close

ログイン

パスワードの再発行?

OpenIDでログイン

急性冠症候群の診断新しい展開 - e-CLINICIAN

エンベッドダウンロード
急性冠症候群の診断 新い撰開
血管内超音波法、血管内視鏡法およびレーザー単色光を用いた血管
断層画像法などによる“vulnerableplaque”の観察と冠動脈壁構造
評価の試み
小宮山伸之
急性冠症候群の責任病変の画像診断
急性冠症候群︵ACS︶発症の主な原因は冠動
脈粥腫の崩壊であり、これに関与する主な解剖学
的要因は冠動脈プラークの線維性被膜︵臣σ○蕊
8℃︶、脂質核︵言こ8お︶の存在とマクロファー
わ
ジなどの炎症性細胞浸潤であると考えられている。
ACS発症後再疎通例の亜急性期や慢性期に、侵
襲的画像診断法により、﹁プラーク崩壊﹂の痕跡を
見ることができる。血管造影法では血管辺縁の部
分的な突出、いわゆる﹁潰瘍︵巳8轟二9︶﹂像が
ときに見られる場合がある。これは破綻した冠動
脈粥腫内への造影剤の進入による所見と考えられ
る。
これに対して、血管内超音波法︵凶旨冨く霧8一巽
巳﹃霧2&”IVUS︶では太さ約1㎜の超音波ト
ランスデューサー付きカテーテルを冠動脈内に挿
入し、血管断層画像を画面上に得ることができる。
IVUSの画像情報には、血管壁内構造の定性的
評価や血管面積・プラーク面積あるいはその分布
特集・急性冠症候群と取り組む
55CLINICIAN,00No.489
れる。急 性 期 に お い て は プ ラ ー ク 崩 壊 部 に 血 栓 が
の3き器一形成︵8旨轟馨Baビヨによる血管内
の
腔との交通の証明︶などが挙げられる。潰瘍部分
に相当する部分の巨8形成・小解離、プラーク内
ーク内縁の 非 連 続 性 ︵ 断 裂 ・ 潰 瘍 形 成 ︶ 、 自 ぼ ○ 拐 o 巷
プラーク崩壊を示すIVUS所見としては、プラ
などの定量的評価が可能であるという特徴がある。
急性心筋梗塞や不安定狭心症といったACS責
情報の定量評価は容易ではない。
理診断が可能である。しかし、得られる形態学的
影やIVUSとは異なり、血管壁表面の肉眼的病
ラを通してモニタ上で観察する。ASでは血管造
をあてて目的部位を観察する。画像はCCDカメ
ゆ拐げして血液を排除しながら、光源からの白色光
する。冠動脈近位部を閉塞し、生理食塩水などを
任病変では、その50%以上に黄色プラークが認め
の
られたと報告されている。また、急性心筋梗塞の
や3き器一は一嘗α8おの遺残であろうと推測さ
ならない。これは一般的に困難であるが、IVU
ように冠動脈が完全に閉塞されてしまう場合には、
付着しており、これとプラークを鑑別しなければ
S画像における血栓の特徴的所見は、辺縁不整、
赤色血栓を認めることが多いが、不安定狭心症の
を示す血管壁表面の障害として、内膜剥離、潰瘍
ように冠動脈の閉塞を伴わない場合には、白色血
の
栓が比較的高頻度に認められる。プラークの破綻
わずかな血流や拍動によって﹁虫のように﹂動く
半 分 以 下、内部に昌RO3 き 器 一 が あ る 、 と い っ た
︵、.名9ヨ出ぎ、、ωoぎ艶一簿凶8︶、エコー輝度が外膜の
点が挙げられる。
に障害の程度が軽いわけであるが、急性心筋梗塞
