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- 1 - 第10回 子どもの育ちを支えるしくみを考える委員会 議事録 - 長野県

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第10回 子どもの育ちを支えるしくみを考える委員会 議事録
日 時 平成25年3月19日(火)
午後3時から
場 所 県庁西庁舎3階301号会議室
1 開
会
(事務局 北澤課長)
定刻となりましたもので、ただいまから第10回子どもの育ちを支えるしくみを考える委員会
を開催させていただきます。
初めに眞鍋健康福祉部長からごあいさつ申し上げます。
2 あいさつ
(眞鍋健康福祉部長)
皆様、こんにちは。本日は年度末の大変お忙しいところ、喜多委員長を初め、委員の先生方
にお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。
この委員会、今日で10回ということでございますが、この委員会以外にも、子ども部会です
とか、アンケートですとか、非常に丁寧にこれまでご議論されていただいているところでござ
います。
前回の委員会では、子ども支援の中心的な取り組みの相談・救済を中心にご議論いただいた
ところでございます。これにつきましては、もうご案内でございますが、いじめや体罰、そし
て、不登校等により困難な状況にある子どもたちが安心して相談でき、適切に救済されるため
には、条例により権限等を明確に定めた第三者機関で支援することが必要というご意見で合意
をしていただいたと私どもは承知をしてございます。
県といたしましても、子どもの育ちを支えるということで、条例を基盤に整えるべきと考え
てございまして、実は今月の2月県会になりますけれども、本会議の質問の中で、そのように
条例をもって支えるしくみをつくることが必要であると答弁したところでございます。
さらに、今日はこの具体的なしくみについて議論を深めていただきたいと思っているところ
でございますが、実質的に具体的なしくみに関しての議論は、今日で最後と思っておりますの
で、議論を尽くしていただきますとともに、次回以降、検討いたします最終とりまとめにつな
げていただくような議論にしていただければと思っております。
限られた時間ではございますが、活発な議論をお願い申し上げまして、冒頭のごあいさつと
させていただきます。本日はよろしくお願い申し上げます。
(事務局 北澤課長)
出席者につきましては、前回同様に、子ども部会設置運営ワーキンググループの半田グルー
プリーダーにオブザーバーとして出席をいただいております。
県の関係でございますけれども、3月11日付で、県警の両課長がかわられておりますので、
ご紹介いたします。
(県警察本部 渋谷生活安全企画課長)
生活安全企画課長の渋谷でございます。よろしくお願いいたします。
-1-
(県警察本部 清水尐年課長)
尐年課長を命ぜられました清水英明と申します。よろしくお願いいたします。
(事務局 北澤課長)
それでは、本日の日程でございますけれども、次第のとおりでございます。おおむね17時を
終了予定としておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、資料の確認ですけれども、次第のあと名簿、続きまして資料1といたしまして、
発達障害の関係で健康長寿課の資料がございます。その次に教育委員会の資料2いじめ等に関
する資料がございます。それと、資料3といたしまして、当委員会の状況についてということ
で、2枚ございます。
あと参考資料1、2でございますが、前回委員会の議論と子ども関連事業の一覧ということ
でございます。それと、委員長提案ということでお手元に配付させていただいております。
以上、ご確認いただきまして、もし不足等ございましたらお申しつけください。よろしいで
すか。
それでは、これから会議事項に入ります。喜多委員長にごあいさつをお願いいたしまして、
その上で進行方よろしくお願いいたします。
(喜多委員長)
こんにちは。年度末、本当にお忙しい中、本当にご苦労さまでございます。
今回、第10回目ということで、記念すべき回といいますか、私は他の自治体の条例づくりも
見ているのですが、最近、予算の関係もあって、5、6回の委員会で条例にしてしまうご時世
でございます。その中で、もう10回になったというのは、一応、審議を尽くしたと言えるよう
な回数にようやくなったと思います。同時に部長からのあいさつにありましたように、議会に
おいても阿部知事から条例化ということが、もう一つの方向性として知事の言葉として出され
ております。この点についても、従来、育ちのしくみということで限定的に話を進めていく傾
向がありましたが、もう条例化ということを一つ前提にしたご審議をいただく段階に来ている
のではないかと思います。
今日は、私から後半、それを前提にした委員長提案をさせていただきますけれども、そうい
うことでの育ちのしくみについて、今日、委員の方々には是非言うべきことは今日、できるだ
け全体的に出していただければと思います。
国の動きも非常に差し迫っていて、教育再生実行会議などが第一次提言を出し、おそらくも
う間もなく、いじめ防止対策基本法も法案として出てくる。非常に国の動きも気になります。
あるいは、いじめや体罰問題でも、大きな動きがありますけれども、そういうことは一応踏ま
えながら、しかし長野県らしさというか、長野という地域でこそ実現できるような育ちのしく
みを考えていく。あまり、国やいろいろな世論に左右されることなく、できるだけ地元の子ど
もたち、長野の子どものために何ができるかという視点で、議論していただければと思ってお
ります。
3 会議事項
(1)説明事項
・平成25年度県事業について
(喜多委員長)
それでは、次第に従いまして、
(1)の説明事項に入らせていただきます。
-2-
まず平成25年度の県事業として、本委員会の議論と関係の深い事業としまして、健康福祉部
と教育委員会から説明をいただきたいと思います。
なお、質問は説明後、一括して受けたいと思います。
まず、健康福祉部から、発達障害者支援事業について、ご説明をお願いいたします。
(健康福祉部 日詰発達障害者支援員)
よろしくお願いします。健康長寿課精神保健係、発達障害担当の日詰と申します。よろしく
お願いします。
そうしましたら、お手元の資料1に基づいて、25年度の取り組みについて説明をさせていた
だきます。
1ページの図のほうは、平成23年度に発達障害の対策について、県であり方検討会というの
を行いまして、そのときの議論の内容を図にまとめたものです。パッと見、大変わかりにくい
図で申しわけありませんけれども、ちょっと説明をさせていただきたいと思います。
発達障害については、ご存じのとおり、近年いろいろな話題になっているところで、法律が
できて、いろいろな取り組みがいろいろな分野で進んだり、啓発が若干、進んできているよう
にも思われます。その中で、いろいろな動きがあるわけですけれども、本委員会の中でも、前
回、鈴木委員からも、教員もなかなか対応に苦慮していると、孤立してしまっていると、そう
いう人たち同士がつながって対応していけるようにしなければいけないという話も出ておりま
した。
発達障害について、なかなか、プロというのがまだ世の中にそんなにいなくて、教育もお困
りなんですけれども、福祉も医療も保健もどの分野もそんなにまだプロと言われる人たちは尐
なくて、それぞれの分野で悩んでいるところです。当然、その結果、家族も悩んだり、本人も
悩んで孤立してしまうということが起きていますので、みんなが力を持ち寄ってやれることを
対応していこうというようなことを、この検討会は中心に話し合いをしました。
今、言ったような内容のことをまとめたんですけれども、ここに黒丸で1から5番まで、あ
っち行ったり、こっち行ったりして番号が振ってあります。
黒丸の1、2、3、5番については、基本的には支援者側の話です。支援者側が、今ほど申
し上げたように、いろいろな理解がまだばらばらで、学校といったことがその先の就労の場に
つながっていないので、就労しても、そのあとうまくいかないとか、あるいは、学校でも中学
から高校、
保育園から小学校というときにうまく話が伝わらないので、
発達障害の人の場合に、
本当に身近なところでちょっとした配慮があればうまくやっていけることが多いんですけれど
も、そのちょっとした配慮というのが逆に言いにくいので、なかなか引き継がれないというこ
とが多々起きているので、
それをしっかりつないでいこうということを念頭に置いたのが、
1、
2、3、5番になります。
それから、大枠で説明をしておきますと、4番については社会全体の理解というのも高めな
いといけないと。成人期になってから初めて発達障害というのがわかる方、勤めに出られてか
らわかる方、お子さんを出産されてからわかる方というのも近年はとても増えてきていますけ
れども、そういうご自分の特徴というのが周りに話をしたときに、けげんそうな顔をされると
か、否定的な態度をとられると、なかなか助けが求めにくいと。本委員会でも、その助けを求
めるというのがやりやすい県の環境にしていこうという話をずっとされていたと思いますが、
発達障害についても、そういう本人が自分の特性を周りの人に話しやすくなるためには、本当
に身近な地域の方たちが、発達障害について尐しでも知識を持っていて、知っているよとか、
聞いたことがあるとか、そういう一言で大分、楽になるんだろうというふうに思いますので、
そういう啓発を広く県民に行っていこうというのが4番になります。
若干、細かく説明をしますと、1番というのは、発達障害のサポート・マネージャーという
-3-
肩書きの方を25年度、県で置いていくということになっていますが、圏域単位に置いていく予
定で、なかなか、予算のこともありますし、高度な技術を持った人材を想定していますので、
とりあえず25年度は4圏域にこのサポート・マネージャーを置いて、順次、全圏域に配置をし
ていきたいと思っておりますが。
この人はどういう人かというと、地域で発達障害の専門家というのはなかなかいない。医療
でも、福祉でも、教育でも、それぞれのことはわかるけれども全体像がなかなか見えている人
がいないので、このマネージャーという人に全体像を見て、全体像をうまくコーディネートし
ていただく。あるいは、保健とか医療とか福祉とかになかなかつながってこれない、家族だけ
で抱えているとか、そういう方たちに寄り添っていくという、従来の専門分野ではなかなか対
応し切れなかったところに手が伸ばせる人ということで、そういう人を県で置いていくという
ことになります。これがあって、今まで本当にいろいろなところにつながれなかった、孤立し
ていた方というのが、やっと話ができる場ができていくんだろうと思います。
それから2番については、上のほうに情報共有ツールと書いてあります。小学校から中学校
