アセスで環境に悪影響はないと結論づけ
ても、
「盆地という地形は、接地逆転層を生み出し、大
24
■煙突排ガス中の大気汚染物質について
煙突排ガスの成分の大部分は空気及び水蒸気となり
ますが、予測評価書案P.198「表5-2-1-39 煙突排ガス
気汚染に脆弱である」という科学的な常識を覆すこと
は無理。ごみ焼却場の煙突から出る煙は、
「水蒸気と同
じ」などというデタラメを言っているようだが、複雑
なものの混合物であるごみを燃やせば、ダイオキシン
をはじめとする有害物質が発生するのは当然であり、
それを完全に除去する方法はない。従って、煙突から
出る煙には、有害物質が含まれている。それが盆地の
中に滞留すれば、住民の健康に良いわけがない。こん
なことは、環境アセスをやらなくても理解できる常識
である。
煙突の高さが80mという根拠が分り易く説明されて
いない。煙突が高いということは取りも直さず出来る
だけ有害物質を遠くまでバラ撒くということに他なら
ない。つまり、欠陥施設を露呈している証左である。
焼却施設内で完全に汚染物質を捕集しておれば煙突の
高くする必要は全くない。現に地方の焼却施設で煙突
が無いというケースも見聞されている。
排ガスの公害防止に係る計画目標値について(p.7)
によると、
「法規制等よりも厳しい公害防止目標値を満
足させて煙突から排出することにした。」とある。
また、表4-3-10(1) 公害防止に係る計画目標値(大気
質、騒音、振動、悪臭)(p.124)のうち、大気質につ
いてなぜ法規制より厳しくする必要があるのか、
「評価
書案」には、その理由の記載が見られない。また厳し
くした数値の妥当性についての説明が無い。きちんと
した説明を要求します。
法規制は十分な安全係数の基、規制値が決められて
いると承知するが、それ以上に厳しくするということ
は、屋上屋の悪しき慣習と考えます。
要求仕様を厳しくすればするほど、建設コストを押
し上げる原因になるとともに、運転開始後のランニン
グコストを押し上げる原因を作ることになる。特にバ
グフィルタについては、その仕様から来るコスト上昇、
ならびに交換頻度が高まることによるコスト上昇を懸
念します。
硫黄酸化物について、法規制値等欄ではK値=11.7を
使いながら、計画目標値では30ppm以下としている。
両者間の数値の関連性の説明が無いので、理解できる
説明を要求します。
25
の汚染物質濃度及び排出量」に示す大気汚染物質も同
時に排出されます。しかし、これらの大気汚染物質に
つきましては、大気汚染の予測評価を実施し、評価目
標とした環境基準等を下回っていることから、環境へ
の影響は小さいものと考えています。
■煙突排ガス中の大気汚染物質及び煙突高度について
煙突排ガス中の汚染物質濃度は、予測評価書案P.124
「表4-3-10(1) 公害防止に係る計画目標値(大気質、騒
音、振動、悪臭)」に示したように、法規制値等に比べ、
できるだけ低濃度となるようにしています。また、煙
突高度を高くすることにより、煙突排ガスは拡散し、
着地濃度は低濃度となります。
また、煙突がない焼却施設はガス改質式ガス化溶融
炉方式のことと思われますが、安全対策として未燃ガ
スを燃やした後に大気に放出するための放散塔(低い
煙突のようなもの)が設置されています。なお、この
ガス改質式ガス化溶融炉方式については、予測評価書
案P. 76(3)検討対象処理方式に示したように、受注実績
等を考慮した結果、本計画では検討対象処理方式に選
定していません。
■排ガスの公害防止に係る計画目標値について
大気汚染物質の煙突排出濃度については、できる限
り低く抑えたいと考えております。これにともない、
建設費や維持費は大きくなりますが、これは、より安
全で安心な施設の建設と運営管理を行いたいという考
え方であることにご理解ください。
■硫黄酸化物のK値規制について
K値規制とは、大気汚染防止法(昭和43年6月10日 法
律第97号)による、硫黄酸化物特有の排出量の規制方
法であり、全てのばい煙発生施設に対して、施設毎に
次式により算出された排出量による排出規制が行われ
ています。K値が小さいほど規制基準は厳しくなりま
す。
Q=K×10-3×He2
Q :硫黄酸化物の許容排出量(m3N/h)
K :地域ごとに定められた定数
(対象事業の場合:K=11.7)
He:補正されたばい煙排出口の高さ(有効煙突高)
(m)
水銀について、法規制等は設定されていないが、計
画目標値を0.05mg/m3にしたと表欄外に記載されてい
るが、新設施設の計画目標値であるので、表4-3-10(1)
内に記載すべきと考えるが、欄外に出した理由につい
ての説明を要求します。
これによると、対象事業における硫黄酸化物の許容
排出量は、約107m3N/hとなり、濃度に換算すると約
3,200ppmとなります。ここで、硫黄酸化物の許容排出
量から濃度への換算は、許容排出量を乾き排ガス量に
より除することで算出されます。
また、
「神奈川県生活環境の保全等に関する条例」
(平
成9年10月17日 条例第35号)においても、排煙に関す
る規制基準として、硫黄酸化物の許容限度が定められ
ています。これによると、対象事業においては48ppm
となります。
これらの規制基準を基に、より安全で安心な施設の
建設と運営管理を行いたいという考え方より、対象事
業では30ppmを計画目標値としています。
■水銀の計画目標値について
ごみ焼却施設など、ばい煙発生施設については、大
気汚染防止法(昭和43年6月10日 法律第97号)により、
「ばい煙発生施設設置届出書」を提出します。また、
ダイオキシン類についてはダイオキシン類対策特別措
置法(平成11年7月16日 法律第105号)により設置の
届出を行います。これらの提出書類の中には大気汚染
物質の排出濃度等を記載します。
予測評価書案P.124「表4-3-10 公害に係る計画目標
値」においては、この届出書類の中に記載する大気汚
染物質を対象として記載を行いました。
しかし、水銀については、排出濃度を届け出る必要
がありませんが、周辺地域への環境影響を考慮し、目
標値を0.05mg/m3と設定し、表の欄外に記載した上で
大気汚染の予測評価の対象としましたが、今後は表記
について考慮したいと思います。
これから建設されるであろう 246 バイパス、第二東
名のアセスにある大気調査の結果も計算の対象になっ
ていない。246 バイパスと第二東名は秦野盆地の縁に予
定されているため汚染された大気は低い街中に流れ
る。街の住民は耐え難い。アセスの予測が甘いのでは
ないのか。再度の予測計算をすべきだ。
都計道曽屋名古木線も計画しているのだから、R246
からなだれ込んでくる国道の通過交通車両の影響まで
加味する必要がある。行政はアセス条例規定をたてに
とって別々にやる、押し切るのだろうが、私達住民は
その度に器用に、別々に空気を吸い分ける事などでき
ない。第二東名、246バイパスも含めた総合的なアセス
を実施せよ。
私は秦野市内を貫通している水無川の下流に住んで
おります。この水無川は平塚市内では金目川と名称を
26
■第二東名高速道路事業等による大気汚染の影響につ
いて
対象事業における煙突排ガスによる大気汚染の影響
濃度(寄与濃度)が環境基準等に比べて極めて低い濃
度であると予測されています。したがって、厚木秦野
道路(国道 246 号バイパス)建設事業及び第二東名高
速道路建設事業による大気汚染の影響濃度との重合を
行い、評価を実施する必要はないと考えています。
■大気汚染による水質汚濁の影響について
煙突排ガスによるダイオキシン類濃度を含んだ大気
汚染物質の着地濃度は、金目川、水無川、また実施区
変え、相模湾に注ぐ下流では花水川となります。古来、
金目川は暴れ川で洪水の度に流域住民の間で争いが絶
えず辛苦の連続でした。水の欲しい時期には水が流れ
て来なく、上流と下流とで水争いが頻繁にあったと見
聞しております。
これからは大気が汚れて川の汚染が心配されます。
そんな水を下流に流すのですか?
環境影響予測評価書案 193 頁、表 5-2-1-35 ベンゼン
等現地調査結果について説明して下さい。表の単位と
して µg/m3 としているが表の下部「環境基準」では
mg/m3 で表わしている。
霧や雨天時の大気汚染の影響が、全く予測、評価さ
れていない。その様な天候の時、排ガスの成分が、硫
酸ミスト・硝酸ミストなどになり周辺の生活環境にお
そいかかる。
域西側を流れる西沢等の流域において、評価目標とし
た環境基準等と比較して極めて低い濃度となっていま
す。したがって、大気汚染物質による水質汚濁の影響
は極めて小さいものと考えています。
■ベンゼン等現地調査結果の表示単位について
環境省において全国を対象に実施しているベンゼン
等の有害大気汚染物質モニタリングにおいては、測定
結果をμg/m3 の単位で示しており、また、環境基準は
mg/m3 の単位で告示されているため、それに従って記
載しました。なお、予測評価書においては、1mg/m3
は 1,000µg/m3 を表す旨、注として追記します。
■霧や雨天時の大気汚染の影響について
霧や雨天時に煙突排ガス中の硫黄酸化物等が一部、
霧滴や雨滴に溶け込むことはありますが、これまで、
全国各地の清掃工場周辺において、このことにより生
活環境に影響が出たという事例はありません。
また、神奈川県を含め各自治体の環境影響評価技術
指針等において、硫酸ミスト・硝酸ミストが大気汚染
の評価物質として取り上げられていません。
なお、広域の環境影響として、酸性雨の影響につい
ては、予測評価書案P.642で示したように、酸性雨の防
止措置として以下の環境保全対策を講じます。
・可燃ごみの焼却により発生する硫黄酸化物、窒素酸
化物、塩化水素は、触媒脱硝装置等の排ガス処理設
備を設置することにより排出量を低減します。
・可燃ごみ収集地域を適正に区分して可燃ごみの収集
効率を高め、可燃ごみ搬入車両の走行距離を削減す
るとともに、運転者にアイドリングストップの実施
等の指導を行うことにより、酸性雨の原因となる窒
素酸化物や硫黄酸化物等の物質の排出量を低減しま
す。
・可燃ごみ搬入車両は、窒素酸化物、一酸化炭素、炭
化水素の排出量が少なく、硫黄酸化物が排出されな
い天然ガス自動車(CNG自動車)等に転換すること
を促進します。
必要な物ではありますが、ゴミ焼却場の計画には、
ショックを受けております。できるかぎりの公害対策
をおねがいしたいと思います。
■対象事業における環境保全対策について
対象事業の実施にあたっては、環境影響評価項目毎
に各種環境保全対策を実行し、安心で安全な施設の建
設を行います。
ごみ焼却場を建設して、住民に健康被害が出たら、
市はどのような責任をとるつもりか?
■住民の健康被害について
住民の健康被害についてですが、そうしたことが起
こらないために環境アセスメントを実施しています。
27
その結果、評価したすべての項目で「実施区域周辺
の生活環境に著しい影響を及ぼさない。」と評価してい
ます。クリーンセンターは、住民の皆様が安心して生
活が送れますよう、安全を最優先に整備を進めます。
入の沢地区に測定局を設置し、観測してくださ
い!!