形成、内膜の自巷、内膜不整などがある。この順
の場合には、不安定狭心症に比して剥離や潰瘍の
閉塞用のバルーンのついた約5恥のガイドカテー
テルとともに、約0・5㎜径のファイバーカテー
ように内膜障害の程度が強いものが多いと報告さ
血管内 視 鏡 法 ︵ き 讐 ○ ω 8 写 “ A s ︶ で は 、 血 管
テル︵2000∼3000画素︶を冠動脈に挿入
CLINICIAN,00No.48956
(270)
lVUS画像
Fibrous cap
Lipid core
て
い
O
る3)
るためにビデオ画像をデジタル化してプラークの
精々60%程度と思われる。近年、この感度を高め
においては30M比でも、一一℃こ8器の検出感度は
られる︵図︶が、実際のビデオ画像の視覚的評価
よりも内腔側の層が自σ○拐08に相当すると考え
低いエコー輝度領域が言こ8おに相当し、それ
IVUS画像においては、プラーク内の極度に
性がある。
もに組織性状評価により前二者を検出できる可能
と③炎症性細胞浸潤であるが、IVUS・ASと
は、①薄い”霧8拐87、②大きな”一嘗α8H9
いわゆる”<巳器轟巨Φ巳2仁9の解剖学的要因
CSの発症を予測することは困難であることがす
む
でに明らかとなっている。崩壊する危険のある、
従来の血管造影法では、冠動脈病変の進行やA
急性冠症候群の発症予知の可能性
れ
輝度を解析したり、プラークからの未処理の高周
(271)
57CLINICIAN,00No.489
Vessel lumen
IVUS catheter
“<巳器轟醒9の要素であるとの報告もあり注目さ
らプラークの分布形態、とくに偏心性プラークが
以上である。また、血管壁の局所伸展性の違いか
その組織性状を定量的に評価する方法が試みられ
の
て い る 。後者のき竃計oの 検 討 で は 、 感 度 は 9 0 %
波反射波を直接解析して数種のパラメータから、
れている。
色してく巳器惹醒Φ巳き器を鑑別する試みも研究さ
最近では、生体染色法によりプラーク表面を染
血栓形成などが想像される。
縮や高度の冠動脈壁での炎症による血小板凝集・
クであると考えられる。この場合の発症機序とし
粥腫に対応すると考えら れ て い る 。 実 際 に 安 定 狭
油σo拐o巷︵約75㎜以下︶と一嘗α8おを有する
断層画像法︵○讐8巴8げR窪88ヨo鴨巷冨HO
超音波の代わりにレーザー単色光を用いた血管
<三房惹σ一Φで一9
9 2Φ検出のための将来の新技術
ては、激しいプラークの崩壊を伴わず、冠動脈攣
れている。
心症患者を約1年間追跡した結果、白色プラーク
CT︶が研究されている。波長の短さから解像度
AS画像において、黄色プラークは比較的薄い
を有していた症例に比して、黄色プラークを有し
うな血管壁の断層画像が得られる。全体のシステ
開発中である。
ムは大がかりになるが、冠動脈用のカテーテルが
の
はIVUSの数倍であり、組織標本を見ているよ
ていた症例において、有意により高率にACSが
の
発症した 。 さ ら に 、 と く に 表 面 が 光 沢 を 帯 び て い
る黄色プラークが、いわゆる“<巳器轟配兜である
の
という可能性を示唆している。しかし、白色プラ
ける炎症の存在をASやIVUSで評価したり予