へ、中学校から高校へ、高校から職場へとか、そういう引き継ぎをきちんとしていく個別支援
ノートのようなものは、現在でもいろいろな市町村で工夫されているんですけれども、市町村
ごとにばらばらな様式になっていたり、運用方法になっているので、例えば中学まではその市
町村で申し送りがされていても、高校でその市町村の外に出てしまうと、もう全然使われない
とか、遠くの医療機関に行くと、もう全然、使ってもらえないとか、そういうことが起きてい
るので、尐なくとも県内では共通できるものをつくってほしいというのが検討会で出ましたの
で、県で考えたものがあります。
そこについて若干説明してしまいますと、それが、今の紙の裏面になりますが、2ページに
なります長野版ICFシートというのになります。ICFというのは国際レベルで使われてい
る生活機能分類のまとめたものというか、シートなんですけれども。この中で、細かい活用方
法は細かく見ていくとかなり大変なんですけれども、特にこの検討会で第一に考えたのが、真
ん中の段のあたりが、心身機能、個人因子という左側の列と右側の活動と参加、環境因子、こ
れまでの環境因子への対応というふうに2列に分けております。これは、左側の心身機能、個
人因子というところは、本人の発達障害の特性をこうまとめていくもの。主に医療とか学校の
中で発達検査をやった結果、この人にはこういう対応をしていくといいという、その子を見た
特性を見ていく部分。
右側の活動と参加、環境因子の列は、周りの人たちがどういうふうに対応できているか。例
えばそういうふうな本人の特性がわかっても、きちんと対応できる家族がいるとか、そういう
家族がいないとか、そういう担任がいるとか、そういう担任がいないとかという、周りの環境
によってもかなりその人の生きやすさが変わってくるので、そういうことをきちんと評価して
いくのも大事だろうという、こういう視点がこのシートには盛り込まれています。
こういう、今、言ったような視点を盛り込んだシートなんですけれども、これはそんなに複
雑に使うということではなくて、今、言ったような感じで見てまとめるだけなもので、シンプ
ルな形で使っていこうというふうに考えていますので、いろいろなところにこれから広がって
いくのではないかというふうに考えています。
すみません、1ページに戻りまして、③というところです。③についてはいろいろな、労働
とか、医療、福祉、教育とかの分野でアセスメントという、子どもの発達の状態を評価をする
共通の尺度というのが、かなりいろいろな分野でまちまちなものを使っていますので、それを
ある程度、県内では共通したものを使っていこうと、そのことによって、分野ごとに、言葉が
違うので引き継げないとか、そういうことはなくなっていく。それから先生方、保育士さんた
ち、病院の先生方も、何を勉強したらいいかというのがはっきりわかってくるので、家族たち、
あるいは本人たちがあちこちでばらばらなことを言われないで済む。
-4-
それから、5番については、それは特にお医者さんたちについても、学校が行動しても、卒
業、入学というふうな節目ができるんですが、医療については、小児科のお医者さんが18歳ぐ
らいまでずっと診てくださるとかという形で長期にかかわってくださるので、そういうつなぎ
の意味もお医者さん方には担っていただけるというふうに考えていますので、そういうお医者
さん方のネットワークをつくるというのが5番です。
最後になりますが、4番については、身近な地域の理解者を増やすということで、発達障害
者サポーター養成というのを、県では今年度から始めております。今年度は講師を、各地の専
門家の方たちにご参加いただいて講師の養成を行ったんですが、当初、一つの市町村に一人ぐ
らい参加してくださればいいかなと思って、77という予想を立てていたんですが、とても講師
になりたいという方の関心が高くて、最終的には450人、講師が育成できました。25年度は、そ
の講師の方が本当に身近な公民館とか役場とか、そういうところで発達障害についての話をし
ていけるという環境ができましたので、そういう方たちが身近にいるということで、ご家族や
多くの人たちが自分の特性を話したり、助けを求めるというのがしたくなるように、そのよう
な県づくりをこれから進めていきたいと考えております。
すみません、長くなりましたが、以上でございます。
(喜多委員長)
ありがとうございました。続きまして、教育委員会の事業について、心の支援室から説明を
お願いしたいと思います。
(教育委員会 澤井心の支援室長)
それでは、引き続きお願いいたします。
心の支援室関係で、子どもたちの支援にかかわるという観点で、3点ほど事業の説明をさせ
ていただきます。
資料2の最初にございますのが、いじめ等学校問題支援チーム事業であります。これはいじ
め等の問題で、学校が対応に苦慮しているというような事案に対して、医師や弁護士、あるい
は心理士等からなる外部有識者の専門家チームを組織して、助言やアドバイスをするというも
のであります。
事業内容のところにございますが、組織としましては、生徒指導総合対策会議、あるいは学
校事故被害者等支援相談員という制度がございまして、ここにそれぞれ、そこに書いていらっ
しゃるような専門家の方がいらっしゃいますので、この中から5名程度のチームを編成して対
応していきたいと。基本的には、定期的に会議をもって、その間に、我々が把握している、な
かなか解決が難しい問題について専門家からアドバイスをいただいて、学校に返すということ
であります。これ、大体、年間5回程度を、
(2)にございますが、予定しております。
それから3番目が緊急事態といいますか、もう尐し迅速な対応が求められる場合には、その
都度、我々のほうから専門家に助言をいただいて学校にお返しをしたり、あるいは、さらに緊
急を要するような場合は、直接、学校に手配をしていただくということも考えております。常
設ということではなくて、専門家の方々からアドバイスをいただくということであります。
これ、文部科学省の今回のいじめ対策事業の補助事業を活用してと思っておりますので、文
部科学省の予算や内示額によって、若干、規模等が変更する可能性がございます。
続いて、裏面の2ページでありますが、学校ネットパトロール事業でございます。これは、
いじめの調査でも特に高校生でウェブサイトに悪口を書かれたとか、個人情報が、不適切な個
人情報が載っているというようなことも報告されておりますので、専門業者に委託する形でネ
ット上の、基本的には、長野県の児童生徒の不適切な個人情報がだれでも見れるようなサイト
に掲載されていないかとか、やっぱり児童生徒の誹謗や中傷といったものが書かれていないか
-5-
どうかということを監視していただくということであります。
中学校、高校では年間6回程度、小学校は1回程度ですが、その都度、報告をいただいて、
こういったサイトに注目してほしいということはそれぞれの学校にお示しをしますので、その
間は、各学校でそのサイトを注目していただくと。
ただ、パスワードがかかっているようなところはちょっと見れませんので、だれでも見られ
るような場所に、そういう不適切な記述がないかどうかということを監視していくという事業
であります。
続いて3番、スクールソーシャルワーカーの活用事業です。これも文部科学省の補助事業で
すので、我々の予定と文部科学省の予算や内示額が一致するかどうかということは今後の問題
としてございますが、現在、長野県内の4つの教育事務所と1つの事務所、飯田事務所にあわ
せて5人の方がいらっしゃるんですが、この方々の時間数や人数を増やして対応していきたい
ということであります。
スクールソーシャルワーカーの方々は、3の業務のところにもございますけれども、福祉的
な面等で支援が必要な方に関して具体的な支援をするということもありますし、
(2)、
(3)に
ございますけれども、地域のケース会議、あるいは学校のケース会議に出て行ってアドバイス
をするということもございます。
今後は、方向としては、長野県77市町村あるわけですが、大きな市町村は、いわゆるワンス
トップ型の子どもの関係の課ができているわけですけれども、小規模な町村では、なかなか人
もすぐにかわってしまって、子どもたちのこのケース会議をお願いしても、どの部署のどうい
う方にお集まりいただければいいかということが、なかなか市町村でも浸透していないという
面もありますので、ソーシャルワーカーの方々にそういった面のこの支援会議といいますか、
要保護児童の支援の体制も、市町村も応援していただこうということを考えております。
ただ、先ほど申しましたように、まだ文部科学省の内示前ですので、国の予算等によって、
若干、規模等の変更はあるかなというふうには考えております。以上であります。
(喜多委員長)
どうもありがとうございました。先ほどの発達障害者支援のあり方検討会も、報告とあわせ
まして、ご意見、ご質問ございましたら、お願いしたいと思います。いかがでしょうか。
(兒玉委員)
幾つかあるのですが、まず、いじめ等学校問題支援チーム事業ということで、資料2の中の
支援チームの組織の中で、参考のところで、平成24年度、生徒指導総合対策会委員の中に医師
2名、それから学校事故被害者等支援相談員の中で医師7名といいますと、これはどのような
医師で、どのような役割を担っているか、教えてください。
(教育委員会 澤井心の支援室長)
まず、上段にあります、生徒指導総合対策会議は、年に、今年の場合は3回程度開催しまし
て、通常、我々が抱えている個別の事案に対して、助言やアドバイスをいただくという立場で
ありまして。医師の方は、精神科医の方と、その精神科をかなり専門にされている小児科のお
医者さんで、いじめとかいろいろ不登校の問題で、我々が、こういったケースは、ということ
で相談をし、お願いをしている方であります。
下の段の、学校事故被害者等支援相談員は、これは、平成4年にありました飯田高校の生徒
自殺事件に伴って重大な、
その生徒死亡事故につながるような重要な事故事件があったときに、
学校に被害者のアドバイザーだとか、校長のサポートとしてそういう形で、派遣をするために
各地区、人数が多いのは各地区ごとに、その当時委嘱しまして、それで研修会等も行いまして、
-6-
趣旨を理解していただいた方に委嘱をしているという、それで、7名というのは地区ごとにと
いうことで、人数が多くなっております。
(兒玉委員)
分かりました。それから、発達障害支援のあり方ですが、これも重要な問題と思っているの
ですが、一般の方々に啓発広報活動するのは重要と思います。
それで、先ほどいった講師の方というのは、発達障害を持っている方の親御さんとかでしょ
うか。
(健康福祉部 日詰発達障害者支援員)
まず、県でこの4番の啓発活動をやる上で、テキストというのをつくっておりまして、それ
はもう県内どこでも同じテキストを使ってやっていただくという形で、それを使って講義をし