28
■供用開始後の測定局の設置について
アセスメント手続きにおける供用開始後の大気汚染
の事後調査については、予測評価書案P.248~252に示
した最大着地濃度出現地点付近などの2地点において、
施設の稼働が定常の状態となる時期の1年間のうち4季
各季1週間の調査を実施する予定です。なお、調査場所
については、今後検討していく予定です。
また、供用開始後の悪臭の事後調査については、実
施区域敷地境界の2地点において、施設の稼働が定常の
状態となる時期の1年間のうち2日間(施設稼働時1日
間及び施設非稼働時1日間)の調査を実施する予定です
が、アセスメント手続きにおける事後調査とは別途に、
地元自治会等とも協議した上で、必要に応じてモニタ
リング調査の実施を検討したいと考えています。
なお、事後調査の結果が予測結果を上回る場合等は、
その原因を調査した上で、必要に応じて対策を講じる
考えです。
2
土壌汚染
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
「伊勢原清掃工場の周辺でもキチンと調べてま
す」と言っても、800m~1200m程度の十分に離れ
た影響が少ないところで測っているに過ぎない。
工場敷地内、すぐ東側の峠のようなT字路、そのす
ぐ北側の寺や最奥の住宅地、善波峠、弘法山山頂
などで、何故調べないのだ。影響を隠したい気持
ちは分からないでもないが、しかし、それが行政
のする事かどうか、良く考えて欲しい。200mメッ
シュぐらいでキチンと測って隠さず公表された
い。
現伊勢原工場内の土壌の調査が先ず必要と思
う。
■伊勢原清掃工場における土壌調査について
伊勢原清掃工場におけるダイオキシン類の土壌
調査は年1回実施しており、調査場所については、
煙突排ガスの拡散を考慮したうえで、地元自治会
から要望のあった2地点を選定しています。平成19
年度の秋季に実施した調査場所は栗原地区(コスモ
ス畑) 及び善波地区(周縁民家)の2地点で、その結
果は、栗原地区が2.4pg-TEQ/g、善波地区において
4.1pg-TEQ/gと環境基準(1,000pg-TEQ/g)を大幅
に下回っています。
また、焼却施設(煙突排ガス)のダイオキシン
類濃度についても毎年1回、秋季に測定していま
す。平成19年度の調査結果は、180t/日1号炉にお
い て 0.075ng-TEQ/m3N 、 180t/ 日 2 号 炉 に お い て
0.026ng-TEQ/m3N 、 90t/ 日 炉 に お い て
0.059ng-TEQ/m3N と な っ て お り 、 規 制 基 準
(5ng-TEQ/m3N以下)を大きく下回る濃度を維持
しています。
これらのことから、伊勢原清掃工場の煙突排ガス
による周辺地域におけるダイオキシン類による土
壌汚染の影響は小さいものと考えます。
ダイオキシン類濃度の単位(TEQ)
:ダイオキシ
ン類には多くの異性体があり、その種類毎に毒性
が大きく異なります。このため、ダイオキシン類
の中でも最も毒性が強い物質の毒性を1として、他
のダイオキシン類の毒性の強さを換算し合計した
値(TEQ:毒性等量)として示されています。
pg(ピコグラム):1兆分の1グラム
ng(ナノグラム):10億分の1グラム
二酸化硫黄濃度、二酸化窒素濃度、浮遊粒子物
質濃度、水銀濃度、ダイオキシン類の濃度の最大
着地濃度(年平均値)の予測結果、表5-2-1-65(1)
~(5)、および表5-2-1-79(1)~(5)での長期平均結果
より、土壌への影響は少ないと結論づけている。
確かに単年度で見る限り小さな影響であるが、土
壌に着地した化学物質は単純な方法で累積すると
は考えないが、経年的に蓄積していくことに疑う
余地はないと考える。
土壌中に蓄積したこれら化学物質(特に水銀化
合物、ダイオキシン類)が、長期的にわたり環境
への悪影響を与えることを考慮して、生物指標(主
29
■土壌汚染の評価について
煙突排ガスによる重金属(水銀)及びダイオキ
シン類の着地濃度は小さく、また、現況の環境濃
度に比較しても大きく下回った値となっているた
め、土壌への影響は小さいと考えられることから
アセスメント手続きにおける事後調査の実施は必
要ないと考えていますが、アセスメント手続きに
おける事後調査とは別途に、地元自治会等とも協
議した上で、必要に応じてモニタリング調査の実
施を検討したいと考えています。
として樹木を使用)の手法による長期間、定期的
な観察(含化学的観測)をすることを提案する。
生物指標の設置場所は、今回予測地点に使用し
た6地点と、新設処理施設内数箇所に、樹木であれ
ば一つの母木から増やした指標樹木を、数種類に
ついて各複数本を植樹する。
土壌汚染の基礎データを、実施区域周辺の各地
点で集めているが、自動車排ガス等の多少の汚染
はあるにせよ、低いのが当り前だ。そこにいくば
くかの寄与濃度を足して「環境基準を下回るから
大丈夫だ」と言って、何の意味があるのだ。
30
■土壌汚染の予測評価について
土壌汚染の現地調査の目的は、土壌中における
現況のダイオキシン類濃度を把握することが目的
となります。これに対して、供用開始後における
大気中のダイオキシン類濃度を予測することで、
将来の土壌中のダイオキシン類について評価して
います。
また、煙突排ガス中におけるダイオキシン類に
ついては、排ガス処理設備としてバグフィルタ等
を設置することで、排出濃度は低い濃度に維持す
ることができるため、着地濃度も極めて低くなり、
ダイオキシン類による土壌汚染の影響は小さいも
のと考えます。
3
騒音・低周波空気振動
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
どれだけ悪くなるのかを数値(範囲別)で表す
べき。
騒音では、北側~北北西側など、直近200m先か
らが予測範囲外であるのは問題で、キチンと予測
してアセスをやり直しせよ。また、のどかで静か
な住宅地、その何も無い所にいきなり45デシベル、
それ自体が問題である。
道路交通騒音で、現状でも基準値(70デシベル)
を上回るというのに、「増加分は1デシベル未満」
だから大丈夫と言わんばかり。現状を改善し、騒
音の上乗せは、やめよ。
31
■騒音の予測評価結果について
騒音の予測評価結果については、予測評価書案
において、工事中の建設作業騒音をP.335(数値)
とP.336(等騒音レベル線図)に、供用開始後の工
場騒音をP.338(数値)とP.339、340(等騒音レベ
ル線図)に示しました。
最も騒音レベルが大きくなる地点において、建
設作業騒音レベルで78デシベル、工場騒音レベル
で45デシベルとなっており、規制基準値と同程度
もしくは下回っています。
また、実施区域の敷地境界から100m以遠の予測
範囲外も含め、これ以上の騒音レベルとなること
はありませんので、対象事業による騒音の影響は
小さいものと考えます。
■環境騒音の予測評価について
建設機械の稼働に伴う建設作業騒音レベル及び
施設の稼働に伴う工場騒音レベルの予測範囲につ
いては、実施区域の敷地境界から100mの範囲とし
ました。また、予測地点は、騒音レベルが最も大
きくなる地点及び環境騒音現地調査地点(実施区
域敷地境界における2地点)としました。
最も騒音レベルが大きくなる地点において、建
設作業騒音レベルで78デシベル、工場騒音レベル
で45デシベルとなっており、規制基準値と同等も
しくは下回っています。なお、最も騒音レベルが
大きくなる地点は建設作業騒音で敷地境界北側、
工場騒音で敷地境界南側となります。
また、実施区域の敷地境界から100m以遠の予測
範囲外も含め、これ以上の騒音レベルとなること
はありませんので、対象事業による工場騒音の影
響は小さいものと考えます。
■道路交通騒音の予測評価について
道路交通騒音は、現地調査において予測評価書
案 P.314「表 5-2-3-7 道路交通騒音現地調査結果」
に示したように、秦野二宮線の 2 地点において現
況で環境基準を超えた状態となっていました。現
況の交通量は、16,086~16,759 台/日(6~22 時)
です。この環境基準を超えた状態は望ましくはあ
りませんが、これは、対象事業の関係車両以外に
よって超えているものです。
対象事業における交通量は、最大で、工事中に
おいて 72 台/日(往復)
、供用開始後において 148
台/日(往復)を想定していますが、この交通量に
よる等価騒音レベルにおける評価による増分は、
予測評価書案 P.337 及び P.342 に示したように、
両地点で 0.0 デシベル(小数点以下 2 桁目を四捨
五入)にとどまっています。環境基準を超えては
いるものの、対象事業による騒音の影響は小さい
ものと考えます。
等価騒音レベル:騒音レベルが時間とともに不
規則かつ大幅に変化している場合(非定常音、変
動騒音)に、時間内(昼間:6~22 時)で変動す
る騒音レベルのエネルギーに着目して時間平均値
を算出したものです。
■低周波空気振動の予測評価について
低周波空気振動レベルの予測は、予測評価書案
低周波空気振動でも、何もない所にいきなり85
デシベル、それ自体が問題である。騒音と同様に P.341に示したように、類似施設における測定結果
をもとに推定しており、敷地境界地点における予
北側など200m以遠が予測対象外になっている。
測結果となります。
また、
「低周波音問題対応の手引書」
(平成16年6
月、環境省環境管理局)によると、低周波音(低
周波空気振動)が92デシベル(G特性)以下であれ
ば低周波音により問題となる可能性は低いとされ
ており、予測結果では最大で85デシベルにとどま
ることから、対象事業による低周波空気振動の影
響は小さいものと考えます。
32
4
振動
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
■振動の予測評価結果について
振動の予測評価結果については、予測評価書案
どれだけ悪くなるのかを数値(範囲別)で表す
において、工事中の建設作業振動をP.361(数値)
べき。
とP.362(等振動レベル線図)に、供用開始後の工
場振動をP.364(数値)とP.365、366(等振動レベ
ル線図)に示しました。
最も振動レベルが大きくなる地点において、建
設作業振動レベルで71デシベル、工場振動レベル
で51デシベルとなっており、規制基準値を下回っ
ています。
また、実施区域の敷地境界から100m以遠の予測
範囲外も含め、これ以上の振動レベルとなること
はありませんので、対象事業による振動の影響は
小さいものと考えます。
振動では、北側~北北西側など、直近200m先か
らが予測範囲外であるのは問題で、キチンと予測
してアセスをやり直せよ。また、のどかで静かな
住宅地に、いきなり51デシベル。それ自体が問題
である。
33
■環境振動の予測評価について
建設機械の稼働に伴う建設作業振動レベル及び
施設の稼働に伴う工場振動レベルの予測範囲につ
いては、実施区域の敷地境界から100mの範囲とし
ました。また、予測地点として、振動レベルが最
も大きくなる地点及び環境振動現地調査地点(実
施区域敷地境界における2地点)としました。
環境振動の予測結果については、予測評価書案
P.361及びP.364に示したように、最も振動レベル
が大きくなる地点において、建設作業振動レベル
で71デシベル、工場振動レベルで51デシベルとな
っており、規制基準値を下回っています。
また、実施区域の敷地境界から100m以遠の予測
範囲外も含め、これ以上の振動レベルとなること
はありませんので、対象事業による振動の影響は
小さいものと考えます。
5
悪臭
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
悪臭の調査地点は敷地境界の2地点と市道沿線
の1地点のみ、調査期間は’07年8月3日の1回だけ。
たった1日だけ。たった3ヶ所だけを調べて、どう
して影響を予測できようか?
また、他の項目すべてにも言える事だが、
「影響
は著しくなければ良し。」との考えは、アセスの精
神に逆行していて問題。
どれだけ悪くなるのかを数値(範囲別)で表す
べき。
吹き上げ風により民家(特に東地区、入の沢付
近)への大気汚染が最も多いのではないかと思い
ますが、植物・洗濯物等への汚染の影響はどの様
に想定されていますか?更に臭気については、ど
う想定されていますか?
