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概要はこちら [PDFファイル/441KB] - 宮城県

エンベッド
パネルディスカッション 「支援活動から地域活性の展望を探る」
コーディネーター:石巻専修大学 経営学部教授 山崎 泰央 氏
本日の「第1回みやぎ地域復興支援会議(石巻)
」の趣旨として,住民主体の地域づくりをどのように進める
か?という観点で議論する。初めに,最も気になるテーマとして,住民からどのように意見を引き出しているか?
という質問から,そこに至るまでの苦労話等の経験を含めて伺っていきたい。
※以下,
「1 住民との関係づくり」と「2 行政との関係」と「3 次世代の人材育成」の3つのテーマに基づき,パネ
リストが意見を述べた。
※「 」内は,パネリストが提示したキーワードである。
1 住民との関係づくり
●(一社)ISHINOMAKI2.0 松村氏
「ヒアリングからオープンな意見交換へ」
・ 地区住民(約9千人)の一人一人から意見を聞くことは困難であるため,16 町内会のキーパーソ
ンを紹介してもらい,ヒアリングをとおして課題や不安等の本音を聞く。
・ (固有名詞を避けて)開かれた場で意見交換を行い,課題を共有し他意見等を引き出していく。
「テーマの選択」
・ 最初から会計担当という役割や場所の提供という負担を強いることはできない。
・ パブリックビューイングのように皆が楽しんで参加できる場やまちあるきのように団体活動を知
らない人に対してPRできるような行動を取ることが望ましい。
・ 立派な会議も良いが,まずは地域の飲食店を使いながら飲み会などを行うことも大切。
「場の設定」
・ パブリックビューイングのように人を集めて地域を盛り上げたり,まちあるきのように体を動か
す楽しさや皆で楽しく喋りながら歩くこと,通常の会議とは異なった新たな発見や意見交換に繋
げられるような工夫が重要。
●東北大学 災害科学国際研究所 助手 小林氏
「地域住民の想いを形に」
・ 住民の意見を聴き取るのに苦労したことはなく,当初から地域住民がどういう地域にしたいかと
いう想いを語ってくれている。
・ 徐々にやりたいことが増えていくので,実行が追いつかなくなってきているが,突然の変化は住
民にとっても受け入れ難いものにもなるため,ゆっくり想いを形にしていこうとみんなで話しあ
いながら進めている。
「地域住民が自由に話せる場づくり」
・ 交流センターの完成後は,地域のキーパーソンが他住民にも声掛けしてお茶っこや,バーベキュ
ー等を行っている。
・ 新しい交流センターが出来たことで「場や空気の共有」のもとで,想いを自由に語ってもらえる
ようになった。
・ 現在では間が空くと地域住民から連絡が来るため,孫のような感覚で地域に受け入れられている。
「地域の想いを可視化」
・ 住民意見の取りまとめを目的として,理想の地図,現在の地図,昔の地図を作る予定。
●(公社)日本建築家協会(JIA)東北支部宮城地域会
東日本大震災復興支援委員会 委員長 手島氏
「住民に寄り添う」
・ 専門性だけでは乗り越えられないことも多いので,
地域住民の気持ちにしっかりと寄り添って専門
家との間を繋ぐ役割を果たす者が存在した。
「分かりやすく伝える」
・ 専門家からの助言を分かりやすく住民へ伝えるための工夫として,
如何に住民が関心をもつ事柄に
置き換えていくか,を十分に意識して取り組むことが重要。
●(一社)はまのね 亀山氏
「地元のスピード感」
・ 被災後一年が経過してからの活動開始だったため,ほとんどの住民がバラバラになっていて,現
地に残っている世帯は3世帯のみだった。
・ 当初計画時には地権者から意見を出してもらったが,回数を重ねるに連れて住民自身の生活が主
となってきたため,参加率が低下。
・ 外部からの協力を得て計画を進めていくと,スピードが早くなり問題が発生。電話連絡を一本入
れてから新規活動を始めるべきだと感じた。地域住民に対して,将来図という形まで示せずに,
活動をこなすことで精一杯になってしまったことも原因の一つ。
・ お茶飲みの時間などコミュニケーションの時間も取れなくなってしまったので,ペースを落とし
てゆっくりと取り組むことにした。
「地域住民と外部支援者の役割」
・ 地区の人間関係も分かっているので入り込み過ぎても,
「こちらを立てれば,あちらが立たない」
といった具合でうまくいかない。
・ 地元住民では立ち位置が難しいことであっても,外部支援者は既存の枠を超えて関わりをもつこ
とができるので,双方の強みを活かしている。
▲コーディネーター 山崎氏
今後,各地区で活動を進めていく過程で地域住民がついていけないという場面も想定されるが,どの