ていただく講師の方は、例えば市町村の保健師さんだとか、学校の先生方とか説明が慣れてい
る方に最初はやっていただくという形を考えております。
実際に、講師の養成を受けていただいた中で、最もたくさん受講していただいたのは小学校
の先生方で、クラスの子どもたちに話したいとか、学校のPTA等でこれを使いたいと、そん
な形の講師が今年はたくさん養成されました。
(兒玉委員)
現場でかなり興味を持ったり、接している方がなかなか具体的な内容でお話できないのかな
と思ったものですから。
実は私もかかわっているところで、一般の方に対する啓発広報活動、非常に重要だと思いま
して、昨年も専門医に頼んで、マスメディアを通じた広報活動などをご案内しています。次年
度もそういうことで、そのあたりのことはできるだけ広報活動、啓発活動をしていこうと思っ
ています。
それで、このかかりつけ医等、要するに医療関係ですけれども、発達障害にかかる医師とか、
あるいは臨床心理士とか発達相談員とか、そういうものに対して、とても数が足りているとは
思えないのでが、それにかかわる人員を養成するということに関して、何か県として考えてい
るのでしょうか。
(健康福祉部 日詰発達障害者支援員)
具体的に、病院の場でという話になると、診療報酬の話が出てくるので、我々としてはなか
なか手が届かないところもあるんですが。
そのあたり、今、この発達障害診療地域連携病院医師ほかと、5番の縦のラインでいくと、
真ん中にその箱も入っているんですけれども、各圏域ごとに、発達障害を既に熱心に診ている
病院の先生に中心になってもらって、近くの病院の先生に呼びかけてもらって、あるいは、作
業療法士とか、言語聴覚士とか、心理の方に呼びかけてもらって、お互いに地域でどうやって
奮闘していったらうまく患者さんが流れるかという相談をしてもらう機会というのを、県がか
なりお願いをして、今、始めてもらっています。
その中で、先月もある圏域で集まって、夜に集まってやった話の中では、そんなにお隣の病
院が大変だったらうちの病院でも尐し行こうかとか、そのお医者さんが出てくるなど変化があ
りましたので、今いる方たちに、ちょっとお互いが融通し合えるような環境があるのかどうな
のかというのが、まずこのお医者さん方の集まりの中で、我々も協力しながら環境をつくって
いきたいというのが、現在やっていることですけれども。
-7-
(兒玉委員)
なかなか医師の数も足りないと思うので、それにかかわるようなスタッフを充実してもらえ
ばと思います。
それから、確かに発達障害をずっとフォローされて、途切れるということが非常に問題だと
思います。例えば保育園とか幼稚園に入る前まではサポートされていて、保育園とか幼稚園に
入った段階で途切れてしまう、あるいは学校をかわったりすると途切れてしまうというのがあ
るので、その辺はやはり、うまくつなげていけるようなシステムづくりは重要だと思います。
最終的なフォローで、発達障害を持っている方たちの先のことを考えないといけないと思う
のですが、そういう方たちが就労できるかどうかという、その辺が非常に重要だと思います。
そういうことに関しては、何か考えていることとか、実際にやられていることとか、何かあ
るのでしょうか。
(健康福祉部 日詰発達障害者支援員)
本当に大事な視点です。就労にうまくつながっていくというビジョンも、4番の系列の中で
も一緒に進めていきたいと思っています。
現在、就労でうまくいっていない方たちのお話を聞くと、自分の特性を職場に説明してもわ
かってもらえないとか、あるいは、自分の特性を説明する練習というのを、学校の間、やって
こなかったということなんかがかなり失敗のきっかけになっていたりすることもありますので、
ご自分の特性というのをきちんと伝えられるような、そういう周りの方への啓発とか、あるい
は就労体験を学校にいる間からしようというプレジョブという取り組みも、今、いろいろな市
町村で尐しずつ始まっていますので。
先生、おっしゃるように、長期的な目でいろいろな子どもたちが、将来、自信を持って暮ら
していける環境づくりを我々も進めていきたいと思っています。ありがとうございました。
(喜多委員長)
よろしいでしょうか。ちょっと将来に関連した問題につきましては、私どもの委員会でも、
特に困難な状況を抱えている状況下の子どもの支援という領域で、何度か議題にさせていただ
きました。
今日、あとで私も申し上げますけれども、その支援の継続性というところで、特にそういう
発達障害の問題については、改めて、またこの委員会の中でも一応、受けとめていきたいと思
っております。
あと、いかがでしょうか。それでは。百瀬委員どうぞ。
(百瀬委員)
今、発達障害の支援のあり方についてのイメージ図を見せていただいて、やはり現場の先生
方が非常に困り感を持っている。家庭との関係やその中でどのようにその子に接していったら
いいかということが、一番困り感があるところです。
実際には先生方も、研修はやっていますし、私どもの学校でも、お医者さんなどの専門の方
を呼んで、講演を聞いたりして勉強を重ねてきているわけですが、一人一人違った対応が必要
で、みんな同じように対応ができないというのが、難しいところだと思います。
そういった意味で、教師支援もありますし、家族の支援もありますけれども、教師が後方支
援というところにありますが、教師が個々の子に対してどういう対応をするのか、こういうと
きにどうするのか、この場面になったときにどうするのかというようなことを具体的に支援し
ていただくという体制が必要になってくるかと思います。
そういった意味で、共通ツールの設置というのが非常に大事な方向になると読ませていただ
-8-
きました。是非どこの場所へ行っても、あるいは転校しても、そういったものが共通にお互い
理解し合える、あるいは対応がつながっていくというようなことができるといいなと思ってお
ります。
(喜多委員長)
ありがとうございました。鈴木委員どうぞ。
(鈴木委員)
私も百瀬委員がご指摘した点について、同感といった気持ちでお聞きしていました。健康福
祉部から出ている支援イメージについては、こうした支援のネットワークの実効性を高めてい
くという具体的な方針を盛り込んだものとお聞きしました。
具体的なところでいうと、
情報共有ツールの普及と標準的なアセスメントの普及という部分、
百瀬委員からもありましたけれども、皆さんそれぞれ課題は認識していながら、なかなか個々
の部分がつながっていかない。そのもどかしさを常に現場でも抱えていたところですので、ま
ず、その改善といいますか、2番、3番のところが重要だろうと思います。
このICF全体シートですが、今後、どういうふうな形で活用がなされていくのか、標準的
なアセスメントの普及もそうなんですが、教育委員会に対してはどういう形で、今後、普及を
具体的に図っていくのか、いずれにしても、2番、3番の問題、それぞれの学校現場で先生方
が生徒や家庭の皆さんの実情を掌握する中で蓄積された指導資料、それから、3番のところ、
学校の中ではそれぞれの生徒に見合ったアセスメントをつくるために対応するわけですが、な
かなか難しいですから、このあたり、こうした資料があるんだということがしっかり周知され
ることが非常に重要であろうと思います。システムだけに終わらないように、いかに実効性を
高めていくかということについて、活用イメージをもう尐しあればお聞かせいただければと思
います。
(健康福祉部 日詰発達障害者支援員)
我々もそのように考えておりまして、今、いろいろな市町村の保健師さんと、まず使い始め
を市町村の小さいころに始めませんかという話をしています。小さいころにご自分のお子さん
の特徴を家族が書き、保育士が書き、お医者さんが書きという形で始めていくと、まさに小学
校にもそれを引き継いで、中学校にも引き継いでという始まりが、多分、肝心かなというふう
に思っております。
という長期的なプランと、それから、このシートについて、若干、このシート以外にも、も
う2、3枚あるんですけれども、3月のうちには県のホームページにも載せて、もう関心のあ
る方にはどんどん使っていただくとか、使い方についての講習会というのを各圏域で行ってい
くとか。学校の先生方については、特別支援教育コーディネーターというのを当県で置いてい
る方たちにも、この使い方のイメージを練習をし始めてもらっています。
学校の先生方はなじみがあるみたいで、もう多分、すぐ使っていかれそうなんですが、なか
なかお医者さんがまだという感じなので、お医者さん方にも、小児科医会の場を借りてこうい
うのをまたご説明していったりとか、本当に最初に、今日、おっしゃっていただいた話のとお
り、だれかだけが背負うということがないように、もうみんながわかっているという状況にし
ていきたいと思っています。方々に今、呼びかけて、実際に使ってみる練習というのを始めて
おります。
それから、ご家族の方たちも、ご自分たちが基本的には持ち歩くものですので、家族の会の
方たちにも書く練習をしてもらったり、あり方検討会のときに、ご本人の当事者も委員で出席
をしていたんですけれども、ある程度の年齢になったらこれは僕が持ち歩くものなので、僕の
-9-
ことをきちんと書きたいというようなことも発言がありましたので、当事者の方も意見を聞い
て、今、このシートというのをつくっていますので、当事者の側からも声を挙げていただいて、
できるだけみんなが面倒くさいものでないようにシンプルにしましたので、本当に急いでみん
なで使えるようにしていきたいと思っています。
(喜多委員長)
ありがとうございました。よろしいでしょうか。
(吉池委員)
発達に特性があるお子さんの場合、このICF全体シートで、1歳半健診で気がついた場合
はどんなふうにされるか、お聞きしたいのですが。
(健康福祉部 日詰発達障害者支援員)
1歳半健診でわかるというのは、自閉症のタイプがほとんどだと思うんです。それで、音が
聞こえ過ぎるとか、物が見え過ぎるとか、見え過ぎるがために、例えば正面で親と子どもが目
を見つめ合うということがむしろできなくて、横目になってしまうとかということがよくある
んです。ご家族の方は、子どもが横目で自分を見ていると、嫌っているのではないかとか、誤
解して、子どもがかわいいと思えなくなったりという、そういう行き違いが出やすいところを
周りが気づいてやって、それはお母さんを嫌っているのではなくて、そういう見え方のポイン
トが、今、一番よく見えているから、お母さんを実はよく見ている姿なんですよとか、多分、
特別なことというよりは、お子さんを理解したいと思っているお母さんに対するサポートとい
うか、その行動はこういうことだと思いますということを、エビデンスのあるような情報を持
ってご家族に提供していくというような、この時期、多分、一番大事なんだろうなというふう
に思っています。
というのを、いろいろなアセスメントというものを、今、M-chatと書いてありますが、そ