34
■悪臭の現地調査地点について
悪臭の現地調査は、実施区域敷地境界の2地点及
び道路沿道の1地点において行いました。また、調
査時期については、悪臭物質の濃度等が高くなる
夏季の1日間としました。
この悪臭の現地調査は、施設建設前の現況の悪
臭の状況を把握することを目的としており、調査
地点は評価対象地点(敷地境界等)や周辺を代表
すると考えられる地点を選定し、また、調査時期
についても1年を代表できる期間に実施しました。
また、悪臭については、供用開始後に実施区域
敷地境界の2地点において、施設の稼働が定常の状
態となる時期の1年間のうち2日間(施設稼働時1日
間及び施設非稼働時1日間)のアセスメント手続き
における事後調査を実施する予定です。
なお、事後調査の結果が予測結果を上回る場合
等は、その原因を調査した上で、必要に応じて対
策を講じる考えです。
■悪臭の予測評価結果について
施設からの漏出臭気に対する予測結果について
は、予測評価書案P.383に示したように、敷地境界
における臭気指数は10未満となると予測していま
す。
また、煙突排ガスによる悪臭の予測結果につい
ては、予測評価書案 P.384「表 5-2-5-10 煙突排ガ
スによる悪臭の予測結果(最大着地濃度)
」に示し
たように、悪臭の短時間値の最大着地濃度は、全
ての設定気象条件においてアンモニアで 0.1ppm
未満、臭気指数は 10 未満となっており、環境への
影響は小さいものと考えます。
■煙突排ガスによる悪臭の影響について
煙突排ガスによる悪臭については、アンモニア
(特定悪臭物質)及び臭気指数に対して、煙突排
ガスの排出条件、類似施設における煙突からの悪
臭排出濃度より悪臭の排出量を設定し、「大気汚
染」における短時間高濃度の予測で予測項目毎に
最も着地濃度が高濃度となった際の気象条件を対
象として、大気拡散式によって予測計算を実施し
ました。
予測結果として、予測評価書案 P.384「表
5-2-5-10 煙突排ガスによる悪臭の予測結果(最大
着地濃度)」に示したように、悪臭の短時間値の最
大着地濃度は、全ての設定気象条件においてアン
モニアで 0.1ppm 未満、臭気指数は 10 未満となっ
ており、環境への影響は小さいものと考えます。
■アンモニアの過剰分について
脱硝設備におけるアンモニアの使用について
『環境影響予測評価書』の「悪臭」に関する評
価は、建設予定地の敷地境界線と市道63号線沿線 は、適正な投入量となるように自動制御し、過剰
の3箇所だけで、弘法山自然公園の影響予測があり 分が発生しないようにします。
ません。建設予定の施設には、脱硝設備を装備す
る計画で、供用開始後薬剤として使用するアンモ ■悪臭の権現山山頂周辺への影響について
煙突排ガスによる悪臭については、アンモニア
ニアの過剰分が、煙突から吐出されることを常に
想定しなければなりません。他の悪臭成分を加え (特定悪臭物質)及び臭気指数に対して、煙突排
た煙突出口濃度を予測し、
『大気汚染』と同様に逆 ガスの排出条件、類似施設における煙突からの悪
転層による影響を権現山や弘法山の山頂付近で検 臭排出濃度より悪臭の排出量を設定し、「大気汚
染」における短時間高濃度の予測で予測項目毎に
証する必要があると思います。
「悪臭」に係る検証も、高位、基準、低位の3計 最も着地濃度が高濃度となった際の気象条件を対
画ごみ質に対する出現可能なごみ処理量を勘案し 象として、大気拡散式によって予測計算を実施し
た6~9ケースについて行い、『環境影響予測評価 ました。
予測結果として、予測評価書案P.384「表5-2-5-10
書』に明記することをお願いします。
煙突排ガスによる悪臭の予測結果(最大着地濃
度)」に示したように、悪臭の短時間値の最大着地
濃度は、全ての設定気象条件においてアンモニア
で0.1ppm未満、臭気指数は10未満となっており、
環境への影響は小さいものと考えています。
■3 計画ごみ質による予測について
大気汚染の予測と同様に、悪臭も含め全評価項
目について環境影響の予測評価では、環境影響が
大きくなる条件を設定して実施しています。
有効煙突高は高質ごみの場合に比べて、基準ご
み、低質ごみの場合は湿り排ガス量が少なくなる
ことでやや低下することとなりますが、それと同
時に、煙突からの悪臭の排出量が小さくなるため、
臭気の着地濃度は結果として低くなります。
環境影響予測評価書案383頁、表5-2-5-9 悪臭防
止対策について分り易く説明して下さい。
①「施設の密閉化 工場棟は開口部を少なくし、
可能な限り密閉構造とする。」としているが「可
能な限り・・・・・・」では曖昧な表現である。数値
で示すのが当然である。
②「搬入口等の開口部の対策 プラットホームの
車両出入り口となる開口部はエアーカーテン付
きの自動扉を採用し、悪臭の外部への漏洩を最
小限にとどめる」としているが「最小限にとど
める・・・・・・」では曖昧な表現である。最小限と
35
■悪臭防止対策について
臭気の外部漏洩が考えられる開口部はプラット
ホームの車両出入口になりますので、その対応を
含め予測評価書案 P.383「表 5-2-5-9 悪臭防止対
策」に施設の設計・仕様上、及び施設管理上の環
境保全対策を記載しています。悪臭の予測につい
ては、類似事例を参考にする方法が一般的である
ため、これらの内容を効果的に実行することによ
り、施設の稼動に伴う臭気指数は 10 未満と予測さ
れ環境への影響は小さいものと考えています。
はどのくらいの数値を指すのか示してほしい。
③「可燃ごみ収集車両の管理 可燃ゴミ収集車両
が施設外へ出る場合には車体に付着したごみや
汚水を洗い流すように配慮する。
」としているが
「配慮する。」するとは曖昧な表現である。配慮
するとは何がどうなった状態なのか?さっぱり
分らない。具体的に説明してほしい。
④「プラットホーム等の清掃と消臭剤の散布 プ
ラットホーム及び施設内道路は定期的に清掃す
るとともに、プラットホーム及びごみピット内
へ消臭剤を散布して悪臭の発生を抑止する。
」と
しているが「抑止する。」では曖昧な表現である。
抑止するとは具体的に何がどういう状態をさす
のか?さっぱり分らない。消臭剤を1リットル散
布するのか?ドラム缶で50本ぐらい一度に散布
するのか?全然分らない。勿論、散布頻度も何
を基準にしているのか?もう少し親切に記載し
たらどうですか?
■事後調査における悪臭調査地点の追加について
アセスメント手続きにおける供用開始後の悪臭
地元経済への貢献度を考慮して、供用開始後の
『事後評価』の一項目に“権現山山頂”での「悪臭」 の事後調査については、実施区域敷地境界の 2 地
点において、施設の稼働が定常の状態となる時期
を加えて頂きたいと思います。
の 1 年間のうち 2 日間(施設稼働時 1 日間及び施
設非稼働時 1 日間)の調査を実施する予定ですが、
アセスメント手続きにおける事後調査とは別途
に、地元自治会等とも協議した上で、必要に応じ
てモニタリング調査の実施を検討したいと考えて
います。
36
6
廃棄物・発生土
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
産業廃棄物・発生土に関する環境保全について
(p.84)、処分を行うために建設敷地内から、外部
に搬出する場合は専用車両と運転者を決め、その
車両をGPS等による科学的手法により、適切に処
分地搬入されたことが確認できる方法を、業者に
義務付ける。
また、当然ながらマニフェスト管理の徹底と、
抜き打ち監査をすることを提案します。
不法投棄により、施設建設に影響が無いよう、
幾重にも監視体制を整え十分な管理を徹底する必
要があると考えます。
焼却灰を溶融固化しスラグとして売却する計画
も無理です。又、焼却飛灰を最終処分場に埋め立
てることも、
「困り物を目の前から消せば、問題解
決なのか、とがっかりです。
一般廃棄物については書かれているが、産業廃
棄物である「焼却灰・飛灰・溶融スラグ」につい
ての言及が全くない。売ろうと役立てようと廃棄
物には違いない。
「資源」などとうそぶくのはやめ
てもらいたい。
焼却灰をセメント原料にする事は、藤沢六合コ
ンクリート事件でも騒がれたように、社会的認知
がなされていない。また、溶融スラグは日本にお
ける溶出試験が甘く、路盤材に使うことは危険で
ある。最終処分場内に留めていた汚染を、一般の
生活環境中にバラ撒く事に等しい。上記三点につ
いてきちんとアセスをやるべきである。
■廃棄物・発生土対策について
廃棄物・発生土対策について、その外部への運
搬に関しては、今後決定する受託業者への指導・
管理を適切に行うこととします。
また、当然ながらマニフェスト管理を徹底し、
不法投棄等がないよう監視体制を整え、十分な管
理を行います。
■溶融スラグの資源化、焼却飛灰の処分方法、に
ついて
既に他都市においては、灰溶融施設を整備しス
ラグを生成し建築・土木資材として有効利用して
いる事例や、民間施設を活用したセメント原料化、
溶融、焼成などの手法により、有効利用されてい
る事例もあります。
現在、二市組合では、焼却灰は最終処分場への
埋立処理を行っていますが、資源化・有効利用を
図る必要があると考えます。しかし、塩素分を多
く含む焼却飛灰は、現状では取り扱いが難しく、
民間施設での受け入れ費用の問題などから、現時
点では伊勢原清掃工場と同様に適正な処理を行い
最終処分場に埋立処理する計画です。
■焼却灰・溶融スラグの資源化について
クリーンセンター計画におきましては、焼却灰
等は資源化を図り、最終処分量の減量化に努めま
す。
なお、クリーンセンターから排出する灰や溶融
スラグには、産業廃棄物を一切含みません。また、
藤沢市の生コン製造販売会社の事件は溶融スラグ
自体の問題ではなく、生コン製造上の問題である
と認識しています。
また、焼却灰のセメント原料化は既に多くの自
治体で利用実績があり、最終処分場の確保が厳し
い状況の中で灰の資源化を進める上での有効な手
法の1つであると認識しています。
■ストーカ炉方式における焼却灰の湿潤処理につ
ストーカ炉方式では、焼却灰を民間施設で資源 いて
焼却灰は、飛散防止等の安全性の観点から、多
化する計画です。この際、民間施設への委託費用
は、通常搬出重量に対して課されます。そして、 くの民間資源化施設で湿潤処理後の受入れを条件
37
本環境影響予測評価書からその焼却灰飛散防止が としています。
焼却灰の湿潤処理法によるために他方式より施設
なお、焼却灰の運搬方法等につきましては、今
搬出物の重量比で30%も重くなっています。
後、安全性の確保と施設運営経費が両立できる適
焼却灰の加湿水分重量は、支払う委託費用を只 切な方法を検討したいと思います。
増やすだけです。そこで、焼却灰飛散防止対策を
設計段階でメーカー提案を募り、操業の安全、安
定性の確保と施設運営経費の抑制の両立を図る最
適解を探ることをご検討ください。
■ストーカ炉方式における焼却飛灰の資源化を回
ストーカ炉で発生する焼却飛灰は、埋立処分で 避する理由
計画してますが、流動床炉の場合と同様に民間資
「ストーカ式焼却方式」における焼却飛灰は「流
源化施設を活用した資源化を図らないのでしょう 動床式焼却方式」に比べ、塩素分を多く含むため、
か?資源化を回避する事由をご開示下さい。
受入れ可能な民間資源化施設の数が限られてしま
うことや資源化をするための費用及び二市組合の
最終処分場の埋立残容量などから、現時点では埋
立処分する予定です。
なお、民間資源化施設での資源化に対応ができ
るようにジェットパック車による搬出ができるよ
うな設備計画としています。
流動床炉方式では、民間施設を活用して資源化
率を高める計画です。この施設では、民間施設の
バックアップ対策として焼却飛灰の無害化処理設
備を装備します。この無害化処理設備は、民間施
設が円滑に機能していれば、無用な設備です。そ
こで、施設の安全操業を設計条件に組入れ、メー
カー提案を募り、施設建設費を抑制し、操業の安
全、安定性の確証を得る方策をご検討ください?