ように地域住民と意思疎通を図っていくか,が課題となってくる。
■石巻市復興政策部地域協働課 課長 安倍氏
「NPOや自治会の窓口として」
・ 住民の意見をどのようにして吸い上げるか,が課題となっている。
・ 行政から説明する場合は,住民に集まってもらい住民説明会を開催し,一方的な説明になりがち。
・ 石巻市では,地域協働課がNPOや自治会の窓口という位置づけとなっている。可能な限り外に
出て意見を聞くような体制をとっている。
・ 地域では復興の状況が見えにくかったり,充分な説明がされていない場合もあるので,直接自治
会長や地域の方々と会って腹を割った話をすることが重要。
・ また,計画策定にあたって地域の人々から聞いた意見を反映し,行政内で共有できるようダイレ
クトに伝えることを意識し窓口としての役割を果たしたい。
■宮城県震災復興・企画部地域復興支援課 課長 熊谷氏
「被災地の声を県へ繋ぐ」
・ 県では一般的に有識者会議や活動団体の代表者から意見を聞く機会が多いが,平成24年度末か
ら復興支援専門員2名を採用し被災地に直接出向いて情報収集や意見交換を行っており,その情
報を施策立案等に活かしている。
・ 来年で3年目を迎えるが,上記取組を継続していくことが重要。
2 行政との関係
●(一社)はまのね 亀山氏
「住民ができることから」
・ 当初,地域住民から土砂崩れの対応等を要望したが,なかなか対応してもらえなかったので住民
自身が可能な範囲で取り組んだ。
・ 現在では,人が集まってくるようなったことや住民のやる気が行政に伝わってきたため,行政へ
の要望も伝わりやすくなった。
・ 行政に対して要望を挙げても予算が限られており,対応してもらうことは難しい。住民ができる
ことを地道に積み上げていくことによって,行政としても対応しやすくなると感じた。住民から
地域のビジョンを伝え,一緒に取り組んでいきたいという意志を発信することが重要。
●(公社)日本建築家協会(JIA)東北支部宮城地域会
東日本大震災復興支援委員会 委員長 手島氏
「住民主体で決める」
・ 行政機関が津波で被災し人的被害も大きく人員不足が深刻な状況であったため,
住民が決められる
ことは決めてもらう必要があり,住民主体で決めることができた。
●東北大学 災害科学国際研究所 助手 小林氏
「行政対応を待つのではなく自分達で」
・ 住民側には行政の対応を待っていてはいけないという意識があり,できることから一つずつやっ
ていこうと活動を積み上げてきている。
・ その活動の一貫として,石巻市雄勝総合支所と地区会で連携したことによって,地域交流センタ
ー建設の要望が採択へ繋がっている。
●(一社)ISHINOMAKI2.0 松村氏
「住民と行政との相互理解」
・ 市担当職員が毎回会合に出席し,互いに本音で話し合えるような関係を築くことができたので,行
政との風通しの良さが重要である。
・ 言葉が通じないとうまくいかない。住民から住居や道路の復旧等の当然な要求があるが,行政にも
予算の都合等があるので,互いの事情を理解した上で相互に相談・協議することが望ましい。
・ 行政担当者が住民視点をもち御用聞きを行うことや住民やNPOが調整を行うことによって,
うま
くいくこともある。
■石巻市復興政策部地域協働課 課長 安倍氏
「地域との信頼関係を築く」
・ 本庁も総合支所も同じ視点をもつことが必要。地域をどのように作っていくか,という視点では
職員の気持ちは変わらない。地域と信頼関係を築くことによって,復興を加速させたい。
・ 高齢化等の問題があり,自治会だけに地域づくりをお願いすることは難しい。一方で,地域では
様々な人材を活用可能であるため,そういった方々がまちづくりに参加しやすい協議会の整備に
取り組んだ。将来的には,行政と住民が協働して地域づくりを推進できるような体制を整えたい。
■宮城県震災復興・企画部地域復興支援課 課長 熊谷氏
「被災地の声を県へ繋ぐ」
・ 災害危険区域の設定や高台移転事業など,被災後に大きな意志決定や新たなまちづくりが始まって
いるが,行政も住民も同じ方向を見ていることは間違いないので,住民と同じ視点・同じ感覚で制
度を作り活かしていきたい。
▲コーディネーター 山崎氏
・行政としての対応は,大きなお金を動かすことに繋がるし,住民自らが動いていないところに対応
することは困難である。
・住民の自助努力は大きな力をもっていて,住民自身ができることをやらないと誰も助けてくれない。
3 次世代の人材育成
▲コーディネーター 山崎氏
・今後,持続的・継続的に発展していくためには,見えない部分に投資していくことも必要。
次世代への更新(後進の育成)をどのように考えているか?