れが、お子さんとお母さんのかかわり方を丁寧に見ていくにはとても大事な指標が入っている
問診表ですので、それの使い方を保健師さんあたりに、今、広めていて、先ほど言ったように、
特別な環境とか病院にやるというよりは、家族がお子さんの状態をよくわかるという説明がで
きるようなトレーニングというのを、今、しているところで、治療の中で、できるだけ普通に
かかわれるようにということを広めていきたいと思っています。
(吉池委員)
尐し大きくなってから発達の特性は大したことなかったんだけれども、愛着に問題があって
ひどくなっているという子どもさんにたくさん会うので、そのあたりをフォローできる、力を
入れていただければありがたいと思います。
それと、資料2と参考資料も読ませていただいて質問というか提案なんですが、児童養護施
設に私たちよく行かせていただいて、そこでの課題がたくさん見えてきたので、尐しだけお願
いさせてください。
養護施設での親への支援というのが、すごく養護施設の肩にかかってきている部分があって、
そのあたりをどんなふうにお考えかというところもお聞きしたいと思います。あと、里親さん
への対応がとても大変だということもお聞きしました。
それから、国のほうで、養護施設の職員をたくさん配置できるようにしたのですが、長野県
の場合はもともと配置していたので、逆に尐なくなってしまったという声が聞かれます。
それから、看護師さんがいらっしゃらないところが多いので、そのあたりもご検討をお願い
したいと思います。
- 10 -
それから、いじめの問題なんですが、このいじめ等学校問題支援チーム事業の中には、その
対策ということは盛り込まれているんですけれども、予防の視点というものがないので、是非
対策をした中での得られたものをどう対応していくかというところを、先生方に研修するなり、
予防というものを考えていただければと思います。
いじめを見つけた先生や学校が、あそこはいじめがあるから困ったというのではなくて、い
じめを見つけた先生や学校が、それをどう対応したかということを評価していただきたいと思
います。体罰にしても、今、問題になっているスクールセクハラについても、見つけた先生や
学校を本当によく見つけてくれたというふうに評価してもらえるようなしくみにしていただけ
ればありがたいと思います。
それと、波田学院と松本あさひ学園に分校がありますが、何か特別な先生を配属していただ
いているんでしょうか。それとも、本当に普通にどんどん動かすだけでやっているのかという
のをお聞きしたいんですが。
(喜多委員長)
今回はあくまでも委員会のしくみを考えていく上での参考のご意見をいただくということで、
お答えできる範囲内でもしあれば、お願いいたします。
(北澤こども・家庭課長)
それでは、こども・家庭課の養護施設の関係、4点ほどございました。
いわゆる親支援ということですけれども、養育できない、そういった理由で、やむを得ず親
子分離という形で施設の入所という形になっているわけですが、施設におきましても、親と子
の関係性というのは、最後まで切ることができないので、そういったことから、最終的には、
できれば家族再統合、それに向けて施設の職員も、いわゆる親に対し、あるいは子どもに対し
という形でやっております。その辺のテクニックというのは非常に難しいということでありま
して、それについては、本当にさまざまな研修等を通じまして、充実を図っていくというのが
実情です。
それと、施設職員の関係ですが、これまでいわゆる6対1という配置が国の予算措置で5.5
対1になったんですが、
長野県においては以前から県単助成という形で、
4.7対1ということで、
かなり手厚くやっております。それで職員が減るということではないです。引き続き、県の部
分については、補助をしているということでご理解いただきたいと思います。
それから、里親については、家庭的養護の推進ということの中で、長野県は里親の委託率は
全国から見ると低い状況です。その分、施設が充実しているということは言えるのですが、い
わゆる社会的養護のあり方という考え方の中では、里親といったより家庭的な養護が必要では
ないかということで、その辺の充実に向けて、来年度から里親の支援員をとりあえず中央児童
相談所ですけれども、1名置きまして、里親の新規開拓と里親さんへの支援という形で、徐々
に充実させていこうと考えているところです。
それと、看護師の配置につきましては、これは要望等ございます。ただ、これも予算的な面
があるものですから、できるだけ、国へは措置費の中で加配といいますか、加算をしていただ
きたいということで、従前から要望しておりますので、これも引き続き、行っていきたいと思
っております。
それから、あさひ学園、波田学園、それぞれの小・中学校の分校がありますが、配置につい
ては、具体的な情報はないですが、施設の特殊性といいますか、そういった状況の中で、専門
とする先生の配置は行われていると、理解しております。
(吉池委員)
- 11 -
ぜひ、そこのところをお願いしたい。本当に配慮が必要な子どもたちだということで、研修
を積んだ先生、理解のある先生、問題行動を起こす子どもたちの背景を十分ご存じの先生に行
っていただければというふうに思っています。
(喜多委員長)
はい、澤井室長どうぞ。
(教育委員会 澤井心の支援室長)
先ほどのいじめ等学校問題支援チームの関係なんですが。こちらのほうにつきましては、個
別案件に対する支援というふうに考えております。
教育委員会、心の支援室におきましては、そのほか、生徒指導総合対策会議というのがあり
まして、これが全体的な検討を行っているところですので、そちらのほうでまたいろいろなこ
とを検討していきたいと。こちらは年に二回の会議で、あと部会4回ということで実施してお
りますので、そちらのほうで予防関係、それから対策を行い、こちらのいじめ等学校問題支援
チームのほうで、個別案件の支援を行っていくというふうに考えております。よろしくお願い
します。
(喜多委員長)
予定された時間をかなり押しておりますので、この議論は終わらせていただきたいと思いま
す。私、委員長提案でご審議いただくところにも関係してきますので、場合によってはそちら
のほうで深めていただければと思います。
(2)承認事項
・専門部会の設置について
(喜多委員長)
それでは、次の2つ目の議題に入らせていただきます。
2つ目は承認事項でございまして、今年の6月の委員会で、最終的には報告書をまとめて、
7月には知事に提出するという段取りになっております。
そうなりますと、
もう残りが3回という状況でございます。限られた委員会の開催数の中で、
効率よく議論を進めていくためには、委員会の議論を、専門的な見地から支援していく専門部
会を委員会に設置することが必要ではないかと考えております。これまでは、どちらかという
と幹事会で対応してきましたが、いよいよ条例案、骨子案ということになりますと、きちんと
した専門部会で対応させていただけないかということで、この件について、事務局から説明を
お願いしたいと思います。よろしくお願いします。
(事務局 塚原係長)
それでは、専門部会の設置につきまして、ご説明します。資料3をごらんください。
まず、専門部会の全体スケジュールの中で、どのような関係にあるかということで、資料の
1ページ目の右下にございます、最終とりまとめのワーキング、これが専門部会という位置づ
けになります。中間とりまとめ以降、本日の委員会まで、5回にわたって具体的なしくみにつ
いてご検討いただきましたけれども、次回はその総括、そしてその後、2回の委員会と限られ
た回数、時間の中でまとめていかなければいけないということ。そして、本年1月から幹事会
を中心に、今、委員長からもお話がありましたが、最終とりまとめ、ワーキングとしての位置
づけで、前に活動を検討していただきましたけれども、今後は最終とりまとめの検討を側面か
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ら支援する機関として、専門部会を正式に委員会に設置しまして、議論の整理ですとか、あと
たたき台の提案、そういったものをしていただきまして、それをもとに委員会で検討してはど
うかという、そういった提案が専門部会でございます。
次、2ページ目をごらんください。これまでの具体的なしくみの検討の状況を図化したもの
ですけれども。最終とりまとめは、ここにあります、さまざまなしくみを条例化も視野に入れ
ながらまとめていくことになります。
特に相談・救済のしくみについては、法的な部分でしっかりとした整理が必要になってくる
ものと思われます。そこで専門部会では、子どもの育ちを支えるしくみについて、法律的な、
さまざまな専門的な見地から制度設計をしていただくことになろうかと思います。
次に、最後の3ページ、ごらんいただきたいと思いますけれども。こちらが部会の設置要綱
案でございます。
基本的にご承認いただければ、
これに基づきまして内部的な決済を経た後に、
運営をしていきたいと思っております。
要綱としての構成は、アンケート調査ですとか、子ども部会のワーキングと同じでございま
す。第1条の設置についてですけれども、
「子どもの育ちを支えるしくみを考える委員会」がと
りまとめる最終とりまとめの検討を、法律等に関する専門的な見地から支援する専門部会を委
員会に設置するとしました。
また、第2条の所掌事務につきましては、これまでの委員会の議論に基づき、最終とりまと
めの素案を作成するとともに、その後の委員会の議論を素案に反映するなど、調整機能を果た
していただくと。
あと、委員の指名につきましては、第3条にございますように、本委員会の委員長でありま
す喜多委員長から指名していただくということで決めていこうと考えております。以上でござ
います。
(喜多委員長)
いかがでしょうか、そういう専門部会を設けさせていただくことについてのご承認いただけ
ればということでございます。
もし、よろしければ、事務局のほうで、内部決済が終わった後、正式に専門部会を設置させ
ていただきたいと思います。また、改めてその点はご報告させていただきますが、よろしくお
願いいたします。
(3)協
議
・具体的なしくみについて
(喜多委員長)
それでは、協議事項に入らせていただきます。
中間とりまとめの後、半年間、さまざまな具体的なしくみについて議論いただきましたが、
そろそろ第10回ということで、最終とりまとめに向けて議論をまとめる時期にさしかかってお
ります。
それで4月には、ぜひ専門部会を開かせていただいた上で、骨子案の素案、ラフな素案でも、
とにかく報告書にまとめていく、
最も中心的な条例に関連した骨子案をご審議いただかないと、
おそらく6月の最終報告の決定に行きつかないのではないかという懸念がございますので、で
きれば4月には、専門部会からの骨子案の素案の提案をお願いしようと思っておりまして、そ