発生土については、
「近場の公共残土処分場で処
分する」というが、それは何処なのか?明らかに
しなければ、正確な影響予測はできない筈である。
運搬の道中と処分先の生活環境への影響まで見る
必要がある。運搬ルートを明確にして、アセスを
やり直しせよ。
38
■流動床炉方式における無害化処理設備は無用な
設備について
焼却飛灰を資源化する場合は無害化処理を行い
ませんが、民間施設(リスク分散のため複数施設
で資源化)の一部において受入れできなくなった
場合は、二市組合の最終処分場へ埋立てざるを得
ないため、無害化処理施設は必要と考えます。
■発生土の運搬ルートについて
発生土による環境影響については、
「廃棄物・発
生土」において、予測評価を実施し、予測評価書
案に記載しています。
発生土の運搬については、工事用車両の走行に
よる影響として、
「大気汚染」、
「騒音」、
「振動」、
「安
全(交通)
」に関する予測評価を実施し、予測評価
書案に記載しています。また、工事用車両の主要
走行ルートについては、予測評価書案P.82「図4-2-1
主な工事用車両ルート図」に示しています。
それぞれ、予測結果、講じる環境保全対策等か
ら環境への影響は小さいものと考えます。
なお、現在の段階で公共残土処分場の具体的な場
所は決まっておりませんが、有効利用できない発
生土の処分先については本市内の公共残土処分場
を優先的に考えています。発生土の運搬を含めた
工事用車両の走行ルート配分の設定においては、
実施区域周辺の交通事情(道路の規格等)を基に
設定しました。
■公共残土処分場における環境影響について
公共残土処分場につきましては、対象事業とは
別事業となりますので見解は差し控えさせていた
だきます。
焼却後の焼却灰について説明が足りない。焼却
方式が未定な段階なので明記出来ないとしたら、
一旦計画を棚上げしてゆっくり検討してもらいた
い。焼却灰等の処分地を民間の施設とどこかに記
載されていたようだが失念した。今の段階で処分
地の所在地、業者名を明かにしておくべきと考え
る。
39
■焼却灰の処分地、業者名について
焼却灰は資源化を基本としています。処理方式
により、その手法は異なりますが、自己施設での
溶融スラグ化または民間施設によりセメント原
料、焼成(人工砂)
、溶融スラグ化などを想定して
います。
なお、焼却処理により発生する飛灰等は二市組
合の最終処分場に埋立処分します。
9
植物・動物・生態系
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
キンランについて、
「必要に応じて専門家等に相
談し、・・・・適切に移植を行う方針である。」と
あるが、キンランの移植については極めて難しい
と言われており、成功率は60%台であるとされ、
費用も高価であるはずである。その辺のことも調
査し載せるべきではないか。このような評価書案
にある方法が許されるならば、どんな施設も建設
可能になってしまう。
「地元有識者の情報では、弘法山付近はオオタ
カの営巣に適した環境ではないとのことであっ
た。」地元有識者とは誰を指すのか、クマタカやイ
ヌワシならばその有識者のいうことも納得でき
る。が、その情報が正しいことを調査する事がア
セスの仕事ではないのか。表5-2-9-19 動物調査期
日 で、オオタカが一番人目に付く2月、3月を除い
てあるのは、どんな理由からなのか。営巣地であ
るかどうかの調査は、この月が欠かせないはずで
ある。この調査で営巣地でないことが判明しても、
餌場の可能性は否定できない。これを知るにはオ
オタカの食痕調査も必要になる。この調査はアナ
だらけである。
■キンランについて
キンランの移植事例としては、
「道路環境影響評
価の技術手法 2007改訂版」(平成19年、財団法人
道路環境研究所)に、一般国道298号(東京外かく
環状道路)及び一般国道158号中部縦貫自動車道
(高山清見道路)における事例の記載があります。
これらのうち一般国道158号については、環境保全
措置の効果として、「平成12年度移植個体は3/4が
生育し続けており、保全効果が得られたが、平成
14年度と15年度に移植した各2個体は生育を確認
出来なかった。
」と記載されています。
対象事業では、キンランの生育地点は改変しな
いよう配慮しますが、改変せざるを得ない場合に
は適切な時期に生育状況を確認します。生育が確
認された場合には、専門家の指導のもとに適切な
移植を行うことにより、適切な配慮がなされるも
のと考えます。
■地元有識者について
弘法山の自然や動植物の生育・生息状況に精通
された自然愛好家3名の方に相談しました。この
方々は、秦野オオタカ調査団のメンバーをされて
いたり、弘法山の自然観察会などで講義をされて
います。
■オオタカの営巣に適した環境について
オオタカを含む猛禽類については、鳥類調査と
は別に猛禽類調査を実施し、資料編P.資-62~資-64
に調査結果を記載しました。現地調査は2月及び3
月には実施していませんが、平成19年4月には、3
~6日と、17日、19日の合計3回6日間の調査を行い
ました。
「猛禽類保護の進め方」
(平成8年、環境庁)
によれば、調査を実施した4月はオオタカの造巣期
から抱卵期に該当しています。実施区域周辺で営
巣していた場合には、巣材運びや餌運びなどの繁
殖を示唆する行動等が確認されるものと考えられ
ますが、現地調査の結果、それらの行動は確認さ
れませんでした。
以上のことから、オオタカを含む猛禽類が、繁
殖期に実施区域及びその周辺を営巣地や主要な餌
場として利用している可能性は小さいと考えてい
ます。
■植物・動物・生態系の予測評価について
生態系の中で、クヌギ、エノキが確認されてい
昆 虫 類 に つ い て は 、 予 測 評 価 書 案 P.461 「 表
ながら、注目種オオムラサキ(国蝶)の確認が文 5-2-9-19 動物調査期日」に示したように、春季か
40
献のみである。これまで弘法山では確認されてい
たが、今般が未確認なのは確認モレか?本当にい
ないのか?もし本当にいないのなら弘法山自然公
園では、絶滅したことになる。ならば、現状でも
環境の悪化が進行している事の証であり、更なる
悪影響をもたらす煙害の元(清掃工場)などは、
その麓に造るべきではない。
生態系への影響について。アセス案は「建設工
事による影響を低減するための環境保全策は、以
下に示す通り・・・」としているが、最も重要な
「供用開始後の影響評価が、全くなされていない。
「実施区域内では・・・」と言うが、造ろうとし
ているのは毎日、四六時中、猛毒の排ガスを大量
に吐き出し続ける「巨大ゴミ焼却場」だ。その拡
散途上の高濃度排ガスによる弘法山自然公園の生
態系全体への影響を全く無視している事は、とう
てい許されない。
鳥類や植物も減少することを大変心配していま
す。
ら秋季にかけて計6回の現地調査を実施した結果、
オオムラサキは確認されませんでした。この調査
結果をもって、本種が弘法山周辺において絶滅し
たと判断することは出来ないと考えますが、対象
事業では、現況の地形を利用することにより既存
の樹林等は可能な限り残す計画としていること
や、排ガス処理設備として集じん装置や脱硝装置
などを設置して煙突排ガスに含まれる大気汚染物
質を低減することから、オオムラサキの生息可能
な環境への影響は小さいものと考えます。
■煙突排ガスによる植物・動物・生態系への影響
について
対象事業では、排ガス処理設備として集じん装
置や脱硝装置などを設置することにより、施設の
稼働により煙突から排出される大気汚染物質の濃
度を低減する計画です。また、施設の稼働に伴う
煙突排ガスに含まれる大気汚染物質の評価結果
は、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、
ダイオキシン類、塩化水素、水銀及び粉じんのい
ずれの項目も評価目標とした環境基準等を下回っ
ています。
以上のことから、煙突排ガスに含まれる大気汚
染物質による植物・動物・生態系への影響は小さ
いものと考えます。
自然豊かな緑あふれる秦野の生態系を守りまし
ょう。
■水生生物への影響について
本意見書記述者は、かつて、本アセス実施計画書
(平成18年8月)に対して、水生生物に関する意見
を述べた者です。そのときの当方意見を受けてか
どうか、その後、実施計画書の当該部分には多少
の追加変更が加えられたようですので、意見者と
してはそれらの経緯を最後まで見届ける責務があ
ると考え、本評価書案についても、植物・動物・
生態系のうち「水生生物」に関してだけですが、
再度意見を述べます。
これらは、評価書案・本編(524~565p.)およ
び資料編(資-84p.)に基づく意見です。
(1) 現地調査結果(530~550p.)について
a) 魚類
予測評価書案では、調査結果の概要について分
現地調査で10種を確認したとして、次のように かりやすく簡潔な表現とするよう努めました。
コメントされています。
魚類については、ウグイ、アブラハヤ、オイカ
「確認種の大部分は分布域の広い種で、調査地 ワ、ドジョウ等、底生動物については、イトミミ
41
域の環境を反映して平地を流れる小河川に生息
する種が多く確認された。
」
b) 底生動物
現地調査で80種を確認したとして、次のように
コメントされています。
「確認種の大部分は分布域の広い種で、調査地
域の環境を反映して平地を流れる小河川に生息
する種が多く確認された。
」
c) 付着藻類
現地調査で61種を確認したとして、次のように
コメントされています。
「調査地域の環境を反映して河川中流から下
流域に生育する種が多く確認された。
」
以上3項目の現地調査結果のなかで、魚類(10種
確認)と底生動物(80種確認)のコメントが全く
同じである点にまず注目します。一言一句がその
まんま。単なるコピペでしょうか?そして、その
記述も簡潔にして明瞭、と申せば聞こえは宜しい
が、有り体に言えば極めて凡庸にして紋切り型の
コメントとなっています。
実際のところ、例えば底生動物について見た場合、
確認種の「大部分」が「分布域の広い種」で、
「平
地を流れる小河川に生息する種が多い」と、評価
書案作成者は本当に認識しているのでしょうか?
恐らくそんなことは決してありますまい。そもそ
も、底生動物として出現した種には分布・生態的
知見に乏しい分類群(タクサ)が少なからず含ま
れているのは明らかであって(むしろ分布生態が
不明な種の方が多い)
、そのようなジッパヒトカラ
ゲ的な記述はとても出来るものではない、と当方
は考えます。
出現種のうち比較的ポピュラーな種について、
それらの生息域区分をあえて試みれば、概ね次表
のようになるでしょう(これにしても厳密には正
確な区分とは言えませんが)。要するに、平地性・
丘陵性・山地性の種があれこれ混在しているわけ
で、これを「平地を流れる小河川に生息する種が
多い」と単純に言い切ってしまう評価書案の記述
に対しては、どうあっても首をかしげざるを得ま
せん。
42
ズ科、シマイシビル、アメリカザリガニ、ミズム
シ、ハグロトンボ、ユスリカ類等、いずれも本市
の河川に一般的にみられる種が多く確認されたこ
とから、
「確認種の大部分は分布の広い種で、調査
地域の環境を反映して平地を流れる小河川に生息
する種が多く確認された。
」と記載しました。
付着藻類については、主として河川中流から下
流域にかけてのやや汚れた水域に見られる種が比
較的多くみられたことから、
「調査地域の環境を反
映して河川中流から下流に生息する種が多く確認
された。
」と記載しました。
分類
甲殻類
カゲロウ類
平地性種
モクズガニ
サホコカゲロウ
Baetis sp.H
シオカラトンボ
ハグロトンボ
丘陵・山地性種
サワガニ
シロハラコカゲロウ
Baetis sp.F
トンボ類
ヤマサナエ
オナガサナエ
コヤマトンボ
カメムシ類
アメンボ
シマアメンボ
トビケラ類
Cheumatopsyche属 ヒゲナガカワトビケラ
ユスリカ類
セスジユスリカ
Tanytarsus属
コウチュウ類
ツヤヒメドロムシ
付着藻類(淡水藻)については、さすがに魚類、
底生動物と同一文のコメントにはなっていません
が、スタイルとしては似たような紋切り型です。
そして、付着藻類(=淡水藻類)の大部分の種は、
底生動物以上に分布・生態的な知見が乏しいこと
を考えれば、
「河川中流から下流域に生育する種が
多」いとは決して言えないでしょう。
次に、
「調査地域の環境を反映して」という修飾
文に着目します。その「反映」の根拠となる「調
査地域の環境」とは、具体的には西沢の流水環境
(河川形態、流況、水質、河床材料等)ならびに
水辺環境(水際部の状況、護岸状況、河畔構造物、
河畔林等)を指しているわけでしょう。それでは、
そのような流水環境、水辺環境が評価書案のどの
ページに、どのような形で記載されているのかと
探してみたところ、のっけから「本事業における
環境影響評価項目の選定のなかでは、水質汚濁、
水象(河川・地下水)は評価項目に選定しない」
(137
~142p.)とあって、どうやら現地調査は実施して
いないようなのでした。定期水質調査も流況調査
も、河川形態調査すらもやっていない。これでは、
水生生物の生息状況に「反映」している(=影響
を及ぼしている)であろう調査対象水域の「環境」
がどういったものなのか、まったく把握しようが
ないではありませんか。
ただし、水生生物調査の項の後のほう(550p)
に、
「エ.生育及び生息環境等との関わり」として、
わずか7行ばかりの環境に関する「既存資料の収
集・整理及び現地調査結果」が記されていました。
その7行をさらに要約すれば以下のとおりです。
① 流れ幅2~3m、水深0.1~0.5の小河川
② 河床は大部分が砂礫からなる
③ 約500mの調査範囲内における環境の違いはほ
とんどない
43
対象事業では、西沢において護岸改修や河床の
掘削等の水生生物の生育及び生息環境に著しい影
響を及ぼすおそれのある工事は行わない計画であ
ることから、水生生物の生育及び生息環境の調査
は、目視による生育及び生息環境の概況の把握を
行いました。
予測評価書案P.550では、「ウ)調査方法」にお
いて、
「調査方法は、既存資料の収集・整理及び現
地調査とした。
」と記載していますが、水生生物調
査に使用した既存資料には、西沢における水生生
物の生育及び生息環境に関する記載がなかったた
め、
「エ)調査結果」には、現地調査結果を記載し
ました。
④ 金目川合流点手前に高さ約1mの落差工があ
り、生物移動の妨げとなっている
ずいぶんとアッサリした生息環境調査結果で
す。なおこの記述には「既存資料の収集・整理結
果」は全く「反映」されておりませんから、これ
は全て水生生物の「現地調査」の際に観察した(?)