く巳器惹げ⋮昌の第三の要因であるプラークにお
測したりすることは、現時点では不可能であるが、
ークでも少数例ながらACSが発症している。白
いプラークか、一凶℃こ8おを有さない線維性プラー
色プラークは一嘗島8おを有するゆぼ2ω8℃の厚
CLINICIAN,00No.48958
(272)
プラークそのものの温度を測定して炎症の有無を
窃
判定しようとする試みが あ る 。 こ れ は 頸 動 脈 内 膜
摘除標本の検討から始められたが、冠動脈内へも
挿入できるサーミスタ付きカテーテルやガイドワ
イヤーが開発されつつあり、臨床応用が期待され
る。また、ASを併用した血管内壁の跨Rヨo鴨甲
もξの研究も行われている。
これらの侵襲的診断法 に 加 え て 、 M R I や 電 子
線CTなどの非侵襲的画像診断法による冠動脈壁
o旨鋤oΦo島oo8p餌曼㊤コひq一〇ωooO﹃冒O讐一①導ω≦一些
ω$巨Φ餌p閃ぎ餌●>ヨ。=8詳一←一ωρ一3∼NOo。︵一8㎝︶
>口讐oω8℃一〇Φ<巴仁讐一〇po︷88昌Q曙鋤旨Φ曙梓ぼoヨ獣
の宮一N琶ρ国こω象o目貫勲囚こ冨ぐ鋤日9ρ>こ9餌一。”
Noo刈∼NO一︵一8N︶
ぎ霧旨①88昌90曙亀昌酔o日oω・Z。国コ閃一﹂﹂≦①α●るNg
のω巴辞ρ↓‘∪讐ρ=‘↓餌巳αq8匡︶一‘9◎一お>p職o鴨蝉−
も践oΦ<巴仁讐一〇po眺霊言吋一二①ω一〇冨ぎ9
。8888p餌曼
亀ロ母oヨ①”お一簿一〇口89Φoユ閃言巴ω評Φ○口震Φ<一〇gω
︵一。O。。︶
8同oP餌曼蝉口駐o鴨鎖℃げ零一℃コ。Ω吋ρ一こ①ρω$∼o。①o
非石灰化冠動脈病変の組織性状評価、脈管学、39、5
の小宮山伸之”血管内超音波法の高周波信号解析による
(273)
59CLINICIAN,00No.489
構造評価の研究も進行中であり、その成果が期待
のωおN言ωζし≦国4↓Φ舘コ①ざ○一こωo仁ヨ欝ω国こ卑餌一●”
∼9︵1999︶
︵一㊤8︶
ε讐貫①餌口α梓ぼoヨげoω一ω.い餌昌8戸謹8にミ∼にお
oωo一Ro江o巳曽ρ器ωもoのωま一巴ヨ巳一8江o霧8﹃巳鋤ρ¢Φ
ヨ巴O卑Φoこo旨98=三餌二嘗一一霞簿Φω言=く営閃餌誓R−
鋤O餌ωωoΦ=ρ≦4=鋤90同Pωこ∪鋤<一鼻]≦こ簿巴。”↓げ①﹃−
o閃零Ω﹃2一讐一〇POω︶一NO①∼一圏ω︵一㊤8︶
ギ8Φ三8琶α号目o屋賃象一自9<器8一9D﹃B跨o一−
○讐一8一8びR自88ヨo閃﹃餌℃げ賓8目o℃江8一σ一〇℃亀●
される。
文献
︵千葉大学 講師 冠動脈疾患治療部︶
D閃巴F閏こωげ四戸℃囚こ男仁ω辞o眞く。”Oo8昌鋤蔓巳鋤ρ藷
象ωε宮一〇コ●Ω8包讐凶oPOρO零∼①置︵一8㎝︶
幻N蝉ヨoβpoしこ国き9菊●︸○ρい卑巴●”ω℃o耳㊤器○仁ω
ωo仁pα●国霞。=Φ◎旨一●︶扇︶一〇〇一∼一ωω︵一㊤漣︶
℃一㊤ρ仁Φε℃εお≦ω仁巴一NΦασ﹃冒賃㊤<餌ω〇三舘三賃甲
紛Co眠α鉾イ︶Z蝉犀四ヨ貫僧問こ↓oB舘F↓こ卑巴。”
℃お島o江oコo︷8旨Φ88口鋤曙亀コ毎oヨΦωσ賓℃R−
。
Document
カテゴリー
HEALTH AND MEDICINE
本日のアクセス数
14
ファイルサイズ
408 KB
タグ
1/--ページ
報告