のためには、この3月の委員会で、全体的にご意見を各委員の方からいただけないかと思って
おります。もちろん、これまで審議が非常に不十分な領域もございますので、その点について
は尐し集中的にご審議をいただきたいとは思いますが、一応、今回はできるだけ全般的なご意
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見をいただけないかというように思っております。
そういう意味で、今日、皆様方には委員長提案という形で、全体的に各委員からご意見をい
ただくためのきっかけになるような、素材を提供させていただきたいと思っております。
そういうことで、まず私から提案の説明をさせていただいて、そのあと、委員の方からご意
見をいただこうと思います。
では、この委員長提案というレジュメを見ていただきたいと思います。
はじめにというところは、今、私が申し上げたようなことを説明した上で、おそらく、来月
以降、ご審議いただく骨子案の素案の枠組みというんでしょうか、大きな枠組みとしては、こ
れまで委員会としてご審議いただいたものを尐し整理して、こういうふうな5つの柱の枠組み
を設定させていただきました。
1つは、この子どもの育ちを支えるしくみの検討に際して、まずその理念、考え方というの
が第1の柱。2つ目は、その理念、考え方に即した、支えるしくみの具体的な制度の検討とい
うことで、大きく3つの柱、1つは子ども固有の相談・救済のしくみ。この点につきましては、
12月から1月にかけまして集中的に相談・救済のしくみを議論させていただいて、子どもの権
利支援センターの改編案として、これは一応、別紙で入れさせていただきましたが、そういう
しくみについてはご審議いただきました。
若干不十分だったのは、2つ目の柱の子どもの参加と支援のしくみ、それから3つ目、子ど
もの居場所を支えるしくみ、この点については、まだ十分なご意見、ご審議をいただいていな
い分野でございますので、今日、ここを深めさせていただければと思っています。
それから3番目の柱が、前回、第9回の委員会で、委員の方々、お一人ずつご意見をいただ
きました。皆さんの関連する現場に即した形で、子どもの育ちを支える者、子ども支援者の支
援のしくみについて、集中的にご審議いただきました。今日は、その問題の整理を私のほうで
させていただきましたので、改めてご意見を、追加があれば伺いたいと思います。
それで、まだ全く手つかずで、この第10回で予定していたのが4の柱でございまして、子ど
もの育ちを支える施策を推進するしくみ、検証や評価あるいは行動計画の策定、そういった施
策の推進システムについては、私から、今日、初めてでございますが、こういうことがあり得
るのではないかという提案をさせていただいて、皆さんからご意見をいただければと思ってお
ります。
そして、この1から4までのしくみを実現していくための具体的な方法として、子ども条例
の制定が必要ではないかというのが5つ目の柱でございます。この点については、既に中間ま
とめの段階でも、ある程度、出していただく部分を、尐し表にして整理し直させていただきま
した。
一応、こういう流れのものを、あと若干、簡単に整理、提案させていただいて、ご意見をい
ただこうと思います。
まず第1の柱の理念、考え方でございますが、一応、4つの枠組みをつくらせていただきま
した。
第9回の委員会で既にⅠ-2とⅠ-4は文書として皆さんに出させていただきましたが、
まだ十分詰め切れてはいないかと思います。Ⅰ-1は、子どもの権利条約に準拠という柱、そ
れから、Ⅰ-3として、子ども支援の実践観というのを補わせていただきました。
この条例、あるいは地域のしくみ、子どもの育ちを支えるしくみについては、子ども権利条
約、現行法でございますので、その国内法である子ども権利条約を、一つ、準拠したしくみづ
くりということをうたう必要があるのではないかと。
特に子ども観としては、権利の主体としての子どもという視点で、未熟、あるいは発達途上
であるという、そういう子ども観に対して今回は子ども部会、子どもたちの中の子どもたちの
意見としても随分出てきていましたように、
「どうせ無理だと決めつけないで」とか、
「結果だ
け見ないで」とか、大人の側が非常に、子どもを上から目線で見るのではなくて、子どもの力
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への信頼、見守り、子どもと大人の信頼関係の確立、グローバルスタンダードである子どもの
権利条約に基づいた子ども観を基礎にしたらどうかというものです。
具体的な中身としては、そこに示しましたように、子どもに、自分らしく生き、育つ力と意
志があること。子ども自身が自己の権利を守るために、相談し、助けを求める力があること。
そういう子ども観に立って、その相談・救済のしくみを構築していきたいという提案でござい
ます。
Ⅰ-3につきましては、これも子ども支援という、子育て支援に対して、子どもを直接支え
ていく意義というところで、その子ども支援の具体的な中身、一つは、子どもがその自分の意
思や力で能動的に活動することを支えていく行為全般を子どもの支援と見ていくという実践観
に立って、特に子どもたちの冒険やチャレンジ、失敗から学ぶ意義、子ども自身が自己発見し
ていく、そういう活動のサポートという積極的な実践観、同時に、特にいじめや虐待問題も背
景に置きますと、子どものつらい気持ちや思いに寄り添う、あるいは受容したり共感する関係
づくりというのも、子ども支援の実践観としては非常に重要だろうと思います。このあたりの
ところは、尐し理念的に、この委員会としても深めていただけばと思っています。
そして、その基本的な理念としては、これは既に第9回の委員会で申し上げたように、子ど
も支援の継続性と、それから総合性、これは縦割りを何とか克服していこうと。それから重層
性ということで、地域における子ども支援を土台としながらも、国や県、基礎自治体、地域団
体、市民NPO、さまざまな枠組みの中で重層的な支援を進めていくという、こういう支援の
しくみを考えていく基本的な理念を委員会で確認いただきながら、具体的なしくみのあり方を
検討していくというものです。
Ⅱ-1について、これは既に申し上げましたので、詳しくは別紙で改めて確認ください。
審議が非常に不十分だったのは、Ⅱ-2とⅡ-3でございます。
Ⅱ-2については、子どもの参加と支援のしくみでございます。この点については、これま
での議論でいいますと、やはり子どもにかかわる重要な課題を含んだ施策については、子ども
からの意見をできるだけ出しやすい、言いやすい方法でその子どもの意見を聞くという、既に
この条例、あるいは育ちのしくみを検討する委員会も、子ども部会というやり方、あるいは、
子どもアンケートというふうな方法で、子どもの意見を聞いてきたわけですが、そういう子ど
も会議方式や子どもモニター方式など、さまざまな方法を工夫して、子どもたちの自発的な意
見発表を進めていく、その支えとなるファシリテーターやサポーターも養成、配置していくと
いうことが課題になっているのではないかと思います。
もう一つは、子どもの生活の場である学校や施設、そういう場で子どもたちが主体的に活動
できるように、日常的に子どもが意見を言える話し合いの場を設けるということについてもご
検討いただければというふうに思っております。
一応、子ども参加については、まだこの程度の部分しか委員会としてはまだ出せないかと思
っておりまして、今日、ぜひ追加をお願いしたいと思います。
3番の居場所ですけれども、居場所については、大きく3つの柱で、1つは理念、子どもの
居場所については、やはりその考え方を普及することが非常に重要で、特に中高生の世代は非
常に居場所が重要になってきている。その社会的な意義とか評価というものを高めていけるよ
うな理念というものを設定する必要があるのではないかと思います。
それから2つ目には、その居場所の理念、意義に基づいた実際上の居場所づくりや、居場所
をサポートする人の手配を支援していくということ。具体的に例えば冒険遊び場、プレーパー
クであれば、その遊び場づくりとそれを支えているプレーリーダーの養成、こういった部分を
一つは居場所のしくみ、支えるしくみと考えております。
もう一つ、やはり居場所というのは、不登校の子どもたちの居場所づくりというのが、一つ、
大きなテーマでございまして、そこについての公的支援、あるいはそういう不登校の子どもの
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学習権保障としての学ぶ側の支援、こういったものを尐し具体的に進めていくべきであろうと
思います。
なお、一応、不登校の子どもに特化しておりますが、今日の議論で言えば、特に困難な状況
下の子ども全体を含む居場所づくり、発達障害の子どもの問題やさまざまなダメージを受けて
いる子ども、施設の子どもの問題も出ましたが、そういう子どもたちの支援も含めてご審議い
ただくことになるかと思います。
3番の柱、大きな柱は、それを支えている人たちをどう支援していくかということで、これ
は前回ご審議いただきまして、大きく、それを5つの柱で整理しております。
1つは、支援者に対して、ちゃんとそれを支えていきますというメッセージをこの委員会で
出していきたいということと、総論的に子ども支援者の支援のしくみとして、アスタリスクで
5つほど、いわゆる一般的な支援のあり方として、1つは、支援者自身が悩みやつらさを抱え
ているときに、安心して相談できるしくみの支援と、スーパービジョン制度の一つの枠組みだ
と思います。それから研修の支援、そして財政的な支援、これは特に子ども支援のNPOなど
は、財政的な支えも非常に重要かと思います。
あと人的支援、これは子ども支援スタッフの待遇を改善したり、社会的地位を向上させてい
くということも重要で、同時に、こういった子ども支援者が、特にNPOを意識しますと、行
政といい関係で、子ども支援が進められる協働の促進というのもこの中に含めさせていただい
ております。
これはあくまでも一般論でございまして、それを個別の家庭や学校、地域で実現していくよ
うなしくみということで、例えば家庭支援ですと、具体的には、親、保護者の支援ということ
で、安心して子育てができる環境の整備ということになります。
今日、前半議論のありました発達障害を抱えている、そういう子どもの親の支援、継続的に
支援していくしくみはこの中に含まれるかと思います。
それから、総合的な窓口、親・保護者の相談の窓口という点については、これは既に第9回
の委員会で承認いただきました、子ども権利支援センターの権利擁護部門が、まさに親の相談
活動のワンストップのサービスで、県としても、先ほど市町村レベルで大分始まっているとい
うお話でしたが、県レベルでもそういう支援を行っていこうというものです。
あとは、親・保護者については、自己学習の促進や学習機会の確保、それから、子育てネッ