記録であると思われます。しかしながら、この記
載をもって調査対象地域の「水域生態系の環境」
が正しく示されたかどうかは甚だ疑問であり、従
って、先の修飾文における「反映」の根拠は、少
なくとも当方にとっては甚だ不明朗なままです。
ちなみに、この意見書を記すに先だって、意見
書記載者は調査対象域である西沢流域をざっと踏
査してきました(平成21年2月17日午前)。川の中
へは直接入っておらず、コンクリート護岸の水辺
に沿って20~30分ほど歩いて観察しただけです
が、それでも、少なくとも以下に述べる程度の環
境に関する補足は可能でした。
西沢の調査区間St.3には落差工があり、河床もコ
ンクリート床固めの部分がみられますが、その部
分以外はおおむね自然な河床であり、St.1及びSt.2
と同様に平瀬、早瀬及び淵が形成され、多様な生
息環境が見られました。水生生物の調査区間にお
ける生息環境の現況について、
「環境の違いはほと
んどみられなかった。
」と表現しましたが、この文
章は、多様な生息環境がみられないという意味で
① 「水深0.1~0.5」とあるが、これは正しくない。 はなく、上記のとおり調査区間の広い範囲で多様
冬季の平水時でも水深1m前後の深く大きな淵 な生息環境が存在しているという意味で記載しま
が、調査範囲内に少なくとも8ヶ所は存在してい した。
る(M型淵6ヶ所、S型淵2ヶ所)。それらの淵は、
魚類の休み場、隠れ場として良好かつ重要な環境
となっているものと思われる。実際、現地踏査を
行った際にも、コイを3尾、ウグイを2尾、アブラ
ハヤを300尾以上、それらの淵で目視確認した。
② 河床状況は、単に「砂礫」と記しただけでは全
く不十分で、どの程度のサイズの礫が主体となっ
ているのかを示す必要がある。付着藻類、底生動
物、あるいは底生性の魚類など、生活史を河床に
強く依存する水生生物の生育・生息にとって、礫
サイズ、種類およびそれらの配置状態(浮き石か
沈み石か)は重要な環境要素である。もちろん、
瀬と淵では主たる河床材料は異なる。瀬に着目し
た場合、上流部(St.1~St.2)の早瀬における河
床材料は、小石(径 100~200mm)が優占し、
他に粗礫(径 50~100mm)、中石(径 200~
500mm)が混じる状態のようである(護岸上か
らの目視観察による)。それらは、造網性トビケ
ラ類をはじめ多くの水生昆虫類の生息に適した
環境とみなすことができる。
③ 「環境の違いはほとんどない」とは、何と乱暴
な言い方だろうか。実際には、河道の両岸は大部
分がコンクリート護岸となっているものの、流水
部の状態は、いわゆる用水路的な単調な流れでは
44
ない。流路には寄り州(砂礫堆)が交互に発達し
て早瀬、平瀬、淵が形成され、水深や流速もさま
ざまに変化し、小河川なりに比較的多様性に富ん
だ流れを呈している。
調査範囲全体のなかでは、下流部(St.3)は、
落差工の上・下流一帯がコンクリート床固めとな
っていたり、あるいは置石護床工の区間があった
りと、河床状態はやや人工的かつ単調である。ま
た、排水路の流入する箇所もある。これに対して、
上流部(St.1およびSt.2の範囲)は、概ね自然な
河床状態が保たれている。
水辺の状況は、左岸側の山腹斜面が間近に迫っ
ている場所、やや離れている場所、住宅地等の建
造物が接近している場所、開放地(荒れ地、休耕
田)の場所などさまざまで、全調査区間を通じて
決して単調、均一な環境ではない。
④ 下流域に設けられた落差工は「合流点手前の高
さ約1m」のものだけではなく、金目川合流点の
上流約20mと約90mの2箇所に存在する。そして、
それぞれが2段構造になっていることから、計4ス
テップの段差が形成されている。各ステップの高
さは、下流から順に0.8m、1m、0.3m、1m程度
(目視観察による推計値で、実際に測定してはい
ない)。これらの構造物は、平水時には魚類の遡
上に対する障害物となるだろうが、増水時におい
てはその落差も小さくなるため、遊泳力の強い魚
種などは遡上が可能になるものと思われる。西沢
でオイカワ、ウグイ、カワムツが確認されている
ことは、その推測を裏付けているのではないか?
このような環境を「反映」した結果として、水
生生物と生息環境との関わりとして、次のような
ことが言えると思います。
a) 魚類
ホトケドジョウとアブラハヤが優占し、山麓
地・丘陵地における「昔ながらの谷戸細流」を代
表する魚相を示している。特にホトケドジョウの
生息量が非常に多いことは、近年、神奈川県内各
地の谷戸的水域において本種が著しく減少して
いることを考えると、大変貴重な存在といえる。
また、時期によってはウグイやオイカワの生息
も認められることから、魚類にとって、西沢は金
目川本流とつながりをもった環境、例えば洪水時
の避難所としての役割を担っていることなどが
考えられる。下流部にある落差工を改築すれば
(単に階段状に土嚢を積むだけでもよい)
、本川
45
・支川の結びつきはもっと強くなるだろう。
b) 底生動物
シマイシビル、ミズムシのようなα中腐水性水
域(かなり汚れた水域)の指標種や、ナミウズム
シ、シロハラコカゲロウ、アシマダラブユ属のよ
うな貧腐水性水域(きれいな水域)の指標種が優
占し、トンボ類の幼虫も10種を数えるなど、山麓
地域の農耕地や住宅地のなかを流れる水の汚れ
がやや目立つ細流環境にしては、底生動物の種組
成は比較的多様である。また、ウルマーシマトビ
ケラ、ヒゲナガカワトビケラなどの造網性トビケ
ラ類も多いことから、小石~中石主体の河床で、
流況もある程度安定した環境であることがうか
がえる。
c) 付着藻類
種数は比較的多く確認されている。ただし現存
量については、定量調査による各地点・各季の細
胞数は9~362細胞/mm2(平均115細胞/mm2)と、
かなり少ない値である。(※なお、これについて
は単位に疑問あり。後述参照)。各調査地点の水
面は概ね開放的な環境となっており、日射量が少
ないためとは思われない。試料の採取方法に不備
があったのだろうか。または、西沢の流況が不安
定であるのか(前述の底生動物の環境とは逆の推
測)、それとも窺い知れぬ水質汚濁の影響等があ
るのかも知れない。いずれにしても、通年の流況
調査、水質調査が実施されていないため、その点
は憶測に止まる。
評価書案に対する反駁的な見解を強調するあま
り、細部に拘って執拗に述べ過ぎた嫌いもありま
すが、要するに、評価書案の文脈のなかで記され
た「環境を反映して」という文言は、かつてのア
セス報告書では毎度お馴染みの「枕詞」に過ぎな
いデハナイカ!ということを言いたかったわけで
す。
以上をまとめると、評価書案の水生生物調査結
果に記載されたコメントに対する当方意見として
は、全体としてあまりにも雑駁な書きぶりが目に
余り、いささか品格に欠ける言い方をすれば「コ
ンナモンデヨカンベ的コメント」と断じてよろし
いかと存じます。
ここで、今から約20年近くもの昔、
『環境アセス
メント10年のあゆみ』(神奈川県環境部環境政策
課,1991年)という県の報告書が刊行されたこと
を改めて思い出します。そのなかで、逗子市在住
46
の論客・D氏は、次のように述べておられました。
『・・・10年の経験は、住民を賢くもしたが、
アセス評価書を書くコンサルタント会社をも賢く
した。アセスの場は、ある意味では両者の科学論
争の場といえるだろう・・・』
それから、はや幾星霜。今回の評価書案におけ
る「水生生物」の項を見る限りでは、Dさんの希
望的ないし楽観的見通しは所詮アダ花だったので
しょうか?当方、決して賢いとは申せぬ「住民」
(事
業実施区域から半径3km圏内に在住)に過ぎませ
んが、遠く昭和の時代を思わせる旧態依然とした
アセス報告書が未だ化石のように残存しているか
のごとき今回の評価書案には、心底ガッカリしま
した。
と、これだけで意見を終わりにしてしまっては、
単なる揚げ足取り、言葉尻を捉えたイチャモンと
受け取られかねませんので、以下、評価書案に記
載された調査結果データの個々について、各項目
別に気がついたことを箇条書きに記しておきま
す。
a) 魚類
◆「表5-2-9-45 魚類確認種」の表中に「既存資料
調査による確認種」を含めているのはかなり奇異
な感じがする。例えば、イワナは金目川水系のど
の場所で生息が確認されているのか(菩提のマス
釣り場か?)。また、カマキリは調査地域の西沢か
ら遙かに隔たった金目川河口部付近で過去に一度
確認されただけの偶来種ではないか。その他、ア
マゴ、ゴクラクハゼ、ブラックバスなどの魚種に
ついてもしかり。本アセスの確認種リストとして
は「なじまない」種が多く含まれているので、出
来れば文献による確認種は本表からカットした方
がよい。仮に掲載するのであれば、既存資料調査
の対象水域を西沢及び西沢が合流する金目川の中
流域、程度にしておくべきである。
あるいは、この魚類確認種リストは陸上動植物
の確認種リストに倣って作成したと反論されるか
も知れない。もしそうであれば、同じ水生生物の
底生動物及び付着藻類の確認種リストにおいて
は、何故に既存資料調査による確認種を示してい
ないのか?整合性が取れていないではないか。
47
既存資料調査による魚類の確認種については、
正確な確認位置が記載されていないケースも多い
ため、本市内や金目川(汽水域を除く)に生息し
ていることが記載されている種を魚類確認種とし
て記載しました。なお、カマキリについては、
「神
奈川県レッドデータ生物調査報告書2006」
(平成18
年、神奈川県立生命の星・地球博物館)によれば、
「河川の中流域に生息し、礫石のある瀬を好む。
」
とされており、金目川における確認例があること
から、魚類確認種として記載しました。
例えば、底生動物については、本評価書案の既
存資料調査(525p)で挙げられた文献『水べの生
きもの』
(秦野市教育研究所,1988年)に、市内水
域で確認された水生昆虫が記載されている。また、
新しい資料としては、調査地域のすぐ近く、西沢
上流(名古木地区)を対象とした以下の図書があ
り、そこでは魚類、水生昆虫類、貝類、甲殻類の
生息確認記録がある。これなどは最も参考にすべ
き資料ではないか。
底生動物については、予測評価書案P.531「表
5-2-9-46 底生動物分類群別の生息確認科・種数」
において、現地調査による確認状況の概要を整理
したため、既存資料調査による確認種は表中に記
載しませんでした。付着藻類については、予測評
価書案P.533「表5-2-9-47 付着藻類確認種」に現地
調査による確認種を記載しましたが、既存資料調
査に使用した文献には、付着藻類に関する記載は
ありませんでした。
① 『名古木の水生生物・ほ乳類と野の花たち』
(NPO法人自然塾丹沢ドン会,2006年)
また、付着藻類については、調査年代はやや古
くなるが、以下の神奈川県による一連の調査報告
のなかに金目川水系における付着藻類の調査記録
がある。同資料のうち、④および⑤については付
着藻類と同時に底生動物調査も行われている。
②
③
④
⑤
『藻類植生と水質汚濁
『藻類植生と水質汚濁
『神奈川県の水生生物
『神奈川県の水生生物
(神奈川県,1974年)
第4報』
第6報』
(神奈川県,1977年)
第1報』
(神奈川県,1978年)
第8報』
(神奈川県,1986年)
既存資料調査については、国または地方公共団
体等の公的機関から入手可能であり、可能な限り
発行年の新しい資料を使用しました。したがって、
発行者が公的機関ではない資料や、発行年が古い
文献については調査の対象としませんでした。
なお、予測評価書の作成にあたっては、予測評
価書案の作成に使用した既存資料に加えて、
「神奈
川県自然誌資料」等の神奈川県立生命の星・地球
博物館が発行した資料についても調査し、その結
果を記載します。
以上は、当方の手元にあった資料の一部を挙げ
たもので、丹念に探せば既存調査資料まだまだ出
てくるだろう。例えば『神奈川県自然誌資料1号~
29号』
(神奈川県立博物館/神奈川県立生命の星・地
球博物館,1980年~2008年)には、金目川水系の
水生生物(魚類、底生動物)に関する報文が何編
か掲載されている。
魚類調査では、タモ網のほかにサデ網を使用し
付言すれば、これらの文献はいずれも「公的機
ました。
関から入手可能な資料」
(525p)です。
予測評価書では、
「タモ網及びサデ網」と記載し
◆魚類の調査方法は「タモ網等による採捕」およ ます。
び「目視観察」となっているが、採捕漁具として