●(一社)ISHINOMAKI2.0 松村氏
「プレイヤーの発掘と育成」
・ 協議会は立ち上がったが,実際に動いていく人をどう巻き込んでいくか?が直近のテーマである。
・ 山下地区のマップを作成するためにまちを歩くことから始める予定だが,
そういった活動によって
これまでの活動取組を知らない人にもPRできる。
・ 関心分野によるテーマ別マップを作成し,積み重ねることによって,重厚なまちが見えてくる。ま
た,各テーマに関わった人を今後の協議会の担い手(プレイヤー)として発見し,人材育成を行う。
●東北大学 災害科学国際研究所 助手 小林氏
「サポーターの拡充」
・ コアメンバーが7人いるが,サポーター等を含め100人に増やしていきたい。
・ それらのメンバーが年に1つイベントを企画するだけで100日/年はイベントを実施すること
が可能となり,来訪者が増えていく仕組みづくりを実施したい。
・ 現在は立ち上がって少しずつ歩き始めた時期なので,まずはしっかりと歩行練習をして走ること
に繋げていきたい。
●(公社)日本建築家協会(JIA)東北支部宮城地域会
東日本大震災復興支援委員会 委員長 手島氏
「地域リーダーの登場」
・ 住民の中で良いリーダーが出てくること,良いリーダーを探すことが重要である。
・ まちづくりは難しいことだと思われがちだが,
自分が興味をもってやりたいことを公の場にもって
いき,どのように進めていくか?ということ。小さなことでも良いので,自分の考えを提案して他
人に認めてもらい,動いていくことが重要なので,今後もしっかりと進めていきたい。
●(一社)はまのね 亀山氏
「受け皿(就労の場)づくり」
・ 一次・二次産業が主体であるため,大卒者の就職の場が少ない。受け皿を作る必要あり。
・ また,大卒者が漁師等になって一次産業を発展させると面白い。
■石巻市復興政策部地域協働課 課長 安倍氏
「行政,住民,支援者の協働」
・ 今日の活動発表以外にも成功例は沢山あるので,行政と地域の間にNPO等の支援団体が入って
三者が協働することで一層早く成功するポイントだと感じている。
・ 市事業として「地域づくりコーディネート事業」を始めたが,まだまだ地域の間に入って人作りを
する団体が少ないので,
地域づくりや行政や住民の間に入って活動する団体のジャンルを増やして
いくことによって,ソフト事業の推進に繋がる。
■宮城県震災復興・企画部地域復興支援課 課長 熊谷氏
「地域資源の有効活用」
・ 被災前は一等地だった地域の跡地利用が半分程度しか決まっていない状況だが,今後新たなまちづ
くりを進めていく過程で合わせて考えていく必要がある。
(まとめ)
・地域づくり,まちづくりとして,楽しんで行う。
・人任せではなく,地域の人が責任をもって取り組む。
・住民が明確なビジョンを示し,周囲からの共感・協力を得る。
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