トワーク等、親・保護者のグループ的な活動もきちんと支えていこうと、こういうところを家
庭支援という枠組みとして設定させていただきました。
それから、2つ目は学校ですが、ここはかなり教職員、特に教員のメンタルヘルスケアの必
要性ということが、前回強調されました。教職員が安心して相談できるしくみというのは、前
回、非常に議論になったところでございます。
特に第三者性のある相談員を配置できないかと。なかなか、今、同僚性や管理職との関係も
非常に難しい時代にあって、その教職員のためのスーパービジョン、あるいは同僚性の回復支
援ということが求められていると思います。現実には、そういう教職員支援がなければ、研修
だけを現場に押しつけても、先生たちがかえって疲れてしまう、決して支援にならない。そう
いう意味では、研修を進めていく前提として、教職員のケア、支援が必要ではないかと思いま
す。
あと、実際上の保護者や子どもとの関係でいろいろなトラブルが発生する場合には、学校支
援スタッフを設置していくことが必要ではないかということが確認されました。
既にこれも前回の私どものまとめの中の最後の部分に入っていますが、子ども施設や居場所
における相談のしくみの改善について、別紙で最後に入っておりますので、詳しくはそこを参
考にいただきたいです。特に学校の中でのさまざまな保護者の関係を修復的対話で解決してい
くという、特にこれはスクールソーシャルワーカーが中心となった、そういう保護者・子ども
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たちとの修復的対話を進めていくという、内部的な解決の仕方を一つ、追及したらどうかと思
っております。
対外的、学外としては、当然、第三者機関、子どもの権利支援センターによる調整、権利擁
護の部門の調整というのが外部としてはありますけれども、内部的には、こういうやり方があ
り得ると思います。
あとは、地域支援については、これは先ほどの支援センターの権利支援部門が担当する、特
に子ども権利支援委員や支援コーディネーターの活動として位置づけられている部分でござい
ます。
4番目の柱が施策推進でございます。この点については、3点ほど、私のほうからご審議い
ただく提案素材にさせていただきます。
1つは、長野県子ども白書を定期的に刊行して、子どもの現状把握を進めるということと、
2つ目には、その白書を前提にしながら、子どもの育ちを支えるしくみと施策、具体的には条
例になるかと思いますが、その条例実施のための行動計画の策定、この点については、具体的
なしくみをご審議いただけないかと。それは、先ほど子ども参加の点でも、子ども政策に、重
大な政策については子どもの意見を反映させるということをご提案させていただいているんで
すが、それとつながる部分でございまして、子ども参加や保護者・市民の参加などを含んだ、
条例の実施に必要な行動計画の策定のシステム、しくみをつくっていくことが重要ではないか
と思います。
なお、その計画を実施したあとの評価・検証のしくみにつきましては、県の既存の政策評価
や事業評価がございますので、そこと連動させながら、これをより子どもの計画にふさわしい
評価・検証のしくみにしていくという努力を模索していくということでは、そういう点はいか
がかということでございます。
最後に、こういう1から4のしくみが、もし提案できたとした場合に、それをやはり実現し
ていく方法として、子どもの権利条例、ないし、子ども条例の制定が非常に必要であろうと考
えます。これは、つまり中間まとめの段階でもご指摘させていただきましたけれども、1つは、
地域主体で子どもの育ちを支えるしくみをつくっていくということに対する、県の基本姿勢を
県民に示していくというメッセージ性というのが、やはりこの条例化の一つの大きな狙いだと
思います。
2つ目には、総合的なしくみ、特に相談・救済については、非常に縦割りを解決していくよ
うな総合的なしくみ、ワンストップのしくみを整備することを提案するとしたら、それにふさ
わしい法的基盤が求められ、これが条例化の理由でございます。
それと同時にもう一つは、先ほど発達障害の問題で話題になりましたように、子ども支援と
いうのは継続性が重要でして、その継続的でかつ安定的にその支援施策を推進していくための
法的基盤というものも、これは条例に基づく必要があるのではないかと思います。
とかく首長の交代とか、議会の力関係の変化によって、子ども施策が大きく変化してしまう
ということもあり得るわけでして、それに対して、やはり子どもの最善の利益という視点を基
本に置いた、子ども施策の継続的な発展というものを必要としているのではないでしょうか。
そういう意味で、条例化というものが求められているというようなところまで、私から提案さ
せていただきまして、皆さんのご意見をいただきたいというふうに思います。いかがでしょう
か。
(北川委員)
今回の委員長の提案は非常に総合的で、よく練られていると思いますが、私が言いたいのは、
まず一つは、Ⅱ―2、子ども参加と支援のしくみの、特に②です。これは学校等、子ども施設
に関しては、主体的に学校活動に参加できるよう日常的に話し合う場を設ける、これはぜひ入
- 17 -
れてほしいと思います。
諏訪でいうと、岡谷東高校とか茅野高校、それから下諏訪向陽高校もそうですけれども、生
徒と先生と保護者の話し合いの場が設けられています。それぞれの学校に特色があると思うの
で、常に三者が話し合うという必要は必ずしもないと思いますけれども、学校の中の風通しを
尐なくともよくするために、子どもから意見を聞いていくという制度はぜひ取り上げてほしい
と思います。
それからその次に、Ⅱ-3の子どもの居場所を支えるしくみですが、委員長の説明でわかり
ますけれども、③は不登校の子に限らず、困難を抱える子どもの居場所づくりということで、
私の問題意識からすれば、非行を犯した子どもの支援として、ぜひ居場所をつくってほしいと
思います。これは全国でもう既に8カ所、シェルターというのがあります。例えば、親からの
性的被害で親元に返れない子、それから、非行を犯して親との関係が悪くて、自己肯定観が低
くて非行に走った子。
そういう子を受け入れる、
そういう居場所が必要ではないかと思います。
そのためのしくみをぜひ考えてほしいということで、③の中に非行を犯した子の立ち直り支援
のための居場所ということを入れてほしいということです。
それから、Ⅲの子どもの育ちを支える者の支援のしくみの④ですけれども、学校支援、教職
員支援と研修、その次のアスタリスクの教職員が安心して相談できるしくみ、これは前回も言
いましたけれども、教職員が直接、相談できて、しかも秘密が守られるというようなしくみを
ぜひつくってほしいと思います。つまり、管理職に気を使わずに相談できる。そういうしくみ
をぜひつくってほしいということでございます。
それから、Ⅳの施策を推進するしくみの②ですけれども、子どもの育ちを支えるしくみの行
動計画というと、非常に広く感じとられてしまうのですが、あくまでも条例実施のためのアク
ションプランということで、ここでつくられる条例がどういうふうに実施されていくのか。そ
れをしていくアクションプランの作成だという趣旨に限定してほしいと思います。以上です。
(喜多委員長)
どうもありがとうございます。ほかの方いかがでしょうか。
(鈴木委員)
それでは、私もお聞きして感じたところを発言させていただきます。
印象としては、子どもの相談・救済の部分はしっかり力点が置かれていると思いました。今
日のこども・家庭課から出ている資料3の2ページ、単純に分量の問題ではないんですが、子
どもへの支援の部分がスペースを大きく割かれているし、具体的にイメージが伝わっている。
子ども支援者の支援、体制整備については分量的には尐なく印象として、やはり子どもの相談・
救済、権利養護、こうした観点がしっかり盛り込まれているわけです。
これまでの議論の流れでいえば、子どもの育ちを支える長野県としての施策づくりというこ
とでやってきていますから、私自身は、子どもの社会的な自立支援をしっかりしていくという
観点に、もう尐しウエイトが高まってもいいのではないかという思いがあります。
高校現場に身を置く者として、どうしても15歳以上の子どもを念頭に置く部分があるので、
困難な状況に置かれている生徒、子どもたちの救済と同時に、最終的には社会にしっかりかか
わっていきましょう、
あるいは、
こういう大人になって一緒に社会をつくっていきましょうと、
こうしたメッセージも盛り込みながら、そのために大人たち、あるいは社会は、子どもの育ち
を支えていくしくみをしっかり構築していくんだ。そういう、メッセージを持たせることがで
きないだろうかと思っています。
今日の冒頭のところでも、発達障害を抱えた方の最終的な社会参加と就労支援について、兒
玉委員からもお話がありましたけれども、やはり社会参加にしっかりつながっていく、そうい
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う部分が、子どもの支援なのか、子ども支援者への支援なのか、枠組みづくりなのか、今日の
喜多委員長の枠組みづくりの中でいうと、2番のところにかかわってくるか、3番4番のとこ
ろにかかわってくるかというところですが、子どもたちの能動的な取り組みだけを促していく
ものではなくて、今日の喜多委員長の2ページのⅠ-4の③、子どもの支援のしくみの重層性
というところでも、
「子どもから助けを求められた際には」とありますが助けを求められる子ど
もたちはまだいいんだけれども、そうではなく、そこからもこぼれ落ちていく子どもも見逃さ
ない。そういう、セーフティネットをしくみの中にしっかり位置づけていく、そういうメッセ
ージを持った条例というか、考えも必要ではないのかなということを感じていました。
ですから、その施策を推進するしくみの、4ページの③の行動計画の評価、しくみの検証の
しくみというところも、子どもの参加、相談、あるいは救済、こうした部分のみに限定される
のかどうか、この行動計画の評価・検証のしくみが、今日のご説明の中でも、子どもの参加の
重要性をどのように位置づけていくかという形で、ご説明あったように思うんですが、そこだ
けにとどまらない、行政側も含めた評価・検証のしくみにつながるのかどうか、最後の部分は
質問も含めてですけれども、この行動計画、評価・検証のしくみあたりはもう尐し具体的に、
これどういう部分を想定しているのかというところをお聞きしたいと思います。
(喜多委員長)
おそらく、今のご質問に直接答えられるかどうかは別としまして、Ⅱ-2、子どもの参加の
支援のしくみの中、おそらく鈴木委員のご発言の中で、子ども参加というもの、あるいは、子
どもの社会参加というものの意味とか、意義とか、理念というのをもう尐し深めたほうがいい
という部分があるかと思うんです。