「タモ網」以外にどのような漁具を使用したの
か?「等」の漁具を具体的に記しておくべきであ
る。
調査結果表を見ると、ドジョウ類およびアブラ
ハヤが採捕数の大部分を占めているが、例えば、
モ網以外に「投網」、「定置網」等の漁具を使用し
たのであれば、ウグイ、オイカワ等の遊泳性魚類
サデ網とサデ網を使用した採取例
がもっと数多く採捕できたような気がする。そし
出典:「平成9年度版 河川水辺の国勢調査マニュアル 河川版(生物調査編)」
て、調査地域の魚相(種組成)も、今回の結果と
は多少違ったものになったかも知れない。
(平成9年、(財)リバーフロント整備センター)
48
◆調査結果表には、魚類別の確認個体数を記して
魚類調査については、採捕魚類の体長等の計測
あるだけで、サイズ(体長、体重等)が不明であ は行っていませんが、予測評価書では魚種別に稚
る。もし採捕魚類の体長等を計測しているのであ 魚、未成魚、成魚の確認の有無を記載します。
れば、そのデータを資料編なりに記載しておいた
方がよいのではないか。魚のサイズ、すなわち成
長段階(稚魚、未成魚、成魚)を示すことは、採
捕された魚類が西沢で繁殖・再生産を行っている
のか、あるいは一時的に遡上しただけなのか、な
どを推測するための有力な判断材料になる。せっ
かく年4回(各季節)もの調査を行ったのであるか
ら、そこで得られたであろうデータを埋もれさせ
ておくのは惜しい。
b) 底生動物
◆「表2-4-15 底生動物確認種一覧」の分類体系、
底生動物の分類体系等については、以下の文献
分類配列、和名、学名の元になった資料が不明な に基づいて記載しました。
ので、出典を明記すべき。
(「2-4-14 昆虫類確認種 ・「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平
一覧」の註記のように)
成17年、(財)リバーフロント整備センター)
・
「日本産水生昆虫」
(平成17年、東海大学出版会)
予測評価書では、これらの出典を記載すること
◆種数のカウント方法が間違っている。あるいは、
とします。
一般的な方法に従っていない。
ご指摘いただいた種については、外部形態を確
全体リストとして見た場合、No.9、12、30、45、
68、72、73、75、77に記載されたタクサ(分類群) 認した結果、確認されている同じ分類群の他の種
は、いずれも種数にカウントすべきでない。特に、 と重複する可能性はないか、または極めて低いと
「No.9ミミズ綱」や「No.75ハエ目」などを1種と 判断されたため、別種として計数しました。
してカウントするのは、単なる目録における「種
今回ご指摘いただいた種については、顕微鏡に
数稼ぎ」に過ぎない、と受け取られてもしかたな
より形態を観察した結果、出現している同じ分類
い。
なお、個々の検体ごとに種数を集計する場合は、 群の他の種と重複する可能性はない、または極め
カウントすべきでない種は、これとはまた別にな て低いと判断されたため、別種として計数しまし
た。
る。
ミミズ綱の分類体系については、最新の知見に
◆No.5~9:「ミミズ綱」の下位分類体系は、最新
基づく記載となっていない箇所もありますが、底
の知見に基づいて記載すべき。
生動物全体の分類体系を同一の文献に従って整理
することが望ましいと考え、前述した「河川水辺
の国勢調査のための生物リスト」(平成17年、(財)
リバーフロント整備センター)にしたがって分類
しました。
記載の誤りでした。予測評価書では、
「キタヨコ
◆No.14:学名欄の「Anisogammaridae sp.」が正
しければ、和名をアゴナガヨコエビ科としたのは エビ科」に訂正します。
間違いで、正しくは「キタヨコエビ科」としなく
てはならない。なおこの場合、分布域から考えて
出 現 種 は ア ゴ ト ゲ ヨ コ エ ビ Jesogammarus
spinopalpus だと思われる。
49
あるいは、和名欄の「アゴナガヨコエビ科」が正
しければ、学名は「Pontogeneiidae sp.」としなく
てはならない。この場合、ヤマトヨコエビ
Stemomoera japonica が該当するかも知れない
が、その可能性は低い。
記載の誤りでした。予測評価書では、
「Talitridae
◆No.15:ハマトビムシ科の学名は「Talitridae sp.」
sp.」に訂正します。
とすべき。
モクズガニが確認された場所は、St.3区間の落
◆No.19:モクズガニが春季に西沢に遡上している
とすれば、これは比較的希有な事例と思われる。 差工の上流側です。個体サイズは、甲幅約5㎝の個
(たとえ「注目すべき種」に該当しないとしても、 体でした。なお、確認種の個体サイズについては、
貴重である)。確認地点はSt.3のどの場所か(落差 全体を通して記載しない形で統一しています。
工の上流側か下流側か)、また個体サイズは(成体
か未成体か)、などを示しておくべきではないか。
コカゲロウ科の分類体系についても、ミミズ綱
◆No.21~31:コカゲロウ科の学名記載が混乱して
と同様に最新の知見に基づく記載となっていませ
いる。最新の知見に基づいて記載すべき。
んが、底生動物全体の分類体系を同一の文献に従
◆No.27:Gコカゲロウ Baetis sp.G は、ウスイロ って整理することが望ましいと考え、前述した「河
フ ト ヒ ゲ コ カ ゲ ロ ウ Labiobaetis atrebatinus 川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成17
年、(財)リバーフロント整備センター)にしたがっ
orientalis が正しい。
て分類しました。
◆No.66~73:ユスリカ科の同定は、Tanypodinae
spp., Orthocladiinae spp., Chironominae spp.
など、亜科レベルで止めているものが大半を占め
る。これらはいずれも出現量がかなり多いことか
ら、少なくとも優占種となっているものについて
は属レベルまで査定すべき。
ユスリカ類は、個体数が非常に多かったため、
優占種に限った場合でも、全ての個体を属レベル
まで同定する場合には、かなりの時間を要します
が、ユスリカ類を詳細に分類することにより、注
目すべき種が新たに見つかる可能性は小さいと考
えます。以上のことから、ユスリカ類の分類を亜
科レベルに止めたことについて大きな問題はない
と考えています。
「日本産水生昆虫検索図説」
(昭和60年、東海大
◆ No.69 : セ ス ジ ユ ス リ カ Chironomus
yoshimatsui は、幼虫では種まで同定することは 学出版会)に記載されたセスジユスリカの幼虫の
できない。属 Chironomus sp. で止めておくべき。 特徴に基づき、セスジユスリカと同定しました。
ブユ科Simulium属は、個体数が非常に多かった
◆No.74:Simulium 属 Simulium sp. は出現個
体数が多いので、種レベルか、少なくとも亜属レ ため、優占種に限った場合でも、全ての個体を属
レベルまで同定する場合には、かなりの時間を要
ベルまでの査定は可能ではないか?
しますが、Simulium属を詳細に分類することによ
り、注目すべき種が新たに見つかる可能性は小さ
いと考えます。以上のことから、Simulium属の分
類を属レベルに止めたことについて大きな問題は
ないと考えています。
50
c)付着藻類
◆付着藻類調査は何のために行ったのか。まず、
付着藻類については、水辺生態系における基礎
それが大きな疑問。
的な情報として、生産者である付着藻類相を把握
するために調査を実施しました。なお、
「神奈川県
そもそも、本アセス実施計画書(平成18年)で 環境影響評価技術指針解説」では、水生生物の調
は、付着藻類という生物群は調査対象に挙げられ 査対象に付着藻類が含まれています。
ていなかったにもかかわらず、その後、計画変更 大型水生植物については、陸生植物の現地調査時
されて調査対象項目に加わり、年4回の調査が実施 に合わせて調査を実施しましたが、確認されませ
された。新たに調査項目として追加した目的が「藻 んでした。
類生育種目録の作成」および「貴重種の有無の確
認」としたものであれば、前者については現地調
査によってある程度までは目的が満たされただろ
う。ただし、後者についてはほとんど満たされて
いない。その理由は、付着藻類の調査方法が定量
採取のみ実施、すなわち、わずか5cm×5cm範囲内
の生物を数ヶ所で採取したのみ、であったがため
である。
付着藻類(=淡水藻類)という生物群のなかで、
いわゆる「貴重種」に選定されている種は、例え
ばシャジクモ類、チスジノリ類、オオイシソウ類、
カワノリ(※註記参照)など、いずれも肉眼的に
識別可能な大型種である。それらを確認するには、
調査範囲の水域全体をくまなく踏査して目視探索
し、採集確認するといった調査方法をとる必要が
あるが、それを全くやっていない。その点から考
えると、今回の付着藻類調査は、単に底生動物調
査に付随するものとして、いわば「刺身のツマ的
に」後付けで加えたもの、すなわち貴重な事業費
用の無駄ではなかったか、という感が強い。
あるいはまた、もし、付着藻類調査の目的が「水
辺生態系ユニット」の把握の一環、すなわち魚類
や底生動物など高次の水生生物の「餌」としての
藻類現存量を把握しておくため、というのであっ
たとするならば、評価書案のどこに、そのような
記載があるのだろうか?探しましたが、どこにも
見つかりません。
それに関連してもう一言。付着藻類を調査対象と
して新たに加え、一方で大型水生植物(いわゆる
水草類)を調査対象としなかったのはマズイので
はないか。ツルヨシ等の水辺植物については陸上
植物調査のなかで確認されているが、
「水中植生」
については全く未調査のようである。むしろ、優
先順位?からいえば、付着藻類よりも大型水生植
物の方こそキチンと調査しておくべきであった。
51
※註記
金目川本川源流部の分水嶺を越えた山向こう、
相模川水系藤熊川には、環境省レッドリストで準
絶 滅 危 惧 ( NT ) に 選 定 さ れ て い る カ ワ ノ リ
Prasiola japonica の生育地がある(秦野市丹沢寺
山地先)。また、過去の記録としては、金目川水系
大山川(伊勢原市大山地先)でもカワノリが確認
されたことがある。丹沢山塊の成因、地質構造等
を考えると、金目川の上流域にもカワノリが分布
する可能性は十分あるように思われる(蓑毛付近
の流れの様子は、カワノリが生育していても決し
て不思議ではない環境に見える)。ただし、調査地
域の西沢については、河川環境から見る限り、恐
らく生育していないだろう(先に示した方法によ
る現地調査を実施していないので、可能性ゼロと
は言い切れませんが)
。
◆「表5-2-9-47 付着藻類確認種」の分類体系、分
類配列、種名(学名)表記の元になった資料が不
明なので、出典を明記すべき。
参考までに記せば、本邦産淡水藻類目録として
現段階で最新のものの一つである『平成20年度版
河川水辺の国勢調査生物リスト・動植物プランク
トン』
(国土交通省,2008年)のリストと比較・対
照すると、評価書案に記載されたリストは種名(学
名)が異なるものが多い。
付着藻類の分類体系、分類配列、種名(学名)
の表記の元となった主な資料は以下のとおりで
す。
・「環境微生物図鑑」
(平成8年、講談社)
・「日本淡水産動植物プランクトン図鑑」(平成14
年、名古屋大学出版会)
・「淡水珪藻生態図鑑」(平成17年、内田老鶴圃)
予測評価書では、これらの資料を記載すること
とします。
なお、これらの文献に従って分類した結果、
「平
成20年度版河川水辺の調査生物リスト・動植物プ
ランクトン」
(平成20年、国土交通省)リストに記
載された種名(学名)と異なるものもありますが、
誤りではないため大きな問題はないと考えていま
す。
分類には上記3種の資料を用いましたが、各分類
◆種名配列が分類群ごとにアルファベット順にな
っているのは、オカシイ。同じ水生生物でも魚類、 群(綱)における科名、属名などの配列順が資料
底生動物は分類体系順の配列になっており、また、 により異なっているため、予測評価書案ではアル
陸上植物の場合も分類体系順になっている。付着 ファベット順の配列としました。
藻類だけアルファベット配列にしたのは、どのよ
うな意図によるものか?
◆種数のカウント方法が間違っている。あるいは、
一方的な方法に従っていない。
全体リストとして見た場合、No.7、18、24、51、
53、57に記載されたタクサ(分類群)は、いずれ
も種数にカウントすべきではない。
なお、個々の検体ごとに種数を集計する場合は、
52
今回ご指摘いただいた種については、顕微鏡に
より形態を観察した結果、出現している同じ分類
群の他の種と重複する可能性はない、または極め
て低いと判断されたため、別種として計数しまし
た。
カウントすべきでない種は、これとはまた別にな
る。
◆付着藻類細胞数の単位が(細胞数/cm2)となっ
ているが、その単位に従うと、各地点・各季節の
現存量が全般にかなり少ないように思われる。本
邦河川の付着藻類現存量平均値と比べて、1~2オ
ーダー程度少ないのではないか。ただし、当方が
冬季(今年2月)に現地を見た限りでは、付着藻類
の着生状況は良好で、現存量もかなり多いと観察
された(採集はしていません)
。
あるいは、記載された単位は(細胞数/mm2)の
間違いではないか?再確認されたい。
◆表の右欄に「重要種」とあるが、これは、魚類、
底生動物に合わせて「注目種」とすべき。
◆No.22:スペルミス。正しくは Gomphonema
pseudoaugur
単位は(細胞数/cm2)で間違いありません。付
着藻類の採取にあたっては、「平成18年度版 河川
水辺の国勢調査基本調査マニュアル【ダム湖版】
」
(平成18年、国土交通省河川局河川環境課)を参
考に、適切な手法で採取しました。
「注目種」に訂正します。
Gomphonema pseudoaugur に つ い て は 、
Gomphonema pseudaugurと記載される場合もあ
り、今回はGomphonema pseudaugurと記載しま
した。
◆「表5-2-9-48 注目すべき水生生物の選定基準」
注目すべき種の選定基準には、
「環境省レッドリ
のなかに、付着藻類を対象とした③「環境省レッ
ドリスト(植物Ⅱ・維管束植物以外)
」が含まれて スト(植物Ⅱ 維管束植物以外)」も含めて注目す
いない。すなわち、
「注目すべき付着藻類」
(550p) べき種の抽出を行いましたが、予測評価書案には、
選定基準に同文献を記載しておりませんでした。
の抽出には不備がある。
予測評価書では、
「環境省レッドリスト(植物Ⅱ 維
管束植物以外)
」を選定基準に追加記載します。
(2) 予測・評価(551~565p.)について
これについては、特に意見はありません。とい
うか、意見しても受け入れられる余地はないであ
ろうと承知(観念?)しております。それという
のも、
「建設工事による河道内の改変はなく、また濁
水等の発生は極力抑え、河川に放流する場合は沈
砂池経由で行う。従って、工事に伴う魚類および
底生動物の「注目すべき種」に対する影響は少な
い。」
(要約)
とのことですから。はあ、左様ですか。せいぜ
い不慮の大事故(濁水以外の河川環境破壊に繋が
る事故)によって、例えばホトケドジョウが絶滅
したりすることのないよう、工事に際しては十分
に留意してください、と言い置くしかありません。
もちろん、ホトケドジョウのみならず、普通のド
53
対象事業では、西沢において護岸改修や河床掘削
等の水生生物に著しい影響が及ぶおそれのある工
事は実施しない計画ですが、工事期間中には河川
環境の破壊に繋がるような事故の無いように十分
注意します。
ジョウだって、あるいはアブラハヤだって、いな
くなっては困ります。
ひとことだけ蛇足を付け加えておけば、予測・
評価の対象となる「注目すべき魚類」として、コ
イ(恐らく地元住民により放流されたもの)とホ
トケドジョウ(在来種)とを同レベルで記載する
ようなことは、評価書案自体のレベルを疑われる
だけなので、出来ればやめていただきたかった。
もしそれが、『神奈川県レッドデータ生物報告書
2006』に単純に従ったものであるとするならば、
県レッドデータ生物報告書のレベルからして疑っ
てかかるべきでしょう。いや、そういう言い方は
不適切ですか、同報告書の作成方針、貴重種選定
基準、種ごとの記述内容を「深読み」したうえで、
それ相応の記載に変更すべきだった、と言うべき
でしょうか。ハッキリ申して、放流されたコイな
んてブラックバスと同レベル、西沢の在来水域生
態系にとっては却ってメイワクな存在でしかない
のですから。いや、蛇足でした。
最後になりますが、地域住民の総意を踏まえた、
皆が納得し満足するような「立派なゴミ焼却施設」
が将来出来上がらんことを一市民として期待して
おります。そのためにも、キチンとした「評価書」
が上梓されんことを切に望みます。
54
「神奈川県レッドデータ生物調査報告書2006」
(平成18年、神奈川県立生命の星・地球博物館)
によれば、コイは情報不足、ホトケドジョウは絶
滅危惧ⅠB類として判定されていますが、予測評価
書案では、注目すべき種に及ぼす影響を的確に予
測評価するため、注目すべき種の選定基準である
法令や文献に記載されている種を全て注目すべき
種として抽出し、予測評価の対象としました。
10
景観
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
■景観の予測評価について
新たな工場棟及び煙突などの構造物の建築で
は、地域特性に配慮し、
「秦野市景観まちづくり
条例」
(平成17年12月13日 条例第26号)及び「ふ
るさと秦野生活美観計画」(平成18年4月、秦野
市)に基づいた建築物の計画を進めていきます。
建築物の高さ、形状、配置については、予測評価
書案P.573「図5-2-10-2 建物配置計画(イメージ
図)
」に示すとおり、できるだけ低層としながら、
外壁のセットバック等を行うことで、
建物ボリュ
予測評価書案には「景観に変化が生じる」と書か
れており、一方「景観への影響は小さい」とも書か ームによる威圧感を緩和します。
また、建物の外壁や煙突の色彩についても、
れているので理解しにくい文です。いずれにしても、
建物の色を工夫しても、建物のまわりに木を植えて 「生活美観ガイドライン」(平成18年4月、秦野
みても、巨大なごみ処理施設の出現が緑ゆたかな景 市)に示す、秦野で多く使用され、自然やまち並
観を大きく変えることは確実です。弘法山公園を訪 み景観に調和しやすいものとし、既存建築物との
れる市民やハイカーの大多数は景観の変化を望んで 調和も検討します。
植栽については、実施区域内の施設外周部に
いないと考えられます。
高木を中心とした樹木を多く植栽します。
これらの樹木による遮蔽効果や、建築物外壁
高さ80メートルのごみ焼き用煙突が景観にあたえ
の意匠、
色彩に配慮することにより、周辺景観へ
る影響が少ないというのなら、その根拠を示してく
ださい。市民憩いの場にふさわしい煙突があるのな の違和感をできるだけ軽減する計画です。
これらの樹木による遮蔽効果や、建築物外壁
ら教えてください。
の意匠、色彩に配慮することなどの環境保全対策
を講じることで景観への影響は小さいと評価し
桜の季節ともなると、多くの方々で賑わいの場所
であるが、初めて来られた人の多くは山々の眺望に ています。
なお、実施区域は、現在、し尿処理施設とし
誘われ、撮影シャッターなど楽しみな場所でもあろ
う。しかし煙がたな引く煙突がわずかでも目の前の て土地利用が図られています。
視界に入ったらどうだろうか。煙突が高いか低いか
のレベルの問題ではなく、景勝地としての価値が台 ■煙突が景観に与える影響について
煙突形状につきましては、今後、詳細設計に
無しになるのではないだろうか。
より最終的に検討することになりますが、特に形
高さ80メートルのごみ焼き用煙突は著しく景観を 状や色彩について配慮を行い、周辺景観への調和
に努めます。
そこなうと思います。
また、市民の憩いの場である弘法山公園展望台
弘法山ハイキングの美観をそこねるか心配です。 からの眺望景観にも配慮します。予測評価書案
P.580「図5-2-10-3(5) 主要な眺望地点からの景観
「高い煙突」
の変化の状況(弘法山公園展望台)
」に示すとお
り、
煙突高さが80mの場合、
公園展望台からの眺
丹沢・弘法山県立自然公園は、市民の大切な(レ
望において、落葉期のみ木々の間から、対象事業
クレーション)財産子孫に残すべき物です。
の煙突先端部を僅かに視認することができると
思われますが、着葉期には、葉により遮蔽され、
視認することができなくなることから、公園展望
台からの眺望景観への影響は小さいと評価して
います。
図5-2-10-3(1)から3(11)の 中の遠景以外(3(5)、
3(11))は大いに景観に影響を与えている。景観が影
響を与える建設物とはどんなものを指すのか、理解
に苦しむ。
市民の憩いの場に、煙をはき出す高い煙突がつく
られても景観に影響が無いというのであれば、どん
な形の煙突なのかその形状を図示してください。
55
■煙突排ガスの色について
焼却により発生するばいじんは、バグフィルタ
で除去した後に排出するため、煙突からの排ガス
が煙として見えることはありませんが、冬季や梅
雨時等には排ガス中の水蒸気が冷えて凝結し、水
滴となって白く見えることがあります。このよう
な現象についても気温 4℃以上、湿度 60%以下
の気象条件で、排ガスを加温して温度を高くする
方法や、排ガス中に温風を吹き込む方法等により
見えなくなるように対策を講じます。なお、過去
10 年間の気象データによると、雨天時を除く 9
~16 時の間で白く見えるのは年間 15 日程度で
す。
出る煙の色も示してください。
56
14
安全(交通)
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
■ごみ収集車両の計量待ち渋滞について
工場棟には周回道路を設け、敷地内に進入した
供用開始後にごみ収集車両が、計量待ちで渋滞
して市道63号線にはみ出すことのないような敷地 収集車両は、周回道路上に置かれた計量機で計量
します。
内配置計画となっているか、ご検証ください。
仮に20台前後の収集車両の計量待ちがあったと
計画施設の計量機設置予定数は、2台です。各1
台ずつ施設の出入口に配置するものと想定しま しても、周回道路が待避スペースとなることから、
す。そして、ごみ収集日には“一般持込みごみ”も受 市道63号線に溢れ出ることはありません。
付けるのであれば、一般持込みごみの受付・計量
時間により、一時的に20台前後の収集車両の“計量
待ち”が想定されます。この滞車スペース約20台分
が、計量機手前に確保されていますか?そのスペ
ースが不十分であると、建設敷地前の市道63号線
に渋滞車両があふれ出るようになると思われま
す。
■河原町交差点等における渋滞について
河原町交差点における流入交通量は、現地調査
河原町交差点は現状でも、朝夕には激しい渋滞
で困っているのに、新たな通行量増加で影響ない 結果によると28,865台/日(12時間交通量:7~19
はずがない。だから「著しい」の文字を付け加え 時)であり、対象事業による河原町交差点におけ
ているのだろう。悪影響をもたらす通行量増加は、 る交通量は、最大で、工事中に74台/日、供用開始
やめよ。また、河原町交差点の渋滞を受けて、東 後に148台/日を想定しています。また、交差点構
側の室川橋交差点では、大根方面からの車が激し 造等を考慮した交差点需要率の予測結果において
い渋滞にあって困っている。さらに困らせてはな は、最大で、交差点交通流に支障が出るといわれ
ている0.9を下回る0.684となっています。
らない。
また、工事中における工事用車両の走行時間帯
は、主に8時30分~17時、供用開始後における可燃
ごみ収集車両の走行時間帯は、主に9~17時である
ため、朝夕の混雑時に走行する関係車両は少なく
なります。
これらのことから、対象事業以外の一般車両数
の変動等により、時期、時間によっては一時的に
交通の流れが悪くなることも考えられますが、対
象事業の実施による影響は小さいものと考えま
す。
57
15
その他
主な意見の概要
意見に対する見解の概要
1300℃という超高温の溶融炉を内在させる施設
をつくり、高温の排ガスを毎日、四六時中排出す
る。なのに、熱害については一切無視されている。
環境影響予測評価書案661頁に「表6-1 対象事業
の実施に必要な許可等の種類及び内容」が掲載さ
れている。それについて質問します。又、神奈川
県が指導しているPRTRとの関連はどう解釈すべ
きなのか?