行動計画への参加という部分では、やはり子どもたちの市民参加、市民としての、まさに高
校生ですと、シチズンシップの教育の現場になってくるわけでしょうけれども、その市民参加
を組んでいる子どもの参加という部分もあれば、もうちょっと身近な生活の場、パートナーと
して、その生活の場での参加、運営参加というようなレベルのものもあれば、そういう意味で
は、子どもの参加ということについての尐し、考え方とか理念というのは、整理をする必要が
あるというふうに思います。そのあたりはⅡ-2の中で、尐ししくみのほうにしか整理がされ
ていないんですけれども、尐し理念的な部分は、ここで補わせていただこうかと思います。
もちろん、子ども観のところも、おっしゃるように、自立型の子ども観というものも尐し、
能動的な活動というところだけで、その子ども支援の実践観を含めているのは尐し狭いかなと
いうようなご指摘と感じましたので、そこを尐し整理したいと思います。よろしいですか。
(岡田委員)
このまとめてくださったこの内容を見て、今までのさまざまな話し合いをすべて総合的に入
れてくださっていて、大変ありがたく思いながら確認していました。その中で一つ、これはご
質問にもなるのかもしれませんが、感じたことですが、今、鈴木委員が言われたことと実は重
なるのですが、
「子どもから助けを求められた際には」というところの文言ですが、私もこれ全
体を拝見したときに、居場所があったとしても、もしかしたらそれが居場所としては形骸化し
ていて、心の居場所がなくて、そして、自分からはそれは表明ができない。それから権利を主
張することができない。もしくは、主張することも思いつかない。だれかから教えてもらう機
会も得られないという場合もあるかと思います。それが、私は、学校に行っていたとしても公
的な場所では見えづらい、そういうようなケースもあるかと思うんです。
そういうふうに、だれからも気づかれず、自分から助けることも思いつかないという中で、
生きづらさをだれにも表明できないというようなお子さんに対する支援、そういうお子さんた
ちを拾い上げたり、もっと単純にいったら、気づく。そして、気づいた側がどこでどのように
- 19 -
支援をするのがいいのかというようなことが、どこかに盛り込まれているのかもしれませんが、
今、これを拝見していて、どこをどうとらえればいいのかなというのがわからず、もし、その
辺を教えていただけたらということと、やはり、その辺はしっかりと打ち出していく必要性が
あるかなと思いますので、もし、今の段階でその辺の内容が含まれていない、あるいは、尐し
その辺が薄いようでしたら、しっかりと盛り込んで、見たままに伝わるようになっているとあ
りがたいかなと思います。
(喜多委員長)
その点については、今日、説明から省いたんですけれども、別紙ということで、7ページの
3の2つ目の丸でしょうか、子どもが安心して相談できる環境として、相談を受ける受け手が
SOSを察知する感覚を有することと、発見型相談、つまり、子どもの側が気づいていなかっ
たり、その生きづらさについて、子ども自身がSOSを出せなかったり、あるいは気づいてい
なかったり、そういう子どもに対して、それを気づくのはむしろ大人の側が発見する。それを
察知する力というものを持たなければいけないという部分、これは非常に重要で、そこの部分
は、今日の話から漏れている部分でございます。そこはぜひ、これは鈴木委員からも指摘があ
ったところなので、この部分は尐し深めていきたいと思います。
同時に、相談・救済のところで省いた部分なんですが、センターの中で、一つ、インターネ
ット相談とか、メール相談というのを提案しています。つまり、電話では声が発せられない子
どもも、ネットではつながれる、メールではつながれる。そういう、要するにツールをある程
度、視野に入れた相談・救済システムというものを考えていけないかというようなことも提示
しております。
いずれにしても、なかなか、自分からSOSを発信することができない子どもたちに対する
対応というのは、骨子案の中にも含めていきたいというふうに思っております。
(百瀬委員)
子どもの育ちを支えるしくみに関する骨子案というのは、条例の制定に向けた骨子案という
ふうに考えていいわけですね。
(喜多委員長)
はい、もう今の時点では、そういうふうにお考えください。
(百瀬委員)
そうなりますと、今、二人の委員さんから話が出たところ、私も同じようなことを感じてい
るわけですが、以前、アンケートをとったときに、長野県の子どもたちの、例えば虐待を受け
ている、いじめを受けているというような子どもたちがどうやって声を発するかといったら、
声を発しない子どもが多かったという事実がありました。
その子たちが、例えば、今、この子どもによる自己の意思と力で能動的に行動するとか、あ
るいは、子どもが助けを求めるとかということの視点だけでものを考えていくと、実際の長野
県の子どもたちの現状からは、若干、かけ離れているのではないかと思います。言える子はま
だいいですが、実際には、虐待を受けても言葉を発しない、助けを求めない、あるいは、いじ
めを受けていてもじっとがまんしてしまうという子どもが実際にいるわけで、その子たちにど
うやって支援を差し伸べるか、手を差し伸べるかということが大事な部分ではないかと思うん
です。
子どもの声をどうやって聞き取るか。一番最後の7ページにご提示いただいた、安心して相
談できるという場所がどのように、私どもの現場でも、子どもと常に一緒に接しながら担任の
- 20 -
先生、あるいは副担任の先生、いろいろな目から、子どもを見ながら、ちょっとあの子は気に
なりますねと言いながら相談をしたり、そういう情報交換をしながら、子どもに対応していく
ということがあるんですが、それでもわからないというのが実際にあるわけで、そういった子
どものSOSをどうやってつかんでいくかということが、課題かなと思います。
それから、個別のところにいきますと、先ほども話に出ましたけれども、2ページの下のと
ころであります。Ⅱ-2の②、
「学校等、子ども施設に関しては、子どもが主体的に学校活動に
参加できるよう、日常的に話し合う場を設ける」というところなんですけれども、学校活動に
参加できる、例えばこのところを具体的にどのようなことをイメージしていくのかということ
が、私、現場の者としてイメージができないんです。
子ども集会的なものが学校運営にかかわっていったときに、どのような学校運営が展開され
ていくんだろうか。それは一つの意見として、非常にいいと思うんですけれども、実際の学校
現場の中で、例えば中学校の現場の中で、子どもの制服やあるいは規則、あるいは髪型等、さ
まざまな問題が今あるわけで、そういったことに対しての対応ですが、子どもの意見は、それ
を尊重するのは当然なんですけれども、しかし、規則は規則としてあるんだということも教え
なければいけないということも事実だと思います。そういった学校の中での指導にどうやって
かかわっていくかというところを、もしお考えあれば聞かせていただきたいということであり
ます。
それからもう一つ、3ページのところでありますが、先ほど鈴木委員の話の中にありました
ように、子どもへの支援というのも私ども考えてきたわけですが、子ども支援者への支援とい
うのも、私どももずっと考えてきたと思うんです。
私、思っていることは、やはり家庭という場が、子どもの育ちを支える状況にあるかどうか
ということに対しては、若干の疑問はあるわけであります。やはり家庭支援とか、親の支援と
いうのが、今、本当に必要になっている状況がありまして、そのことを具体的に、家庭の中に
入って支援ができる立場の人というのは限られているわけです。例えば教師というのは入って
いけないんです。玄関で拒否されたら入っていけない。そういうときに、例えばSSW、ある
いは保健師さん、市の福祉課といった方たちがきちんと家庭の中に入っていくことができてい
て、そして、その支えを継続的にやってくださっているという事実も実際あるわけで、そうい
ったときに、やはり家庭、あるいは親、保護者への支援を具体的にどうやって持っていくかと
いうことは、非常にこれから大事になるかなと思います。そういう意味で、心の支援室のSS
Wの増員というのは、非常に大事な施策だと思うわけであります。
それから、学校支援、教職員の支援というのが、前回の9回で、この3ページの下のところ
にも書かれているわけですが、前回、私、欠席してしまっていけなかったんですけれども、か
なり議論が進んでいて、教職員への支援というのが非常に議論されていて、非常にありがたい
と思いました。
その議論の中で、喜多委員長から、先生たちが、保護者との関係の中で非常に負担感を持っ
ている、その中でやはり強力にこのしくみ、この新たなしくみの中で強力にサポートを先生た
ちにすることが提案の一部であるというふうに提言してくださっています。これは非常にあり
がたい文言だなと思います。
そういった意味で、実際にいじめの中で悩んでいる現場の先生たちというのは本当に多いわ
けで、また、そういったいじめをどのように対応していくか先生方は日々苦労している。そこ
のところに、管理職に気を使わずに相談できる体制というのは、管理職が信じられていないか
はよくわかりませんけれども、できれば相談してもらいたいなと思っています。
やはり、そういった先生方個人に救いを述べていく、そういう場を設けるというのは非情に
大事な視点だと私は思っています。ただ、個人で対応するということはあまりないと思うんで
す。今の現場では、できるだけチームをつくって、その対応をどういうふうにしていこうかと
- 21 -
いう、みんなで話し合いながら対応していくということになると思うんですが、個人で行くと
いうことはあまりないと思いますけれども、それでも、そのチームでやっていても相談はかけ
たいというのはあるわけで、この場所を充実させていただきたいということは思います。
(喜多委員長)
ありがとうございます。あと、ご意見ある方、お願いしたいと思います。
(花石委員)
3ページですが、先ほど百瀬委員がおっしゃった、④の上ですけれども、家庭支援の中で最
後のところ、子育てネットワークと親・保護者の活動の支援という1行が入っていることがす
ごくありがたいと思いました。
発達障害の親の会というのは、みんなボランティアで活動しています。長野県は広いので、
大きいのから小さいのから、いろいろな団体が活動していますが、長野県は親の会同士がつな
がっていて、メーリングリストでつながっているので、すごくまとまりやすく活動していると
ころがあると思うんです。でも、そうはいっても、親の会も当事者の親なので、活動していく
中では、こういったバックアップというのが入っていただけるとすごくありがたいです。
百瀬委員とは逆になるんですけれども、すごく悩んでいらっしゃる先生方もいるんですけれ
ども、やはり保護者からすると、もうちょっと考えてよという先生も、逆にいるのも事実なの
で、その辺、子どもの権利というのをそういったなかなか話が通じない先生方にも通じるよう
な告知というか、周知していただきたいと、そういったしくみをぜひやっていただきたいなと
思います。
(喜多委員長)
ありがとうございます。それでは、半田リーダー。
(半田グループリーダー)
僕自身は、今、中高生の居場所の職員として働いている中で感じていることなんですけれど
も。3ページのⅡ-3、子どもの居場所を支えるしくみというところで、まず②のプレーパー
クの支援を進めるプレーリーダーの養成というところで、うちもプレーリーダーとしても活動
をしていたので、プレーパークというと、結構、屋外型の施設という要素がとても強くなって
います。そうなると、この支えるしくみの中で、屋内のほうの居場所をたくさん充実させてい
きましょうという方向、方向だけだと私は思わないんですけれども、その屋内のほう、例えば
児童センターであったり、児童館であったりというようなところもどのように充実させていく
かというところで、正直、うまくいっている施設も当然あるんですけれども、とりあえず場所
だけ建ててあって、とりあえず大人の人がいてというような形だけ、児童センター、児童館と
してなっているというところも残念ながらありまして、そういうところへ、ではそこで働いて
いるスタッフの人ですとか、そういう場所となり得るようにはどうしていったらいいかという
ような、そういうところも考えていけるしくみが必要かなと思っています。
そこを具体的にいいますと、そういう本当の居場所はどういう場所なのかというような、知
識とか情報を蓄積して、行政にも、どのようにすればそういう場所が提供できるのかというよ
うなアドバイスできる、そういう人を配置されていけばいいのかなというような思いもありま
す。
実際、どうして、児童センターとかそういうところが、場所だけあってというふうになって
しまうのかというと、やはりそこで働いている人がどんな人かというところが大きく、そうい
うところは、そもそもなり手がいないんです。やりたいと思う人がいなかったりですとか、そ
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の職業選択の一つとして、なかなか捉えてもらえなかったりするので、なり手をどのように見
つけていくか、育てていくか、育成していくかというところも大事なところかなと思っていま
す。
①のほうに、特に中高生世代の居場所の社会的な評価を高める必要があると書いていただい
ているんですけれども、これ、僕が今、中高生の居場所で働いていて思うことなんですけれど
も、児童館等は結構たくさんありまして、小学生までの世代の居場所というところはある程度
は場所としては確保してあるんですけれども、中高生はなかなか居場所がなくて、駅前であっ
たり、カラオケ、ゲームセンター、それぞれ自分で行ける場所はそこそこあるんですけれども、
その場所は本当に望ましい形の居場所かというと、疑問なところがあります。
そういう中で中高生が来ることで、大人のかかわる可能性があるところでいられるのがいい
かなと思っています。これは、先ほどあった非行の予防等の話の中でも、結構、駅前等にたむ
ろをしている中で、暴走族に声をかけられ、暴力団の仲間にならないかと声をかけられるとい
うような事例がある中で、むしろ、そういうところにいるのであれば、日中からでもあいてい
る中高生の居場所のほうにいるほうが、まだ、こちらとしてもかかわりが持てるのでいいかな
と感じているのと、そういう非行に走って、困難を抱えるというところの中で、暴走族等に入
ってしまって、そこからは抜けたいんだけれども、なかなか抜けられないというような事例も
結構多くて、その後、暴力団、暴走族に目をつけられてしまうと、それを抜けるためにはもう
引っ越すしかない、長野県を離れるしかないというようなこともあるので、そういうところを
どこが救済してくれるのかなというところは、僕もまだ見つけ切れてはいないんですけれども、
そういった中で、そういう困難を抱える状況にならないようにするために、中高生の居場所と
いうところも、しっかり入れていただいているのでありがたいなと思いました。
(喜多委員長)
ありがとうございます。
(内田委員)
1点目は百瀬委員さんたちのご指摘と重なるんですが、これは確認されているところですが、
7ページの一番最後のところ、アンケートの中でも出てきたように、いじめられても、あるい
は家庭の中で虐待を受けてもがまんするという気質がかなり強い長野県の子どもたちに、やは
り、相談することがあなたたちの権利としてあるんですよということをNPOと連携・協働の
もとで、学校現場や地域で学習を進めていくということが非常に大切で、ある意味、子どもの
権利支援センターの事業の柱にも、救済の以前の問題としてなっていくかと思います。
私も、その福祉教育という形で学校にかかわることもあるんですけれども、福祉教育という
と、車いすの押し方とか、アイマスク、ブラインドウォークのガイドヘルプの方法ということ
になりがちで、それはそれで非常に重要なことなんですけれども、何も小中学生時代でやる必
要があるのかというと、ちょっと微妙なところもあって、要は、子ども時代に子どもの権利的
な課題という、もう人権課題というものを福祉教育という枠組みでも学んでいく必要が非常に
あって、だれかを助けるために何かをしようということ以前に、自分が助けられなければなら
ない状況であるということに気づくというような、学習での中での気づきが非常に必要なのか
なと思っています。
2点目はスクールソーシャルワーカー、要するに学校における教職員と共同して家庭を支援
する職種に関して、端的に申し上げて、スクールソーシャルワーカーを養成する教育機関は、
長野県内に1校もございません。すぐにも人材不足に陥ってしまう現状でもあります。ここに
手当てをしないと、プレイリーダーの問題と同じですけれども、子どもにかかわる教職員以外
のスタッフをどう養成していくのかというのは非常に重要な問題であり、さらに、これは話が
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大きくなって条例の問題でなくなるかもしれないんですけれども、東京等の教育機関に若者が
行ってしまうと、帰ってこなくなってしまうという大問題もありますので、その辺はスタッフ
を養成する上では非常に重要なポイントになろうかと思います。
さらに、北川委員のご指摘と重なるんですが、尐年法の改正が進んでいる中で、検察官関与
事犯が拡大されていくという中で、量刑を重ねる尐年は増えるであろうということが予測され
ております。
したがって、なお一層、帰ってきた後、そもそもその量刑を科すこと自体の問題点は議論が
当然あるわけですけれども、しかしながら、法律改正の中で検察官関与が増えると、いわゆる、
鈴木委員もおっしゃられましたが、その社会参加というところに大きな壁ができる尐年たちが
増えてくるだろうと思います。その問題意識は非常に必要であって、そういったときに、例え
ば中学校で尐年院や尐年刑務所に入って、3年間、量刑が科されて戻ってきて、高校に進学し
ていない状況で家に帰ってくるわけですから、これは非常に大きい課題になってくるだろう。
将来的な課題ですけれども、だから、条例に盛り込むかどうか、議論する必要はあると思いま
すが、さらには、家庭内での虐待事犯が深刻の度を強める中で、未成年後見が大きな課題にな
ってきております。要するに、民法が改正されて親権停止2年間の法改正がなされているんで
すが、実際にその運用が図られていません。仮に図ったとしても、親権停止期間中の未成年後
見者が何をするのかという議論が進んでいないということもありますので、この辺、条例に盛
るのはかなり厳しいかもしれないんですが、その検討の方向性としては、かなり今後、さらに
子どもの人権にかかわって深刻の度を増しそうな、その2つの件に関しても、一定の検討の枠
組みが必要かなと思っています。
(喜多委員長)
あとございますか。では、まだ発言されていないことで。
(佐野委員)
ここに加えさせていただいて、行政とかの支援とか、それから、生きにくい子どもたちの現
状が語られて、それに対してのしくみというものを非常に考えてきたような気がします。
ただ、
先ほど半田リーダーから出ましたように、子どもたちが自分の力で生きていくという、
その自立支援ですか、子どもたちに力をつけていくという部分が尐し弱いような気がします。
それを支えている、ここに出ているような、子どもの居場所というところで、遊び場とか、そ
れからプレーパークの必要性というのは非常に感じています。
遊びで、子どもたちに力をつけるんだという、支援ではない、自分に力をつけていくという
部分もぜひ盛り込んでいただきたいと思います。それを支えていく人も必要なんだというとこ
ろで、救済だけではない、子どもたちが育つための人、それを支援する人、遊び場の確保も是
非入れていただきたいと思っています。
(喜多委員長)
どうもありがとうございました。まだまだご議論、ご審議いただかなければいけないわけで
ございますが、一旦、ここで、これまでのいただいたご意見を整理させていただきまして、一
応、ご承認いただきました専門部会で、今日のこの、私の提案をさらに今日の意見で整理させ
ていただいて、百瀬委員はじめいろいろ、どちらかというと、質問的な部分もあったんですけ
れども、それは次回、新たな骨子案の中で、私なりの意見も言わせていただければというふう
に思っております。
いずれにしましても、全体的な枠組みの中でご審議いただかないと、6月の最終報告の決定
に行きつかないということになります。
そういう意味で、
尐し審議を急がせていただきました。
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4月は、既に申し上げたように、骨子案の素案等を専門部会でまとめ、それをもとにしたご審
議をお願いしたいと思っております。
それでは、事務局のほうから、次回以降のことをお願いできればと思います。
(事務局 北澤課長)
今日、10回目ということで、ちょうど区切りの委員会でございました。
一応、本年度はこれが最後ということですが。次年度早々、4月に入りましてから、この委
員会といいますか、まさに子どものしくみという部分が佳境に入っていくことと思います。今
日は本当に熱心なご議論、ありがとうございました。
それでは、次回の予定でございますけれども。4月18日木曜日でございます。時間は午前中
を予定しております。
詳細は後日お知らせいたしますので、
よろしくお願いしたいと思います。
事務局からは以上です。
4 閉
会
(喜多委員長)
それでは、特になければ、これで会議を終了させていただきたいと思います。ご協力、あり
がとうございました。
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