①特定施設設置届出 ダイオキシン類対策特別措
置法・・・ダイオキシンが発生しても外部に一切
漏洩しない施設であるはずなのにダイオキシン
類の規制は全く不要と考える。
②危険物の貯蔵所の設置許可申請 危険物保安監
督者の届け出 消防法・・・環境影響予測評価書
案の中で危険物の消費数量等を審らかにした部
分を見落したらしい。もし、記載されていなか
ったら危険物の貯蔵所の設置許可申請は不要と
考える。種類としては灯油としているが消費数
量が少量でも記載すべきではないのか?重油は
使用しないのか?
③毒物劇物取扱責任者の届出 毒物及び劇物取締
法・・・毒物及び劇物の消費数量等を審らかにし
た部分を見落したらしい。もし、記載されてい
なかったら毒物劇物取扱責任者の届出は不要と
考える。種類として「アンモニア、苛性ソーダ、
塩酸等」としているが「等」では分らない。少
量でも横着しないで記載すべきではないか?極
少量でも猛毒という場合がある。ある物質など1
グラムで1万人の生命を奪うなんて宣伝してい
たのは厚生労働省とマスコミではなかったか
な?
■煙突排ガスの熱による影響について
対象事業では、排ガスの煙突での出口温度を
200℃と設定しています。この排ガスの温度は、風
下に流されるに従い急速に常温に近づきますの
で、これまで、煙突排ガスを排出する施設におい
て、熱による影響が問題となった事例はありませ
ん。なお、現伊勢原清掃工場も山腹に立地してい
ますが、煙突排ガスの熱による影響が周辺に発生
したことはありません。
■対象事業の実施に必要な許可等の種類及び内容
について
①対象事業は、廃棄物焼却炉のため、ダイオキシ
ン類対策特別措置法(平成11年7月16日 法律第
105号)により特定施設と指定され、設置の届出
を行います。また、対象事業は、
「特定化学物質
の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促
進に関する法律」(平成11年7月13日 法律第86
号)によるPRTRの対象となります。この法律に
従い、対象化学物質の環境への排出量と廃棄物
に含まれて事業所の外に移動する量との届け出
が義務づけられます。ここで対象となるダイオ
キシン類については、煙突排ガスによる排出及
び焼却灰による移動について毎年国へ届け出
て、その届出量が公表されることとなります。
②予測評価書案P.603「表5-2-13-1 危険物等の種
類、貯蔵量及び貯蔵方法の計画」において、灯
油等を含む危険物等の貯蔵量を記載していま
す。また、重油は使用しません。
③予測評価書案P.603「表5-2-13-1 危険物等の種
類、貯蔵量及び貯蔵方法の計画」において、
「毒
物及び劇物取締法」に指定されているアンモニ
ア、苛性ソーダ、塩酸の貯蔵量を記載していま
す。その他、指定されている物質以外にも、凝
集剤、凝集助剤、滅菌剤、重金属固定剤、亜硫
酸ソーダについて、併せて貯蔵量を記載してい
ます。なお、これらの危険物等につきましては、
安全な保管、確実な管理を行うための管理規定
を定め、適切に管理します。
■地球温暖化について
ガス化溶融炉は、過去に爆発事故が起きていて、 焼却能力、安定燃焼の維持、確保のため、24時
危険性が高いと聞いたし、24時間稼働させるのは、 間稼働をすることが必要ですが、ごみ焼却量の削
温暖化の助長で環境には良くないと思います。
減や焼却に伴う熱エネルギーを利用した発電を行
うなど、現施設(伊勢原清掃工場)の二酸化炭素
58
施設の発電設備能力の設定は、供用開始後の施
設使用電力料金を左右する重要なポイントです。
タービン発電設備の特徴は、その定格出力近傍の
狭い範囲内で高効率発電が可能なためです。
従って、大きな発生熱量の変動がある当該施設
では、稼動時の最も発現頻度の高い焼却熱量の範
囲を発電設備の設計ポイントとして発電出力を設
定しているのか、ご確認ください。
施設工事中ならびに施設稼動時の夜間照明につ
いては、昆虫等の誘引をしない照明方法にするこ
とを要求します。
貴重な生態系を夜間照明で、撹乱することがあ
ってはならない。
クリーンセンター建設事業環境影響予測評価書
案(以下「評価書案」という)については、稼動
中の処理施設の老朽化が進み建設を急ぐことは理
解するとしても、特に大気汚染、土壌汚染に関し
て極短期間のデータにより長期の予測をし、報告
書の体裁を整えようとする姿勢に対して、不満と
不安を感じるところであります。
今般のアセス案全般にわたって、
「環境基準値以
下であり・・・」と予測データを自信を持って市
民につき出すが、
「ならば、本当に安心なのか?」
と問い返したい。そもそも環境基準などというも
のは、決して命や健康を守るもの、指標ではない。
NO2のそれは、制定された当時は「0.02ppm以下」
59
排出量と比較して 7,925t-CO2/年の二酸化炭素排
出量を削減します。
■発電設備能力の設定について
発電効率については、発生熱量の変動がありま
すので、単に高質ごみでの設定ということではな
く、発現頻度の高い熱量、蒸気条件によっても発
電効率が変わってきますので、これらを加味した
条件設定を考えています。
■夜間照明について
クリーンセンターは、24時間稼働であり、屋外
には街路灯等を設置する予定です。これらの施設
からの照明が周辺への環境に影響を及ぼさないよ
う、照明数の抑制、設置場所や設置方法の工夫、
上方へ漏れる光が少ない照明器具の採用等による
光の拡散の抑制、適切な輝度の光源や昆虫等の誘
引が少ない波長の光源の採用等の措置を講じま
す。
■現地調査期間について
大気汚染の現地調査については、
「神奈川県環境
影響評価技術指針解説」によると、
「把握する情報
は至近のものとするよう努め、季節による変化を
把握する必要があるものについては、原則として1
年間にわたって調査を行う。」とされており、対象
事業の環境影響評価における現地調査について
は、平成19年4月~平成20年3月の1年間に実施しま
した。
また、土壌汚染の現地調査については同書にお
いて、
「降水量、気温等の季節変化等の変化を想定
し、1年間のなかで適切な時期を設定する。」とさ
れているほか、
「ごみ焼却施設環境アセスメントマ
ニュアル」(昭和61年、(社)全国都市清掃会議)で
は、「調査は原則1回」とされていることなどを参
考に年間1回の実施としました。
なお、調査、予測の手法については、実施計画
書の審査において審査会で審議されています。
■環境基準について
環境基本法(平成5年11月19日 法律第91号)に
より定められている環境基準とは、以下のような
ものです。
-------------------《環境基準》
人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維
だった。それが3年もしないうちに「0.06以下、ま
たは0.04~0.06のゾーン内」とされてしまった。財
界、産業界の圧力に、当時の環境庁が屈したのだ。
NO2が0.06ppmの空気というのは、R246沿いや東
名をまたぐ橋の上の様なキタナイ空気だ。それが
どうして人々の健康を守る指標たり得るのか?
例えば各汚染物質を環境基準いっぱいに汚した
空気があるとしよう。お役人の面々、あなたたち
の子どもや孫がそんな空気を吸って暮らしていか
なくてはならないとなったら、
「それも良し」と言
えるのか?環境基準いっぱいに汚した水道水をゴ
クゴク飲ましてあげる事ができるのか?実施区域
周辺地域の大気は、現状の汚染濃度が環境基準な
のである。大都会や川崎の工場地帯と一緒にする
な!
持されることが望ましい基準として、終局的に、
大気、水、土壌、騒音をどの程度に保つことを目
標に施策を実施していくのかという目標を定めた
ものが環境基準である。
環境基準は、「維持されることが望ましい基準」
であり、行政上の政策目標である。これは、人の
健康等を維持するための最低限度としてではな
く、より積極的に維持されることが望ましい目標
として、その確保を図っていこうとするものであ
る。また、汚染が現在進行していない地域につい
ては、少なくとも現状より悪化することとならな
いように環境基準を設定し、これを維持していく
ことが望ましいものである。
また、環境基準は、現に得られる限りの科学的
知見を基礎として定められているものであり、常
に新しい科学的知見の収集に努め、適切な科学的
判断が加えられていかなければならないものであ
る。
-------------------対象事業の実施にあたっては、人の健康の保護
及び生活環境の保全のうえで維持されることが望
ましい環境基準を守ることはもちろん、できる限
り環境影響の小さい、安心で安全な施設の建設を
行います。
■予測評価書案の自由閲覧について
「実施計画書」、「予測評価書案」、「意見・見解
クリーンセンター建設に際して、環境影響を予
測した「評価書案」およびその資料編は、秦野市 書」及び「予測評価書」については、秦野市立図
立図書館ならびに各地区にある公民館に併設され 書館に蔵書として備え付け、市民が閲覧できるよ
ている図書室に保管し、市民が自由に閲覧できる うにします。
市内公民館への上記図書の配架についても、
「予
配慮を要望します。
測評価書」の縦覧期間終了後から1年間程度、閲覧
ができるように配慮します。
秦野市はこれまでにも美しかった里山風景を区
画整理事業と称して数かぎりなく無駄な税金を使
い、かわりに無機的なコンクリート風景を出現さ
せてしまった経緯がある。それらは、その後の有
り様を検証することなく、本当に必要な事業だっ
たのか反省もせず今に至っている。そして今度は
弘法山山麓で同じような事を繰り返そうとしてい
るのだろうか。しかも高濃度ガスを山に吹きかけ
る恐れのある施設と一緒に。
60
■その他ご意見について
本市においては、人口や世帯数の増加に対応す
るための新たな住宅用地の創出について、多くの
地域で土地区画整理事業が活用されており、宅地
の利用増進と公共施設整備を一体的に進めており
ます。そうした中、区画整理事業においては、土
地区画整理法や県のみどりの協定実施要綱に基づ
き、公園や緑地を確保するとともに「地区計画制
度」により、周辺の自然環境と調和したまちづく
りを行っております。
Document
カテゴリー
TRAVEL
本日のアクセス数
5
ファイルサイズ
910 KB
タグ
1/--ページ
報告